神奈川県立平塚盲学校学校運営協議会 開催結果

本学校の学校運営協議会を下記のとおり開催した。
1.審議会等名称
神奈川県立平塚盲学校 第1回学校運営協議会
2.開催日時
令和5年6月28日(水)
3.開催場所
本校会議室
4.出席者
令和5年度平塚盲学校 学校運営協議会委員8名(本校校長を含む)
令和5年度平塚盲学校 学校運営協議会事務局教職員委員10名
5.次回開催予定日
令和5年11月28日(火)予定
6.問い合わせ先
平塚盲学校 副校長 福島 敏行
電話 0463-31-1341 FAX 0463-31-5996
7.下欄に掲載するもの
	
審議(会議)経過
内容:令和5年度学校運営協議会の承認事項の確認について
   学校運営協議会委員8名から、今年度の学校運営の承認事項
   (1)~(3)について承認いただきました。
(1)今年度の学校目標について 
(2)学校運営協議会の開催計画について 
(3)設置部会と主な活動内容について
会議資料
・令和5年度第1回学校運営協議会開催要項
・令和5年度神奈川県立平塚盲学校グランドデザイン
・令和4年度神奈川県立平塚盲学校評価報告書
・令和5年度神奈川県立平塚盲学校学校目標
・本校の育てたい幼児児童生徒像と各学部目標
・令和5年度神奈川県立平塚盲学校第1回学校運営協議会
 パワーポイント資料

