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更新日:2024年3月15日

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寄宿舎での生活

今月の寄宿舎

3月『卒業生を祝う会』

令和6年3月11日(月曜日)。
平塚盲学校寄宿舎では、『卒業生を祝う会』が開催されました。
今年卒業を迎える寄宿舎生は、小学部生1名、高等部本科普通科生2名の合計3名です。
在舎生は、2月になると睦会役員を中心に準備を始めました。睦会役員会で話し合い、在舎生も少ないことから、今年は、司会・会場係、記念品・座席係の2つの係に分担して準備を進めていくことに決めました。
毎年のことですが、2月の半ばには期末試験もあり、また、学校での行事も多くなる時期で、とても忙しいなかでの準備となりました。それでも、卒業生を気持ちよく送り出そうと、限られた時間のなかでもアイディアを出し合い自分たちの時間を割いて、心からの準備をしました。

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(輪飾り作り)
3月11日(月曜日)17時。
司会・会場係の放送から始まります。係の舎生が本日の卒業生を祝う会の式次第を放送しました。記念品・座席係の舎生も夕食時の座席の説明をしました。17時15分になると、参加者全員が食堂に集まり夕食会が始まります。
今回の卒業生を祝う会には、教頭先生をはじめ、舎監の先生にも参加していただきました。
17時20分。
卒業生のリクエストをかなえてくれた栄養士の先生からメニュー紹介です。

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(卒業舎生リクエストメニュー)
わかめごはん
いかとえびのチリソース炒め
からあげ
青菜とコーンのソテー
中華スープ
セレクトジョア(プレーン、ストロベリー、ブルーベリー、マスカット)
さて、ここでクエスチョンです。
セレクトジョア。何が一番人気だったと思いますか?
(答えは、最後に)
コロナ禍とは違い、30名以上が参加し、会話も弾みにぎやかな食事時間となりました。

18時になり、卒業生を祝う会が始まります。

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(司会・会場係)
BGMと拍手の中、卒業生が入場します。
卒業生が着席すると、司会・会場係による会場説明です。この日のために、お花や輪飾りをたくさん作りました。
睦会会長からのあいさつです。都合により欠席のため、動画でのあいさつとなりました。
続いて、教頭先生からの言葉です。教頭先生からのあたたかいお話の後は、記念品贈呈です。記念品係が何度も話し合いの機会を設けて決めた記念品です。一時は、まとまるのかなという状況の時もありましたが、最後には、意見がまとまり納得の記念品になりました。
ワンタッチ式折りたたみ傘とハンカチです。

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(記念品贈呈)
記念品贈呈が終わると卒業生からの言葉です。卒業生は、入舎したころから今日までを振り返り、一緒に過ごした舎生に感謝の気持ちを述べるなど、とても温かい時間が流れました。卒業生の言葉に、うなずく在舎生や、舎監、指導員の姿が印象的でした。
舎監長によるあいさつがあり、卒業生を祝う会が終わるかと思いきや、
保護者からのサプライズメッセージがありました。保護者のみなさんからの卒業生を思うメッセージに胸が熱くなりました。
司会からひと言も求められた卒業生が、親への気持ちは直接伝えるとして・・・との発言に会場がどっと沸く場面もありました。
卒業生は4月から新たなステージでの生活が始まります。平塚盲学校や平塚盲学校寄宿舎で学んだこと、経験したことを胸に自信を持って歩んでください。今までのように毎日顔を合わせることはなくなりますが、いつでも応援しています。

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(卒業舎生退場)

卒業生を祝う会式プログラム
一、 卒業生入場
二、 会場説明
三、 睦会会長の言葉
四、 教頭先生の言葉
五、 記念品紹介・贈呈
六、 卒業生からの言葉
七、 舎監長の言葉
八、 保護者からのビデオレター(サプライズ)
九、 卒業生退場

セレクトジョアの人気順
1位 マスカット
2位 ブルーベリー
3位 ストロベリー
4位 プレーン
でした。
 

 

2月『節分』

平塚盲学校寄宿舎では、睦会役員会を中心に、2月の節分に向けて、冬休み明けから打ち合わせを重ねてきました。
鬼役や、開始時間、場所の設定、豆の下見、買い物、豆を入れる容器の用意と寄宿舎での節分である2月1日に向けて準備を進めてきました。

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(豆の入れ物)

 

節分当日は、寄宿舎が鬼に支配されてしまってはいけませんので、睦会会長が率先して鬼退治に使う豆の準備をしていました。

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(睦会会長による豆の準備)

 

17時になると放送室に隠れていた青鬼と顔だけ赤鬼が姿を現しました。

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(鬼現る)

 

青鬼は鬼のベテランで迫力満点、登場と同時に寄宿舎は大盛り上がり、豆が飛び交います。今年、初参加の顔だけ赤鬼は、ベテラン青鬼目指して修行です。
寄宿舎生は、みんなで協力して「鬼は外、福は内」の掛け声とともに豆を投げ、鬼退治を楽しみます。

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(鬼は外)

 

寄宿舎生パワーが強く、あっという間に青鬼と顔だけ赤鬼は玄関に追いやられてしまいました。鬼に支配されることなく、安心・安全な寄宿舎はこれからも続きます。
その後、青鬼、顔だけ赤鬼は、学校へと逃げて行きました。青鬼さん、顔だけ赤鬼さん、今年もありがとうございました。

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(鬼退散)

 

筆者は、平塚盲学校寄宿舎での節分を3回経験しましたが、毎回、開催場所や開催時間も異なります。その年度の睦会役員が、昨年の行事を振り返り、よりよい行事になるようにと議論を深めている様子には感心しています。節分は昨年もやったので同じでいいか、とはならないところが、平塚盲学校寄宿舎の魅力です。
 

寄宿舎生が昨年の冬に撮影した写真も掲載します。併せてご覧ください。

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(令和5年12月6日1.)

 

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(令和5年12月6日2.)

 

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(令和5年12月6日3.)

 

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(令和5年12月6日4.)

 

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(令和5年12月6日5.)

 

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(令和5年12月6日6.)
 

