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更新日:2025年6月20日

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6月16日~20日【校内実習】

分教室では、校内実習の目的として、以下の4つをあげています。

  • 職業の疑似体験を通して、働くことへの意欲や意識を高める。
  • 指導者の指示を聞き、正確に作業をする力を身につける。
  • 今後の現場実習、卒業後の進路に向けて必要な働く態度や姿勢を養う。
  • 実習を通して個々の課題を確認し、今後の学習に役立てる。

令和7年度の校内実習は、6月に1~3年生で1週間、12月に1,2年生で2週間実施することとしています。今回、3学年合同での1週間の校内実習を無事に終え、目標を概ね達成することができました。

歯ブラシの検品の受注作業を行う「株式会社鈴」、箱折りの受注作業を行う「はにはぴカンパニー」、清掃を行う「株式会社中原清掃センター」という社名の3つの会社に分かれて、3学年縦割りで行いました。

目標タイムカード

歯ブラシ検品は、3000本の電動歯ブラシの先を検品しました。項目は7つあり、異物が入っていないか、毛の長さや折れ、開きなどをチェックします。細いブラシ部分を確認するので、とても目を使う作業ですが、集中を切らすことなくよく頑張りました。

検品歯ブラシ

箱折りは、外箱と中仕切りの2パーツを別々に組み立て、それを合わせて一つの箱を完成させるというもので、1000個作りました。外箱はシールを決められた箇所にまっすぐに貼るところが難しく、貼り直しをすると折れてしまったりすることがあるので、慎重に貼る必要があります。中仕切りは、細い部分を折るところと、つまみを穴に差し込む部分が難しいポイントです。

箱箱折り

集中して効率よく進められたので、歯ブラシ検品と箱折りの受注作業ともに予定より早く完了しました。

清掃作業は自在ぼうきでの床清掃と窓拭きをメインに行いました。自在ぼうきは清掃技能検定でも行うので、道具の扱い方から基本的な掃き方も学習しました。窓拭き清掃では高所用のスクイジーを使用し、手の届かない窓の清掃に取り組みました。拭き残しがないかも確認し、ピカピカに磨き上げました。分教室で毎日取り組んでいる清掃の時間にはやらない場所の清掃を経験して、働くことを意識できる機会になりました。

窓ふき窓ふき後

校内実習の評価のポイントとしているのは、社会参加としての意識の形成、協力関係、時間の順守、適切な言葉づかいとコミュニケーション力、作業中の「報告、連絡、相談」、作業を実施する集団を意識したコミュニケーション、作業に対する集中力、作業工程の理解、道具の準備と片づけ、作業の順番と手技、不良品の認知と対応、作業効率、清掃全般に対する意識と実施状況、作業箇所周囲の整理等、たくさんあります。

生徒自身がこれらを意識し、ジョブコーチからの指摘もたくさん受けて、それを受け入れていかに改善できるか、自分の課題に1週間しっかり向き合うことができていたと思います。現場実習を経験している3年生が良い手本となり、働く姿勢を後輩にしっかり見せてくれました。1、2年生は先輩から良い影響を受け、真剣に仕事に取り組むことができていました。

急に真夏のような気候になってしまい、気温も湿度も高くて体力的にも大変でしたが、最後までやり切ったことで、生徒たちはまたひとつ大きな自信をつけられたと思います。