更新日:2019年3月12日

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穴窯焼成

穴窯とは

日本が古墳時代だった五世紀頃に朝鮮半島から伝わったもので、日本最古の窯と言われています。 陶芸は成形、素焼き、施釉、本焼きという工程が一般的ですが、穴窯の場合は成形乾燥後に本焼きを行います。従って、薪の灰が自然に作品に降りかかり、自然釉となります。現在でも信楽焼や備前焼等は同じ方法で焼かれています。

写真:薪割り

1.薪割り

穴窯には薪が欠かせません。一度の焼成で大量の薪を使用します。そのための大切な薪を、美術部員と白陶会の会員で数日かけて割り、窯のある小屋に保存します。

写真:成形(作品制作)

2.成形(作品制作)

穴窯で焼くための作品を作ります。大きな作品から小さな湯飲みや茶碗まで、その内容は多岐にわたります。

写真:窯詰め3.窯詰め

棚板を組みながら作品を奥から詰めてゆきます。火や炎の回り具合を考えて並べてゆきます。穴窯は場所によって温度や灰の被り具合が異なるので、作品の表情が変わります。そのため配置には細心の注意を払います。

写真:焼成4.焼成

焼成には約70時間を要します。その間、徹夜をしながら焚口から薪をくべ続けなければいけません。5月と10月に二泊三日の合宿を行い、昼夜絶え間なく薪をくべて約1250度まで温度を上昇させます。

写真:焼成の様子細かい薪や太い薪、硬い薪等を使い分けて温度を上昇させる焚き方はとても難しいのですが、美術部員も交代しながら世を徹して頑張ります。

写真:焼成の様子2

温度が予定温度まで達し、テストピースを引き出して灰のかかり具合や融け具合を確かめた後火を止めます。すぐにモルタルで焚口やレンガの隙間の封をし、焼成は終わります。

写真:焼成後の作品

5.窯出し

いよいよ期待と緊張の瞬間です。焚き終えてから窯の温度が下がるまで、待つこと一週間。そして、あけて瞬間みんなの歓声が上がります。丹誠込めて焼いた作品はビードロ状になった自然釉をまとった美しい姿となって、窯から姿を現します。

 

写真:窯出しの様子

 

PTA広報紙「はくさんVol.77」より転載

PTA広報誌:穴窯特集1

PTA広報誌より穴窯特集2