 

1月『新学期スタート』

令和6年1月9日(火曜日)
平塚盲学校寄宿舎には、始業式を終えた寄宿舎生が続々と帰ってきました。
2週間ほど静まり返っていた寄宿舎に元気な声が響きます。
「あけましておめでとうございまーす」
「こんにちはー」
「ただいまー」
荷物を部屋に置き、久しぶりの舎食からスタートです。昼食をたべながらも、冬休み中の話が弾みます。

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(今年最初の舎食の様子)
午後からは行事がたくさんあり、初日は大忙しです。
冬休みが始まる時に洗っていた洗濯物を整理したり、布団カバーなどを取り付けたりと生活の準備を整えます。

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(生活の準備)
また、その日には安全指導があります。開舎日ごとにあるため、1年に何回も経験することになりますが、安心、安全に生活するために、災害・緊急時の対応を確認し、避難経路を実際に歩きます。

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(指導員による安全指導)
さらに、避難訓練も実施しました。地震と火災が同時に発生するという想定でしたが、1年に5回訓練しているおかげか、真剣に取り組み、落ち着いて避難することができました。

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(避難訓練)
冬休みが明け、また寄宿舎での生活がスタートします。
4月からの新生活に向けて、受験真っ最中の寄宿舎生もおり、寄宿舎生たちは、いつも以上に共同生活を意識する時期になります。
受験生。もうひとふんばりです。
いつも、「今月の寄宿舎」に訪問していただきありがとうございます。このホームページも令和6年で3回目の新しい年を迎えました。今年も、読んでくださるみなさまの貴重な時間をより心地よい時間にできるように平塚盲学校寄宿舎の魅力をお伝えしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 

 

12月『お楽しみ会』

12月18日(月曜日)平塚盲学校寄宿舎では、睦会主催の『お楽しみ会』が開催されました。
寄宿舎生は、睦会役員を中心に、司会進行係、会場係、ゲーム係に分かれて、11月から打ち合わせを重ねて準備をしてきました。
会場係は、時間を使って、コツコツと飾りづくりに取り組んでいました。装飾で寄宿舎事務室前は冬のイメージです。

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(事務室前の様子)

 

司会進行係は、持ち前の話術でお楽しみ会をスムーズに、楽しく進めます。
ゲーム係は、今年は『手裏剣投げ対抗戦』というレクリエーションを考えました。

 

お楽しみ会当日、17時になると、司会進行係が、放送で本日の流れを説明します。ゲーム係の小学部生は、チーム編成を発表し、手裏剣を作ってくれた寄宿舎生にお礼を伝えていました。
時間になると食堂に集まり、はじめの言葉で『お楽しみ会』が始まりました。

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(お楽しみ会始まり)

 

まずは、リクエストメニューでの食事です。夕食では初めてのパスタです。もちもちしていておいしかったと話す寄宿舎生。黙食ではないのですが、黙食に慣れてしまったせいか、なんとなく控えめで静かな食事会でした。

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(リクエストメニュー紹介)

 

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(お楽しみ会メニュー)

 

18時になると、ゲーム係が企画した『手裏剣投げ対抗戦』です。3チームにわかれて、点字用紙を再利用して作成した手裏剣を一人で3回投げ、一番遠くまで飛んだ距離のチーム合計で順位を競います。

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(手裏剣投げ対抗戦)
そもそも手裏剣を手にするのも、投げるのも今日が初めてという寄宿舎生が多いなか、様々な投げ方で、遠くを目指します。最高は、8メートル(800ポイント)近く飛びました。飛ばした手裏剣の飛距離合計の結果、2549ポイントでBチームの優勝となりました。Bチームには、優勝トロフィーが授与されました。

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(優勝トロフィーとともに)

 

手裏剣投げ対抗戦の余韻が残るなか、睦会会長の閉会のあいさつでお楽しみ会は終了となりました。
お楽しみ会の後は、ゆず湯でほっこりです。

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(浴室の様子)
『お楽しみ会』そのものは短い時間でしたが、そこに至るまでの過程のなかで、予定を合わせて打ち合わせの時間を何回もとったり、ちょっとした時間をうまく利用して装飾づくりに取り組んだりと、途中、中間試験があったなかでも寄宿舎生が懸命に計画的に取り組む姿が素敵でした。これも、平塚盲学校寄宿舎の魅力です。
 

 

11月『寄宿舎での新着任者研修』

平塚盲学校では、新年度に新しく着任した教職員を対象に、学校のこと、視覚障害のこと、点字の指導、歩行指導、支援機器使用について、などを学ぶ研修があり、4月から毎週水曜日の6校時に行われています。
11月8日(水曜日)の第27回は、「寄宿舎について」の研修が行われました。講師は、寄宿舎指導員です。
まずは、事務室から、その後、1階から2階へと舎内を見学します。

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(見学スタート)

 

参加者からは
「同じ学校だけど今までじっくり見学する機会がなかったので勉強になります」
「こんな環境になっているのですね」
と言った声が聞かれました。

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(洗面所見学)

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(舎監室見学)

 

ひと通り、寄宿舎内の見学が終わると、自習室に集まり、寄宿舎生の日課や行事、生活の様子などが説明されました。
「改めて説明を受けることで、より理解が深まった」
と参加者は話していました。

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(自習室での説明)

 

説明が終わった後は、昨年の文化祭で上映した寄宿舎紹介動画の視聴です。新着任の教職員にとっては、初めて見る動画でした。寄宿舎内の環境や舎生の日頃の生活、行事の実際の様子が動画を観ることで伝わり、さらに理解が深まったとのことでした。

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(自習室での動画視聴)

 

校内新着任者研修を通して、新着任の教職員も、講師役の寄宿舎指導員も、視覚障害教育や支援の専門性の維持継承を図っていく。このように寄宿舎と学校の連携を深めることが、ひいては寄宿舎生の安全・安心につながると考えています。これは、平塚盲学校寄宿舎の大切な使命です。

 

 

10月『秋の夜長』

朝晩めっきり寒くなり、寄宿舎のまわりでも金木犀が香る季節となりました。
平塚盲学校では、令和初の体育祭が10月21日に終わり、寄宿舎生もほっと一息といった今日この頃です。 10月後半のいつもの日常がもどった寄宿舎の夜を覗いてみましょう。
事務室には、写真のように寄宿舎生が集まって過ごせるスペースを設けています。20時までの自習時間が過ぎると、事務室での余暇時間を楽しむ寄宿舎生がいます。

 

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(事務室の様子1.)

 

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(事務室の様子2.)

 

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(事務室の様子3.)

