ひとこまコラムリターンズ 第23走者

本を返すときはテキトーに戻さないで〜(;´Д`)   2020/07/28更新 

『ことば絵ブック』


『ことば絵ブック 沖縄』
下川裕治【監修】
高橋カオリ【イラスト】
KADOKAWA/角川文庫
(2008/6)

 2月に着任して1か月もたたない頃、調べ学習のためにある生徒たちが来館した。
 机に資料を広げ、本棚を行ったり来たりといろいろ探しているようだったので、「何を調べているの?」と聞いてみた。「沖縄の方言についてです。」そう言いながら、沖縄関係の本のあるブックトラックを探していたが、関連のありそうな本はなかった。
 「ちょっと調べてみるね。」と告げ、まだどこにどんな本があるか把握していなかったので、パソコンを使って検索してみると、「818」あたりに方言の本が多数あることがわかり、そこを案内。その中でも『ことば絵ブック沖縄』という本がよさそうと思い、いっしょに開いて確認した。テーマごとに絵が描いてあり、それに対応する標準語と沖縄の方言が載っていて、「これいいっすね。」と机に持っていった。
 「なにかあったらまた声かけてね。」と声をかけ、業務に戻りながらチラチラと観察。ある程度経ってから、おもむろに片づけをはじめ、「ありがとうございました。」と声をかけ4人は帰っていった。
 ふと気が付くと、読んでいた本をどこに戻したか気になり、本棚を探す。しかし、「818」のところになく、貸出手続きもしていない。その後、本棚をしらみつぶしに探してみると、「291」のあたりに、他の方言の本と沖縄関連の本といっしょに入れられていた。本を戻す際の注意事項を作成して、なるべく声をかけるようにしようと心に決めるきっかけになりました。


<柴田>
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