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校長 勝股 正
神奈川県立新羽高等学校のホームページをご覧いただきありがとうございます。校長の勝股 正(かつまた ただし)と申します。
新羽高校は、1977(昭和52)年に開校しました。今年で開校49年目、来年には創立50周年を迎える全日制普通科の高等学校です。横浜市営地下鉄ブルーライン「北新横浜駅」から徒歩13分という、交通の便のよさに恵まれ、木々の緑に囲まれ落ち着いた学習環境の学校です。本校校歌で「白鷺(しらさぎ)の丘に…」と唱っているとおり、本校のある港北区周辺は、古くから白鷺の生息地でした。新羽高校の立つ小高い丘も白鷺の営巣地の一つだったと言われています。白鷺の姿は見かけなくなってしまいましたが、現代の新羽の丘は、1,200名近い新羽生が、ともに学び、切磋琢磨し、それぞれの夢を持って社会に旅立っていく「羽ばたきの丘」なのです。
新羽高校では、生徒に学ばせたい力、身につけさせたい力をグラデュエーション・ポリシーに明記しています。それは、「課題解決能力」「自己管理能力」「豊かな人間性・社会性」の3つです。それらを、かつて新羽の丘に舞っていた白鷺の羽になぞらえ、「3つの羽」と表現しています。
society5.0といわれるこれからの社会では、AIが発達し、ロボットが人間の仕事を代替するようになるといわれています。そうした時代では、人間は、自ら様々な課題を発見し、自ら行動を起こして解決を図る力が必要となると考えます。授業でも、教員から教えられたことを、そのまま憶えるのではなく、なぜなのか? 他にも答えはないのか? と常に考え、新たな疑問を見つけ出し、その解決方法を考えることを習慣化します。こうしたことを繰り返すことで、新羽高校では、自身や社会の課題に対し主体的に解決を図ろうとする力を育てます。
自ら見いだした課題を解決に導くためには、みずから考え、粘り強く行動することが大切です。そのための基盤となるのが自己管理能力です。新羽高校は、真面目で真剣であることを最高の美徳と考えます。日常の学習や部活動、学校行事など様々な場面において、自分を律して真剣に取り組み、見通しをたてて主体的に行動する姿勢を育成していきます。
これから社会にでる生徒たちは、「VUCA(ブーカ)の時代」と呼ばれる、将来の予測が困難な、先の見えない時代を生きていきます。そうした時代だからこそ、一人ひとりが、豊かな人間性・社会性を磨いていくことが必要だと考えます。学校のあらゆる場面で、自他の個性や多様な価値観を尊重しながら、コミュニケーション能力を発揮して、他者との協働を実現させます。社会の一員としての役割を果たすための力が培われていきます。
新羽高校が育てたい力「3つの羽」の育成に大きな役割を果たしているのが、先進的なICT環境です。新羽高校では、いち早くICT環境の整備に力を注ぎ、全教室に、65インチ大型モニターと、国のGIGAスクール構想に基づいて整備された電子黒板の2台の大型モニターが設置されています。教室のどの席からもモニターが見やすく、授業の効率化に役立っています。また、授業だけでなく、生徒・保護者との連絡もICTを活用しています。
新羽高校では、昇降口のすぐそばにある、冷暖房完備の自習室や、「飛ぶ教室」のニックネームを持つ図書館など、学びのための施設・設備も充実しています。そして、なにより、「チーム新羽」を標榜する、授業好きで、熱心で生徒思いの教員集団がここにはいます。
新羽高校は、来年創立50周年を迎えます。50年という大きな節目を迎え、人生百年時代を見通した人材育成に取り組みながら、ますます大きく発展していきます。その魅力は本ホームページの他、公式Xや公式Instagramなどでもご紹介しています。是非ご覧下さい。
第17代校長 勝股 正