 

自室から場所を変え、宿題に取り組む小学部生。
ミシンを使い創作をしたり、自分の好きなことを熱く語る高等部生。
同じ空間にいながらも、各自一番やりたいことに取り組みます。事務室に集まり、みんなでカードゲームに興じる日もありますが、今日はそんな夜でした。それぞれが自分の一番を楽しみながら、他者とも関わり会話が弾みます。一見、カオスですが、これは寄宿舎生が、ともに生活する仲間を尊重しているからこその光景なのではと思います。就寝準備の時間になると自室に戻り、寄宿舎の秋の夜長は終わりとなります。
こういった共同生活での余暇時間の過ごし方からも、寄宿舎生同士の関わりの中で成長し、学んでいく。これも平塚盲学校寄宿舎の魅力です。
 

 

9月『寄宿舎お月見』


令和5年9月29日(金曜日)。
令和5年の十五夜、中秋の名月は9月29日(金曜日)ですが、寄宿舎生は、帰省日となっていましたので、25日(月曜日)に睦会主催の行事である『お月見』を実施しました。

 

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(事務室前でのお月見飾り)

夏休みが明けるとすぐに、睦会役員会で話し合い、お月見には、うさぎ饅頭かお団子ということで、今年も選べるようにしました。お団子は、みたらし、あん、ごまから好きなものを2本選びます。
9月に入ると睦会役員が朝礼でお月見のことをお知らせし、うさぎ饅頭かお団子の希望を聞きました。後日、集計してみると今年は、希望が半々ぐらいになりました。お月見1週間前には、睦会役員が和菓子屋さんに行き注文しました。
9月25日(月曜日)のお月見当日。睦会役員は、学校から帰ってくると、和菓子屋さんへ注文したものを取りに行きました。和菓子屋さんの丁寧な対応のおかげで、スムーズに受け取ることができました。和菓子が大好きな役員は、ショーケースに並んでいたおはぎや水ようかん、どら焼きにも心を奪われていた様子でした。

 

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(うさぎ饅頭とお団子)

寄宿舎に到着すると、今度は、別の役員が放送をし、うさぎ饅頭とお団子が届いたことをお知らせしました。事務室で、希望の品を受け取り、それぞれがすきな時間にいただきます。中には、夜に外に出て、まさにお月見をしながらお団子を食べていた寄宿舎生もいました。満月ではありませんでしたが、くっきりときれいな月が輝いていました。
寄宿舎生は前期期末試験が終わりホッと一息つける日でした。最高学年の寄宿舎生は、これから卒業後の進路に向けて緊張の日々が続きますが、つかの間の休息になったのではないでしょうか。強い気持ちをもって進んで行って欲しいと思います。
お月見という季節の行事は、毎年恒例ではありますが、睦会役員を中心とした寄宿舎生のアイディアで中身が変化していく。これも平塚盲学校寄宿舎の魅力です。

 

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(お月見飾り)

 

8月『寄宿舎開放』

夏休み最終日の8月29日火曜日。
平塚盲学校寄宿舎では、『寄宿舎生の親睦を深め、楽しいひとときを過ごし、舎生の心のリズム、生活リズムを整え、新学期からの生活に向けた準備をする。』という目的のもと、寄宿舎開放が行われました。
今年の寄宿舎開放は自由参加で、参加希望の寄宿舎生は、夏休み最終日に寄宿舎に集合し、楽しいひとときを過ごしつつも、翌日からの新学期に向けた準備をしようというものです。
今回の参加者は8名、小学部から高等部までの寄宿舎生が参加しました。
15時頃になると、およそ1か月ぶりに、寄宿舎の玄関に、元気な声が響き渡ります。
「ただいまー」
「こんにちはー」
元気な笑顔の寄宿舎生。
「おかえりなさーい」
「こんにちは」
「身長が伸びたんじゃない」
指導員の先生も笑顔です。
「タイオン イジョウ」
「マスクヲ タダシク チャクヨウシテクダサイ」
念のため設置している検温器も一生懸命に働いています。
みんなが揃うと自習室に集合です。今年の寄宿舎開放は、新型コロナウィルスも落ち着いてきたことから、みんなで焼肉を食べにいきます。そのための、事前学習と夏休み自慢の時間です。

 

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(自習室でのオリエンテーション)

事前学習では、焼肉店への行き方、店内の配置、注文の仕方などを確認し、くじ引きで、一緒に食べるペアを決めました。
夏休み自慢では、寄宿舎生が夏休みで一番印象に残っていることをそれぞれ発表しました。
旅行先でボーっと立っていたら、カナブンみたいな虫に刺されたと言って、みんなの笑いをとっていた寄宿舎生もいました。寄宿舎生それぞれが、充実した夏休みを過ごしたようです。
事前学習と夏休み自慢、今回の寄宿舎開放のスケジュール確認が終わり食事に出発です。

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(出発前の玄関)

くじ引きで決めたペアで出発です。焼肉店は、歩いて15分程のところにあります。17時30分の開店と同時に入店することができました。

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(くじ引きで決めたペアで出発)

注文したメニューが揃いましたので、乾杯をして食事会スタートです。
焼肉店での食事が初めての寄宿舎生は、ペアを組んだ指導員の先生の支援を受けながらも、自分でお肉を焼き、焼きあがったお肉を取ったり、さらには、瓶で届いたジュースをグラスに注いだりと、たくさんの経験を積むことができました。
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(食事の様子)

楽しい食事の時間はあっという間に過ぎ、おいしい焼肉もあっという間になくなってしまいました。
19時。ごちそうさまをし、焼肉店のスタッフのみなさんにお礼を伝え寄宿舎に戻ります。外は真っ暗、安全に気をつけます。
寄宿舎に戻ると、順番に入浴をし、焼肉の余韻も洗い流します。寄宿舎では、これからまた始まる寄宿舎での生活の準備をしたりして過ごします。

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(布団カバーをつけています)

翌日は始業式。寄宿舎生は、元気に出発していきました。

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(始業式当日、朝食の様子)

始業式当日の朝。
寄宿舎開放に参加した寄宿舎生が、始業式に向けて元気に登校する様子に指導員の先生方も一安心。今日からまた寄宿舎での生活がスタートします。
今回の食事では、焼肉レストランこうどう館様には事前の打ち合わせから当日の対応まで大変お世話になりました。こうどう館のみなさまの親切な対応のおかげで、寄宿舎生みんなが楽しい時間を過ごすことができました。この場をお借りして、重ねて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

7月『寮祭』

夏休みまであと少しの、7月10日月曜日。
神奈川県の湘南エリアにある平塚盲学校寄宿舎では、寄宿舎生の自治組織である睦会(むつみかい)主催の『寮祭』が開催されました。
夏休みを前に、『寄宿舎生の親睦を深め、楽しいひとときを過ごす。』ことを目的に、睦会役員を中心に5月の連休明けから少しずつ準備を重ねてきました。
寮祭に向けては、睦会役員会で話し合い、今回は、会場係、司会進行係、レクリエーション係、プレゼント係と4つの係に分担して取り組むことにしました。同じ係の寄宿舎生同士で予定を合わせて打ち合わせをしたり、事務室に集まってワイワイ言いながら輪飾りづくりをしたりと、寮祭当日だけでなく準備期間から親睦を深めながら進めてきました。
会場係は、七夕飾り、会場飾りの準備を主に担当しました。『湘南ひらつか七夕まつり』に負けない飾りつけを目指します。

