ひとこまコラムリターンズ 第32走者

コロナで疲れてる?   2021/4/30更新 

『あつかったら ぬげばいい』


『あつかったら ぬげばいい』
ヨシタケシンスケ【著】
白泉社
(2020/08)

 「ヨシタケシンスケさんの本はありますか?」と最近生徒からよく聞かれます。
 ヨシタケさんの本は、絵本・イラスト・エッセイと多岐に渡っており、他の作家さんとの共著もいろいろあるので、図書館内を歩き回って案内しています。(ヨシタケシンスケコーナーを作るほどではないような気もするし……)
 ヨシタケさんの本は、思わずニヤッとしたり、そうそう!と相づちを打ちたくなることもありますが、基本どうでも良いことが多いように思います。(ヨシタケさんごめんなさい)でも、この<どうでも良い>という感じが今のコロナのもやっとした社会状況には、合っているのかもしれません。生徒たちもなんとなく疲れていて、ガッツリ読み応えのある本より、こういった短時間で読める(というか、眺める)本に魅力を感じるのかもしれませんね?ステーキよりお茶漬けですかね。
 ヨシタケさんは、もともとはイラストだけを描いていたのですが、編集者の方が「ヨシタケさんの話は面白いから絵本を描いてみたらどうですか?」と勧め、絵本作家になったそうです。主題は担当編集者の方と話し合って決めることが多いそうです。(本人がテレビで話していました)
 最後はこのことばでしめます。「あつかったらぬげばいい さむかったらきればいい」




<室井>
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