小田原高等学校 全日制 > 卒業式 学校長の言葉

更新日:2020年3月9日

ここから本文です。

R2.3.7(土曜日)

卒業式 学校長のことば

 

ただいま、320名の皆さんに“卒業証書を授与”いたしました。改めまして、第72期生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

卒業証書は代表の近藤君にお渡しましたが、私としては、皆さん一人ひとりに渡したのと同じ思いであります。

 

〇さて、言うまでもないことですが、卒業式は学校行事の中でも大変重要な儀式的行事であり、卒業生の皆さんや担当学年の先生方、さらには保護者を含め、想いを一にする多くの出席者でお祝いするものです。

しかしながら、昨今の新型コロナウイルス蔓延の状況下において、神奈川県教育委員会は、何よりも生徒の安全確保を最優先し、取れる対応は全て行うよう、各県立高校に指示を出しました。

そうしたことから、今年の卒業式は、例年とはかなり異なるスタイルとなっていますが、状況が状況だけに、理解して欲しいと思います。

 

〇この一年間「第一志望」に向かって、無我夢中で取組んだ自分自身を振り返って、今どのようなことを思うのでしょうか?

大学受験という大きな壁に直面し、自分自身がやるしかない、孤独な苦しい闘いの中で、「第一志望」を思い出しては、気持ちを奮い立たせて机に向かった、そんな瞬間があったのではないでしょうか。

大学受験は、基本的にはひとり一人の問題なので「個人戦」だが、実はクラス全体の雰囲気あるいは学年全体の雰囲気という視点で見れば「団体戦」でもあると、12月の全校集会でお話しました。

 

本当に苦しい時に、クラスメイトの穏やかな笑顔や、何気ない会話に助けられたことを思い出す人も少なくないのではありませんか?320名の進学先は様々ですが、卒業後も一生付き合いの続く友がこの場にいるはずです。

出会いそのものは全くの偶然ですが、親友はお互いが真剣に向き合った結晶です。一生の宝ですから、親友を大切にしてください。

 

私の好きな言葉に、「過去と他人は変えられない、変えられるのは未来と自分である」という精神科医:エリック・バーンの言葉があります。

過去は過去として(否定するのでなく)しっかりと肯定的に受入れ、これから先、自分に何が出来るかを考え、前向きに生きていくことが大切だと説いています。

「第一志望」の目標が達成できた人も、そうで無かった人も、この目標を掲げて努力してきたからこそ、今この瞬間がある訳で、結果だけに着目するのではなく、自分のこの3年間の歩んできた軌跡を肯定的に受けとめて欲しいと思います。

良い事も、そうでない事も、自分自身が関わってきた結果であり、そういう経験を次に生かせるような生き方・考え方が大切なんだと、この精神科医は述べているのだと私は思います。

ここにいる小田高生全員が、次の新たな目標をしっかりと胸に秘め、未来と自分を大きく成長させていくことを確信しています。

 

最後に、お願いがあります。

卒業という節目を迎えて、こうした特別な日だからこそ、礼節を重んじようではありませんか。

 

一つは、お世話になった身近な先生方に、感謝の気持ちを伝えてください。担任あるいは教科担当として、教科指導や進路相談に、部活動や委員会活動に対して、皆さんと一緒に汗をかいてきた先生方が沢山います。いろいろな苦労も皆さんからの「ありがとう」の一言で癒されるものです。

そして最後のお願いは、これまで皆さんを懸命に支えてきた、ご家族にもきちんとお礼を言いましょう。「3年間お世話になりました。これからもよろしくお願いします」と、最高の笑顔で伝えてください。お願いします。

 

72期生320名の皆さん、どうぞ、健康に留意され、ご活躍ください。

以上

なお、ここから先は、卒業式では述べておりませんが、本日、72期生の門出に際し、たくさんの電報をいただきました。その中に、保護者からの電報があり、卒業生及び教職員への心温まるメッセージを頂戴いたしました。本当に嬉しいメッセージであり、卒業生及び教職員への元気と勇気をいただきましたことに、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

第35代校長  林  忠