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 (天の川)

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 (七夕飾り)
司会進行係は、寮祭当日の進行がスムーズに進むように、事前に司会原稿を作成し準備を進めていました。放送担当と当日会場での司会担当に役割分担をしました。
レクリエーション係は、寮祭でのレクリエーションの企画を考え、今年は、昨年のビンゴ大会を改良し、チーム戦でのビンゴ大会を開催することにしました。
プレゼント係は、ビンゴ大会での賞品に関連させて、今年は、レクリエーションの後に行われる、花火大会用の花火を考え準備しました。
寮祭当日。
17時になると司会進行係の放送担当が放送で寮祭開催について説明しました。会場係も登場し、会場説明やみんなで制作した笹飾りや、輪飾りの説明などもしました。
17時15分。寄宿舎生たちは、食堂に集合しました。
司会進行係会場担当の司会のもと、睦会会長によるはじめの言葉で、寮祭が始まりました。
まずは、食事会です。寄宿舎生によるリクエストメニューです。
栄養教諭の先生からメニュー紹介です。メニューは、コーンピラフ、メンチカツ、エビフライ、シーザーサラダ、オニオンスープ、いちごアイスです。

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(司会担当者と栄養教諭のメニュー紹介)
エビフライは、おかわりもあり、希望者でじゃんけん大会もして、歓声はあがっていませんでしたが、静かに盛り上がっていました。
黙食ではなくなりましたが、エチケットを守りながら食事をしている寄宿舎生たちです。
寄宿舎生がリクエストした七夕にちなんだ音楽も聴きながら食事を楽しみました。

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 (リクエストメニュー)
食事の後は、レクリエーションの時間です。
チーム対抗ビンゴ大会です。今年は3チームに分かれて、好きな花火争奪戦です。ビンゴカードは、市販のものに点字を打ち込んだタックシールを貼ってわかりやすくしたり、拡大してわかりやすくしたりと、寄宿舎生全員が楽しめるように工夫しました。

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(工夫したビンゴカード)

ビンゴ大会では、一番最初にビンゴしたのが、職員というビックリもありましたが、小学部生から保専部の大人までのなかなか経験できないチーム構成で盛り上がりました。
勝利したチームから順番に3種類にセットされた花火を選び、ビンゴ大会は終了しました。

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(ビンゴ大会進行係)

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(ビンゴ大会のグループ)

最後は花火です。
準備ができたところで、今度は外に集まります。今年の花火は、手持ち花火と打ち上げ花火です。プレゼント係担当が、準備した花火の説明をしてから着火です。匂いと説明でも花火を楽しみます。

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(花火の様子)
蒸し暑い夜でしたが、そんなことも忘れて花火を楽しむ寄宿舎生。最後は、睦会会長の終わりのあいさつで、寮祭は終了となりました。
準備から当日の寮祭まで、それぞれの役割を寄宿舎生が果たし、ビンゴ大会や花火では、小学部生から保専部生の寄宿舎ならではのグループで一緒に楽しみました。ビンゴ大会では、お互いに数字の確認をしあったり、花火の時には、安全に気をつけあったりと、素敵な光景があちらこちらで、見ることができました。寮祭の目的に掲げた『寄宿舎生の親睦を深め、楽しいひとときを過ごす。』ということを、寄宿舎生みんなで達成する。これも、平塚盲学校寄宿舎の魅力です。
 

6月『避難訓練シミュレーション』

平塚盲学校寄宿舎では、寄宿舎生が安全に安心して生活が送れるように、年に5回、防災訓練を実施しています。
そして、その防災訓練が寄宿舎生にとってより有効なものになるように、言ってみれば、防災訓練のための訓練を寄宿舎指導員で事前に行っています。
6月には、『火災発生時の安全確保及び、避難場所までの経路と避難方法の確認を行う。』という目的のもと、火災を想定した避難訓練を実施する予定でいますが、そのため指導員による避難シミュレーションを行いました。
6月9日金曜日。
指導員全員が寄宿舎生役、舎監役、訓練日当日の指導員役に役割分担し、訓練を開始しました。

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(舎監役の指導員)
今回は、夜間に食堂で火災が発生したという想定で、1階の寄宿舎生は、部屋から直接外へ、2階の寄宿舎生は、ベランダから外階段を使って避難をします。4月から生活を始めた寄宿舎生にとっては、訓練をして事前に避難経路を確認しておくことはとても大切ですので、指導員が事前に訓練をし、うまく伝えられるように体験します。

 

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(避難場所まで避難している様子)
舎監役が、火災発生の放送をするところから訓練が始まります。火災発生を周知し、寄宿舎生には避難準備の指示を出し、指導員には火元の確認と舎内状況の確認を指示します。
舎監は、指導員の報告を受け、避難経路を決定し、放送で寄宿舎生に避難経路を伝え避難開始の指示をだします。
指導員は分担して寄宿舎生を避難場所へ誘導します。
避難場所に寄宿舎生役全員が集まるまで10分弱でした。
火災避難訓練シミュレーションを終え、夜間帯の職員数で、いかに速やかに避難誘導すべきか、という課題が出てきましたが、この課題を検討し、来週の火災避難訓練本番に備えたいと思います。
寄宿舎生が安心・安全に生活が送れるように舎監、指導員が全力を尽くす。当り前のことですが、これも平塚盲学校寄宿舎の魅力です。

 

5月『囲碁教室とリーディングサービス』

5月。
ゴールデンウイークも終わり、新年度も1か月が過ぎました。寄宿舎生も少しずつ寄宿舎での生活に慣れてきた様子で、笑顔が増え、寄宿舎生同士の会話も聞こえるようになりました。
平塚盲学校寄宿舎では、『盲学校囲碁ボランティアの会平塚』さんにお越しいただいて開催する囲碁教室と『平塚市点訳奉仕団リーディングサービス部』さんにお越しいただいているリーディングサービスがあり、寄宿舎生の余暇活動の充実を図っています。
新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、2年間のお休みを経て令和4年度の5月から再開しました。
囲碁教室もリーディングサービスも希望する寄宿舎生に、毎月2回のペースでボランティアさんにお越しいただいて実施しています。
令和5年度は、5月8日(月曜日)に囲碁教室、9日(火曜日)にリーディングサービスがスタートしました。
今年度の囲碁教室の参加者は3名、リーディングサービスの参加者は5名です。囲碁教室に参加する3名は、昨年度も参加していた寄宿舎生が今年度も継続して参加します。リーディングサービスは、昨年度からの継続の寄宿舎生が2名、今年度から新しく3名の寄宿舎生が参加します。どちらも約1時間、囲碁教室は、囲碁の指導を受け、リーディングサービスは、希望する書籍を読んでいただくとっても贅沢な時間です。