内 容
1.学校運営協議会成立の確認
 本校校長を含め、委員8名全員出席により、本協議会が成立したことを確認。
2.学校長挨拶 
 学校要覧から本校の概要説明 
・キーワード「分かる授業」 教員一人一人の意識改革を通じて授業力向上を行う。
・歩行訓練士養成に1名派遣(半年) 数年に1回派遣したい。
・一般社団法人 INCLUSIVE HUB SHONAN(インクルーシブハブ湘南)
 平塚市の特別支援学校4校、ベルマーレ平塚、湘南ジャーナル等が発起人となって立ち上げた。必要なものどうしをつなぐ。5月の関盲長の時は、片づけを支援してもらった。本校からもできることを社会に発信する。
・ホームページの充実 
 新シリーズ「萩庭校長の平盲自慢」を開始した。第1回は給食について。 
3.質疑応答
A委員
①歩行訓練士の養成はぜひ継続して欲しい。
②盲学校の専門性といいながらも転勤の間隔が短い。長く継続した指導のために人事を考えていって欲しい。
③ブレイルメモを個人で持っている人を把握しているか。
回答:把握していない。
④推薦で大学進学状況を知りたい。
回答:自校推薦での入学。共通テスト前に決定する場合がほとんどである。
⑤点字毎日に国家試験に関する平盲教諭の記事が出ていた。デイジーについて模試の段階でどう配慮しているのか。
回答:2回目の国家試験からデイジーが男性の合成音声になった。本校の
模試や理教連の全国模試では肉声で対応している。
B委員
①幼児児童生徒数の減少に伴う盲学校の専門性の維持継承への対策について。
回答:令和5年度は在籍41名。全国的に児童生徒数は減少。地域の学校で
学ぶ子どもについてはセンター的機能でかかわる。盲学校で学ぶ意
義をもっと知ってもらう。
②多角的多面的に子供を捉えるための情報共有の方法はどうしているのか。
回答:面談時のメンバー構成で工夫。寄宿舎指導員を入れる場合がある。進路支援では、保護者と懇談会の日程を個別に設定している。
③防災対策について
回答:横浜ゴムとの連携は避難訓練時に参加していただいている。地域と
の防災連携は行えていない。
C委員
①わかる授業については発達検査を指標としたり、行動特性から指導方法を
探っている。
②時間が取れない中でケース会議は難しく、短時間のケース会議はよい方法である。
③社会で働くためのスキルを得るためには、様々な経験をして自分でしたいことを選択させることが必要。しかし、選択肢も担任がある程度方向性を提示している。大人の選択した中から選んでいるのが現状である。
④ベルマーレとの取組を応援している。
⑤防災訓練で、LINE WORKS(ラインワークス)を使用しているが、非常時を想定し緊急連絡網(電話)での訓練を実施したが繋がらない人もいた。
D委員
①学校では、在籍生徒の一人一人目標が違う。盲学校ではやる気スイッチを
どう発見しているのか伺いたい。
回答:生徒のやる気を引き出すために、まず教員の研修を行うなどし、教員のやる気を引き出すようにしている。
②社会に出て結果が出ないことがある。相手とのコミュニケーションの問題
が非常に多い。コミュニケーション教育をどうしているか。
回答:1年生でコミュニケーションの授業がある。2・3年生の臨床実習
では実際に患者に施術している。
E委員 町内会としてのふれあいの場として年2回の行事がある。どういう方
法で参加していただけるか、ご相談したい。
F委員
①年間計画を立てる際に数値目標を入れる。満足する人何%とすると難しいので、目標設定のため、プロセス評価となる目標値を入れる。
②防災については防災推進室で検討している。相互協力をお願いしたい。
G委員
①歩行訓練士の派遣は非常にありがたい。
②何年か前、津波対策で行った共済病院との協力は継続しているのか。
回答:連携は継続しているが、津波警報が出た時は本校屋上に避難となっ
ている。
③どこの機関とも繋がれない時期は相当の不安があった。早い時期に困っている子どもたちを発掘して欲しい。
④キャリアマトリクスは保護者にとって知りたい情報なので進めて欲しい。
⑤理療科は素晴らしいが、盲学校は、あはき師になるしか道がないという印象がある。見え方のサポートを受けながら学習していることが知られていない。
4.部会別協議
(1)学校評価部会
学校評価部会年間計画及び実施日程について
第2回:11月28日(火)予定、令和5年度学校目標に対する中間評価につい
ての報告を行う。
第3回:2月27日(火)予定、第3回は保護者、教職員に学校評価アンケ
ートを配り、その結果に基づいた教育活動の検証を行う。
(2)切れ目ない支援部会
昨年まではコロナ禍でなかなかうまくできないこともあったと思うが、協議を通じて課題を明確にし、発展させていくアイディアをいただいたところまでが昨年度の取り組みだった。
第3回目の協議で方向性が明確になってきた。まず一つ目は盲学校のことを
知ってもらうきっかけ作りについて、キーワードとなったのは「なんだ、一緒なんだ」という感想を紹介させていただいた。委員の方からも一緒に活動することで、違いではなく、自分たちと同じ小学生・中学生なんだと感じることが大切だという話をいただいた。
二つ目は地域との共生参加について、委員の方からコロナ禍以前に公民館祭や地域の行事にマッサージブースを出させていただいたお話があった。
三つ目は幼児児童生徒の余暇活動について、コロナ禍以前にロータリークラブ様から余暇活動のイベント(乳しぼり体験)を行っていたので、またやれる方向で考えようと話をいただき、具体的な日程調整まで行った。今後この日程を学校全体に周知していく。
今年は地域の行事にも参加できそうな状況なので、地域とのつながりが広がる。次回の運営協議会では乳しぼり体験のご報告をさせていただけると思う。
B委員
私は学校運営協議会の中で、皆様と一緒に平塚盲学校のためにどんなことがしていけるか、繋いでいく役割、長く教育行政に携わっていた者として、お役に立ちたいと思いながらお話を聞かせていただいた。
コミュニティースクール、学校運営協議会の一つの役割として、学校長の今年度の運営説明に対して委員一人一人が承認する機会であるが、学校が考えていること、校長が考えていることに対して「そうだよね」「一緒にやっていこうね」という気持ちを表す場だと思う。今日は委員の皆様一人一人がそういう気持ちになっていただけたと思う。
平塚盲学校、そしてこの地域にどんな宝があるのか楽しみにしてきた。いろいろな取り組みがあり、新たに立ち上がったインクルーシブハブ、やる気スイッチ、お祭りの話を提案していただいた。一方、キャリアマトリックスの話などいろいろやっていくことがある。コミュニティースクールは学校が抱える課題について、一緒に知恵を出しあって考え取り組んでいく会である。学校長と一緒にこの会議を盛り上げていけるように頑張っていきたいと思う。

以上