ひとこまコラムリターンズ 第94走者

男子は自らを語らない?! ただし例外もあり 2026/08/03更新

『JALエアバスA350−1000』
『JALエアバスA350−1000』
 イカロス出版【編】
 イカロス出版
 (2024.3)

 現在、中高一貫の男子校で学校司書をしています。以前、共学の市立高校図書館で働いていた頃は、女子生徒とおしゃべりが止まらなくなることがよくありました。しかし男子生徒は、こちらから声をかけるまでは必要最低限のことしか話してくれません。
 とはいえ、彼らは決して話したくないわけではありません。よく見ていると、話しかけてほしそうな雰囲気を醸し出してきます。
 図書委員会では、中学卒業記念として書店へ行き、図書館に所蔵する本を自ら選びます。そのとき、生徒の一人が「これ、おすすめです!」と目を輝かせながら熱心に本を紹介してくれました。鉄道研究会の生徒だったので、てっきり鉄道関係の本を選ぶのかと思っていたら、薦めてくれたくれたのは飛行機の本でした。その生徒は一緒に来ていた他の図書委員たちにも同じように声をかけ、「この機体がかわいい」などと、早口に本の魅力を語っていました。
 男子校の生徒は、あまり自分のことを語りません。しかし例外があります。それは、自分の好きなものについて話すときです。ご想像のとおり、好きなものの話なら、彼らはいくらでも延々と語ることができるのです。
 好きなものについて語る生徒たちの姿を見るたびに、その熱意に触れられることが学校司書の仕事の楽しさの一つだと感じています。



<なかむ>
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