 

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(リーディングサービス顔合わせ)
初回の今回は、ボランティアさんと参加する寄宿舎生が顔合わせをし、自己紹介をするなどして、親睦を深め、これからの1年間がより中身の濃い、充実したものになるための時間でした。
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(リーディングサービスの様子)
『盲学校囲碁ボランティアの会平塚』のボランティアのみなさま、『平塚市点訳奉仕団リーディングサービス部』のボランティアのみなさまには、いつも貴重なお時間を提供していただきましてありがとうございます。
寄宿舎生たちは、今年度も、囲碁教室やリーディングサービスを通して、1年後成長した姿をお見せできることと思います。
改めまして、この場をお借りいたしまして、ボランティアさんのみなさま、今年度もよろしくお願いいたします。

 

4月『新入舎生歓迎会』

令和5年4月10日月曜日。
平塚盲学校寄宿舎では、寄宿舎生の自治組織である睦会(むつみかい)主催の『新入舎生歓迎会』が開催されました。
今年度の新入舎生は、高等部普通科3名、高等部本科保健理療科1名、高等部専攻科理療科2名、高等部専攻科保健理療科1名の合計7名です。
17時になると睦会会長が放送で18時からの新入舎生歓迎会についてのアナウンスをしました。
寄宿舎生においしいと評判の食事が終わり、18時になると寄宿舎生は再び食堂に集まり、新入舎生歓迎会が始まりました。

 

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(新入舎生歓迎会はじめのあいさつ)

 

まずは、自己紹介です。先輩舎生は、自己紹介と寄宿舎の紹介をしてくれました。食事がおいしい、色々な年代の寄宿舎生と交流できる、お願いすると指導員の先生は何とかできないものかと考えてくれるなどなど、今までの寄宿舎生活のなかでのリアルな感想を新入舎生に伝えてくれました。
新入舎生は、寄宿舎での生活が始まって数日でしたが、通学時間が数分になり、今までなら長時間かけて通学していた時間を学習にあてることができることにとても喜んでいると話したり、とても緊張していると素直な気持ちを伝えてくれたりしました。先輩舎生も、その話に自分が初めて寄宿舎で生活を始めた頃を思い出し、ゆっくりと頷いていました。

 

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(自己紹介の場面)

自己紹介が終わると平塚盲学校寄宿舎クイズの時間です。寄宿舎のことを知ってもらおうと睦会役員が考えた厳選10問です。先輩舎生が経験した今までで一番多かった寄宿舎生の人数は?といった問題や、階段の段数は?といった問題など、これから生活する寄宿舎の歴史や、生活する上での役立つ知識などを知ることができ、10問の問題が終わった時には、新入舎生はぐっぐっと寄宿舎が身近になったと思います。
4月。新しい学校生活に期待が膨らむ一方、親元を離れて寄宿舎で生活する舎生にとってはホームシックと向き合うことになるかもしれません。かつての筆者が高校時代の寮生活でそうだったように、ホームシックを克服させてくれるのも一緒に生活する仲間たちです。個人での生活があたりまえの時代に集団での生活を通して人間的にも成長できる。これも平塚盲学校寄宿舎の魅力です。
 

 

3月『卒業生を祝う会』

令和5年3月13日(月曜日)。
卒業式の前日、平塚盲学校寄宿舎では、『卒業生を祝う会』が開催されました。
今年卒業を迎える寄宿舎生は、中学部1名、高等部本科普通科2名、高等部専攻科3名の合計6名です。
在舎生は、2月2日の節分の行事が終わると睦会役員を中心に準備を始めました。睦会役員会で話し合い、今回は、司会進行係、会場準備係、記念品係の3つの係に分担し準備を進めていきました。2月の半ばには期末試験もあり、また、学校での行事とも日程が重なり、とても忙しいなかでの準備となりました。それでも、卒業生を全力で送り出そうと、アイディアを出し合い自分たちの時間を割いて、精一杯の準備をしました。
3月13日(月曜日)17時。
睦会会長の放送から始まります。睦会会長が本日の卒業生を祝う会の式次第を放送しました。その後、全員が食堂に集まり夕食会が始まります。
今回の卒業生を祝う会では、校長先生、副校長先生、教頭先生をはじめ、舎監の先生にも参加していただきました。
17時20分。
卒業生のリクエストをかなえてくれた栄養士の先生からメニュー紹介です。栄養士の先生には、卒業生のリクエストに最大限に応えていただき、
祝う会当日だけではなく、卒業までの舎食でもリクエストをかなえてくれていて、卒業生たちはとても喜んでいました。

 

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(リクエストメニュー)
卒業生を祝う会リクエストメニュー
コーンピラフ、えびフライ、ひれかつ、マカロニサラダ、わかめスープ
セレクトジュース(オレンジ、リンゴ、イチゴオーレ、麦茶)

食事が終わり18時。
いよいよ卒業生を祝う会が始まります。
教頭先生の三線演奏とともに卒業生入場です。卒業生からのリクエストに教頭先生が応えてくださいました。
卒業生が着席すると、会場係が準備してくれた会場の説明です。この日のために、お花や輪飾りをたくさん作りました。
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(卒業生を祝う会会場)
高等部の寄宿舎生を中心に制作した思い出動画を観たり、在舎生がアイディアを出し準備した記念品贈呈もありました。
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(記念品贈呈)
保護者からのメッセージも届けられると、最後は、卒業生からの言葉です。卒業生は、それぞれの形で思いを伝え、とても温かい時間が流れました。在舎生たちは、卒業生の言葉に真剣に聞き入っていました。
校長先生からのお祝いの言葉もあり、最後は、在舎生で花道をつくり、教頭先生の三線演奏と生歌でお見送りです。
今年卒業する寄宿舎生は、3年前に入舎した時にはすでに新型コロナウィルス感染症拡大防止のために色々な制約を受けた中でのスタートとなり、
大変なことも多かったと思います。そういった中で一緒に寄宿舎生活を送っていたことを思い、在舎生は精一杯の準備をし卒業生をお祝いしました。
専攻科の卒業生が、自分のこどもと同じくらいの高校生と校庭でサッカーをしたり、キックベースをしたりと他では絶対にできないことを経験できたのが寄宿舎でしたと話していましたが、これも平塚盲学校寄宿舎の魅力でしょうか。卒業生も在舎生も4月から新しいステージで輝きます。

