更新日:2022年7月27日

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けやき第212号

歩く瀬谷の子

 

 瀬谷の子どもたちは一年を通してたくさん歩いています。小学生は校内のお散歩から始まり、中屋敷中央公園、本郷公園までと、体力がつくと遠くに行けるようになります(ちなみに昇降口から本郷公園まで、私の足で1873歩、かなりの運動量です)。

 歩くことで他にどのような変化があるかというと...。

 並んで歩くこと、順番を守ることで集団行動が上手になります。「校外歩行だね」と言うと帽子を取りに行く子は、見通しを持っています。季節の変化を感じ、お屋敷や欅の古木の大きさから、地域の様子に気づきを持つこともできます。

さらに雨の日の歩き方や交通ルールを守ることで、安全を意識し、注意力、判断力が鍛えられます。実は、歩く力は災害で避難する時に、命を守る行動を取る時にも必要になります(瀬谷区のハザードマップでは本校は浸水の可能性があり高台への避難を想定する必要があります)。

 歩いていくと町の人に出会い、道を譲りあい、挨拶して、地域との関わりも広がります。買い物学習に行く時は、目的を持つ楽しさや充実感に満ちていると思います。

 このように、歩くことで子どもたちは経験を豊かにし、学び、心を動かし、自ら考え行動する力の土台を作っています。これからも「気をつけて、いってらっしゃい」と明るく送り出したいと思っています。そして夏休みは、朝夕など少しでも涼しい時間に歩いて、健康にお過ごしください。

教頭 辻田淳子