 

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(寄宿舎生が撮影した桜)

 

卒業生を祝う会式次第
一、 卒業生入場
二、 始めの言葉
三、 式次第説明・出席者紹介
四、 舎監長の言葉
五、 思い出動画
六、 記念品贈呈・在校生の言葉
七、 保護者からのメッセージ(サプライズの時間)
八、 卒業生の言葉
九、 校長先生の言葉
十、 終わりの言葉
十一、 卒業生退場
 

 

3月『なごみ会』

平塚盲学校寄宿舎では、余暇活動として『盲学校囲碁ボランティアの会平塚』さんにお越しいただいて開催する囲碁教室と『平塚市点訳奉仕団リーディングサービス部』さんにお越しいただいているリーディングサービスがあります。
新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、2年間のお休みを経て今年度の5月から再開しました。
囲碁教室もリーディングサービスも希望する寄宿舎生に、毎月2回のペースでボランティアさんにお越しいただいて行いました。
3月6日(月曜日)には囲碁教室のなごみ会、7日(火曜日)には、リーディングサービスのなごみ会が開催されました。
以前のなごみ会は、お菓子や飲み物も準備して、和やかに1年を振り返るというような機会だったようですが、新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から飲食なしでの開催となりました。
囲碁教室のなごみ会には、5名のボランティアさんと4名の寄宿舎生が参加し、囲碁教室のあと、寄宿舎の自習室で行いました。
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(囲碁教室なごみ会)

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(囲碁教室なごみ会)
寄宿舎生が1年間囲碁に親しんだ感想や、ボランティアさんへの感謝の気持ちを伝えました。今年度、卒業を迎える寄宿舎生からは、新型コロナの影響で、1年生、2年生の時には囲碁教室ができなく、3年生の1年間しかできなかったのがとても残念でしたとの話がありました。ボランティアさんからは、みなさん囲碁をやるのが初めてとのことでしたが、1年でずいぶん上達しました。これからも長く続けて楽しんでいただけたらとのお話がありました。
翌日、3月7日(火曜日)のリーディングサービスのなごみ会には、4名のボランティアさんと2名の寄宿舎生が参加しました。

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(リーディングサービスなごみ会)

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(リーディングサービスなごみ会)
1年間参加した寄宿舎生からは、本に親しむいい機会になりましたと、感謝の気持ちが伝えられました。ボランティアさんからは、読む本によっては、電子辞書も準備していただいていたとのお話もあり、毎回1時間という短い時間ですが、寄宿舎生にとってより充実した時間にしてあげたいとの思いが伝わってきました。
改めまして『盲学校囲碁ボランティアの会平塚』のボランティアのみなさま、『平塚市点訳奉仕団リーディングサービス部』のボランティアのみなさまには、1年を通して貴重なお時間を提供していただき感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。寄宿舎生たちは、囲碁教室やリーディングサービスのボランティアさんにもあたたかく支えていただいています。これも平塚盲学校寄宿舎の魅力です。
 

2月『寄宿舎の節分』

2月2日。
平塚盲学校寄宿舎では、毎年の恒例行事である節分の豆まきが行われました。
節分は2月3日ですが、寄宿舎には鬼が2月2日に現れるとの情報が入り、前日、睦会の役員は、節分に使う豆の買い物に急ぎました(もちろん安全にです)。
2月2日、寄宿舎での節分当日、18時に鬼が寄宿舎に現れるとの情報が入り、寄宿舎生達は事務室前に集合し臨戦態勢に入りました。
18時。
「ヘイヘイヘイヘイ」
「ワルイコハ イナイカー」(ん!なまはげか?)
鬼が3匹現れました。

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(鬼が現れた)

昨年、「ヤラレター!マタ、ライネン!」と言っていた鬼が2匹、予告通りに1年たって現れてくれました。もう1匹は、立候補した新人鬼です。
『鬼は~そと~福は~うち』
『鬼は~そと~福は~うち』

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(寄宿舎生みんなで鬼退治)

寄宿舎生たちは協力して豆を投げ、鬼退治をします。
鬼たちは
「イタイイタイ イタイイタイ」
「イテッ」
「イタッ」
「マイッター」
「モーニゲヨー」
今年は、夕食後の鬼退治でしたので、昨年のように投げるはずの豆をムシャムシャ食べる寄宿舎生はいませんでした。

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(文化祭のカラオケ大会で歌った学生服の鬼も登場?)

今年も、寄宿舎生の協力プレーで、鬼を退散させることができました。
2月に入り、合格発表待ちの寄宿舎生、これから試験を迎える寄宿舎生、寄宿舎生の状況はさまざまですが、それぞれの鬼を退散させ福を呼び込むことができたと思います。
鬼が退散し豆まきが終わると、自然発生的に後片付けが始まり寄宿舎生が協力して、豆だらけになってしまった玄関をきれいに掃除しました。
時間にすれば15分ほどの短い時間ではありましたが、節分という行事で、幅広い世代の寄宿舎生が一緒になって時間を共有する。これも平塚盲学校寄宿舎の魅力です。

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(今年の鬼さん、ありがとうございました)

 

1月『新学期がはじまりました。』

令和5年1月10日。
平塚盲学校では新学期がはじまり、始業式を終えた寄宿舎生たちが寄宿舎に帰ってきました。
「ただいまー」
「あけましておめでとうございまーす」
寄宿舎の玄関に元気な声が響き渡ります。
「タイオン サンジュー ロクテン ゴド」
「タイオン サンジュー ロクテン ニド」
「マスクヲ タダシク チャクヨウ シテクダサイ」
自動検温機の音声も響き渡ります。

 

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(下校の様子)
久々の再会に寄宿舎生も会話が弾みます(もちろんコロナ対策をそれぞれが意識しています)。
舎室に戻ると、寄宿舎生たちは、帰省日に洗濯してあった枕カバーや布団カバーをつけ生活の準備を整えます。

 

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(布団カバーをつけています)
開舎日初日には安全指導もあります。新学期が始まるごとにあるので、何回も受けることになりますが、安心、安全に寄宿舎生活が送れるように、いざという時の心構えや、避難経路の再確認をします。

 

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(安全指導)
安全指導の時間が終わると、買い物に出かける寄宿舎生もいたり、校庭でランニングをする寄宿舎生もいたりと、それぞれが自分のペースで活動を始めます。

 

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(買い物へ出発)

 

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(校庭でランニング)
2週間余りの冬休みが明け、今日から寄宿舎での日常が始まりますが、これからの時期は、4月からの進路に向けて、受験や国家試験を控えている寄宿舎生もおり、緊張の日々が続きます。寄宿舎生たちは、いつも以上に、お互いの生活リズムに配慮しながら生活を送ります。
それぞれの未来に向かう、平塚盲学校寄宿舎の令和5年がスタートしました。
今年も、平塚盲学校寄宿舎の様子をお伝えしていきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
 

『1年がたちました。』

令和4年も12月になりました。
日頃より、平塚盲学校寄宿舎の『今月の寄宿舎』のページに訪問していただきありがとうございます。
寄宿舎で生活している寄宿舎生の様子を伝えたいと始めたホームページも1年がたちました。1年前にはあった平塚盲学校のシンボル「えんとつ」もなくなってしまいました。訪問してくださったみなさまに、寄宿舎生の様子は伝わっていますでしょうか?

12月。
寄宿舎では、睦会の後期総会が開催されました。総会では、6年ぶりに睦会の規約を見直し、新しい役員を新年度に決めることになりました。また、10月に行った全体会で議題になった生活音についての振り返りを行いました。舎生によっては、生活音の感じ方や、生活のリズムも異なり、高等部の寄宿舎生は試験直前になりますので、共同生活を送る上での再確認を行いました。
総会が終わった今は、クリスマス会に向けて日々、準備活動をしています。
しっかりと受け継ぎ、守るべきことは守り、刻々と移り変わる時代の要請にはすばやく変化し、融合させていく、これも平塚盲学校寄宿舎の魅力です。
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(総会前の役員会)

 

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(睦会後期総会)

 

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(2021年12月9日 えんとつがありました。)

 

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(2022年12月9日 えんとつがなくなりました。)
 

『キックベース』

校庭のまわりの木々も紅葉し始めた11月。寄宿舎生は、夏の間は熱中症指数も高く、なかなか放課後に校庭に出ることもできませんでしたが、ようやく気にすることなく外出することができるようになりました。
寄宿舎生は、文化祭が終わってほっと一息したいところですが、模擬試験や、期末試験に向けてと日々、忙しく過ごしています。
そんな中、夕暮れまでの短い時間ではありますが、寄宿舎生は声を掛け合って校庭に繰り出します。時には、小学部、中学部、高等部、保専部と寄宿舎ならではのメンバー構成です。手を叩き、声を掛け合い、耳を澄まして、キックベースを楽しみます。
その時々によってメンバー構成は変わりますが、小学部の舎生から、保専部の舎生まで、世代を超えて自然に交流が深まる。これも、平塚盲学校寄宿舎の魅力です。
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(寄宿舎棟より)
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(小学部生が保専部生に向けて蹴りだします)
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(蹴ったボールは高く遠くへ)
 

『睦会役員会』

 前期期末試験も終わり、秋の気配が感じられるようになった10月。平塚盲学校寄宿舎では、睦会役員会が開催されました。
学業に支障がないようにと、まずは、睦会会長が役員会開催日の日程調整を始めます。副会長、書記、合わせて4名の役員に予定を確認し、調整の結果、10月13日(木曜日)16時30分からの開催となりました。

役員会当日。
定刻になり、役員が自習室に集まりました。睦会会長のあいさつで役員会が始まります。今回の主な議題は3つ。
クリスマス会
・規約について
・生活上の問題点
です。
睦会会長の進行のもと、どの議題に対しても活発な意見が出てきます。
話し合いを進めていく中で、舎生全員が参加する全体会を開催し、話し合った方がよいのではないかという意見が出て、11月に全体会を開催することになりました。そのために次週、もう一度役員会を開催し全体会に向けての議題を話し合おうということになりました。
共同生活である寄宿舎生活が、舎生全員にとってより充実したものになるようにと、議題に対して真剣に話し合い、変えるべきものはより良いものに変えていく、これも平塚盲学校寄宿舎の魅力です。
yakuinkai1 (睦会役員会)

 

『お月見』

令和4年9月8日(木曜日)。
今年の十五夜、中秋の名月は9月10日(土曜日)ですが、舎泊日ではありませんので、8日に平塚盲学校寄宿舎では睦会主催の行事である『お月見』を実施しました。
otukimi1 (お月見飾りの準備)
寄宿舎生は、自分が食べたい時間におまんじゅうか、お団子か、お煎餅のどれかひとつを選んで受け取ります。昨年までは、おまんじゅう一択でしたが、今年は、睦会の役員会で話し合い、選べるようにしました。おまんじゅうは、毎年恒例、うさぎまんじゅうです。お団子は、7種類の中から好きなものを選びます。お煎餅も種類があり、中には、辛いお煎餅もあります。選択肢を増やした今年のお月見でしたが、一番人気は、やはりうさぎまんじゅうでした。ただ、お団子やお煎餅を選んだ舎生もいましたので、睦会の役員会で選択肢を増やしたのはナイスアイディアでした。
夕食時には、舎生がリクエストした『月』にちなんだ曲を聴きながら食事をしました。夕食でも、お月見団子がでたので、お団子好きにはたまらない一日となりました。
日が暮れ、月が現れることを期待しましたが、雲に隠れている時間が多いお月見となりました。希望する舎生は、月を観に外へ出ました。秋の風や、虫の鳴き声といった秋の気配を感じられたひと時となりました。
otukimi2 (月を探しましたが・・・)

前期期末試験が1週間後に始まりますが、舎生たちはお月見で息抜きをし、再び机に向っていました。
美しい月を眺め、収穫に感謝し、月に見立てたものや収穫物をお供えするといった風習だそうですが、現代ではなかなか経験できるものでもありません。こういった季節の行事を、小学部生から保専部の大人までが一緒になって楽しみ、経験できるのも平塚盲学校寄宿舎の魅力です。
otukimi3 (寄宿舎)
 

『寄宿舎開放』

8月29日月曜日。
平塚盲学校寄宿舎では、舎生の心のリズム、生活リズムを整え、感染対策をした上でのレクリエーションを楽しみ、新学期からの生活に向けた準備をするという目的のもと、寄宿舎開放が行われました。
自由参加のため、今回の参加者は6名。集合時間の15時になると、「こんにちは~」「ただいま~」という元気な声とともに、舎生がやって来ました。
荷物を各自の部屋に置き、さっそく食堂に集まりオリエンテーションです。
オリエンテーションでは、今回の寄宿舎開放のスケジュールなどを確認しました。

orien (オリエンテーション)

本日のレクリエーションは、『寄宿舎ウォークラリー』です。これは、舎生がペアになり、事務室、玄関前、自習室、談話室、渡り廊下を回り、色々な体験をするというものです。さっそくペアを決め、それぞれの部屋を回ります。
事務室は、『お金コーナー』です。ここでは、本日注文する夕食と明日の朝食代の準備をします。実際に夕食が届いた際には、食事を届けてくれたスタッフさんに直接お金を支払うことも体験しました。注文も、舎生が立候補して電話をかけました。

 

jimu (寄宿舎事務室でのお金の準備)

 

玄関前では、『ザリガニ釣り』です。指導員が事前にリアルザリガニ釣りを決行し、この日のために準備してきました。寮祭の時に飾った七夕の竹を加工し手製の釣り竿を作りました。イカの燻製をえさにして、ザリガニ釣り開始です。そーっと釣竿をたらし、ザリガニがえさに食いつくのを待ちます。ググっと食いついた感触で引き上げます。中には、一気に3匹釣りあげた舎生もいました。

 

zari (ザリガニ釣り)

自習室は、『レッツ筋トレコーナー』です。ここでは、ぶら下がり健康器やバランスボールを使って筋トレ体験をします。筋トレが趣味の指導員がレクチャーします。安全に配慮したうえで、体験してもらいました。筋トレかよ!!という声も聞こえてきましたが、実際に体験すると楽しかった様子です。

 

kin (筋トレ体験)

 

談話室は、『利き水コーナー』です。ここでは、コップに入った、水道水、沸騰させた水道水、市販されているミネラルウォーターの3種類を利き水し、味を当てられるかを体験します。舎生の味覚は指導員の味覚とは比べ物になりません。全問正解続出でした。マスクを外しますので、感染症対策にも細心の注意を払い行いました。

 

mizu (利き水体験)

渡り廊下では、『どじょうすくい』です。こちらのどじょうも、この日のためにと、指導員が事前にリアルどじょうすくいを決行し、準備をしてきました。少し補足をしますと、ザリガニとは違い動きが早くて苦戦したようです。うなぎもいます。うなぎは、フィッシングプロの指導員が川にしかけ、ゲットした奇跡の天然うなぎです。
舎生は、2分間で何匹すくえるかチャレンジしました。うなぎは5点、どじょうは1点換算で、最高23点を叩き出した舎生もいました。

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unagi(どじょう&うなぎすくい)

レクリエーションが終わり、夕食の時間になりました。夕食は、自分が好きな食べ物を宅配してもらいました。いつもであれば、食堂での黙食ですが、今日は、それぞれの居室でいただきます。それぞれの部屋をオンラインでつなぎ、本日限定、会話解禁です。
オンラインではありましたが、食事をしながら会話ができてとても楽しい食事の時間だったと話してくれました。

syokuji2 (オンラインによる食事の様子)

食事が終わると、それ以降は、翌日始業式を控えているため、通常日課です。21時には、小学部の舎生が就寝し、22時には、中学部、高等部の舎生が就寝しました。
翌日。
6時45分に健康観察を行い、朝食を食べ、始業式に向けて登校準備です。8時を過ぎると、舎生たちは、それぞれのペースで登校しはじめました。舎生が元気に始業式に向けて出発すると、指導員は一安心。学校に向かう舎生の後ろ姿に指導員もマスクの奥に笑顔が広がります。
新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、最大限の注意を払って開催した寄宿舎開放でしたが、参加した舎生たちが新学期に元気に登校できるようにと工夫を凝らして実施したものとなりました。
スチューデントファーストの精神で指導員も全力で取り組む。これも、平塚盲学校寄宿舎の魅力です。

 

『寮祭』

7月11日月曜日。
平塚盲学校寄宿舎では、寄宿舎生の自治組織である睦会主催の三大行事(寮祭、クリスマス会、卒業生を祝う会)のひとつである『寮祭』が開催されました。
夏休みを前に、寄宿舎生の親睦を深め、楽しいひと時を過ごすことを目的に、睦会役員を中心に5月の連休明けから少しずつ準備を重ねてきました。
今回の寮祭に向けては、睦会役員会の話し合いの結果、会場設備(花火)係、司会進行係、ゲーム係、プレゼント係と4つの係に分けることにしました。係ごとに準備を進めたり、係と係との連携を図ったりと必要に応じて打ち合わせを重ねてきました。
途中、6月の中間試験や7月の模擬試験もありましたが、学習との両立をしながら取り組む舎生たち。
会場設備係は、七夕飾り、会場飾り、花火の準備を主に担当しました。

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(寄宿舎事務室前)

 

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(寄宿舎事務室前の七夕飾り)
司会進行係は、寮祭当日の進行がスムーズに進むように、事前に司会原稿を作成し準備を進めていました。
ゲーム係は、寮祭でのレクリエーションの企画を考え、今年の寮祭では、初めての企画となるビンゴ大会を開催することになりました。
プレゼント係は、ゲーム係が企画してくれたビンゴ大会に関連させて、プレゼントの内容、渡し方を考えました。
寮祭当日。
17時になると睦会会長が放送にて寮祭開催について説明しました。その後、司会進行係が寮祭の流れを説明し、会場係は会場説明をし、みんなで制作した笹飾りや、輪飾りの説明などもしました。続いてゲーム係が、ゲームの説明と、チーム対抗戦でビンゴを行うためのチーム発表をしました。Aチーム、Bチームに分かれての対抗戦です。
17時15分。舎生たちは、食堂に集合しました。
司会進行係の司会のもと、睦会副会長によるはじめの言葉で、寮祭が始まりました。
食事会です。今日は、舎生によるリクエストメニューです。
メニューは、チキンライス、ハンバーグ、かつおのからあげ、海藻サラダ、コーンスープ、シューアイスです。ボリューム満点。おいしさ満点。いつも、食事を作ってくださる厨房のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。
新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、黙食ではありましたが、その後の会話の中で、「おいしかった~」との声が聞こえてきました。
食事中は、会話ができないため、舎生みんながリクエストしたBGMも聴きながら食事を楽しみました。

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(リクエストメニュー)
食事の後は、食堂でビンゴ大会なのですが、消毒のため、一度舎室に戻ります。職員が、丁寧に消毒、換気が終わると、再び食堂に集合です。
舎生が食堂に集合すると、レクリエーションの時間です。チーム対抗ビンゴ大会です。ゲーム係の3人がルール説明、AチームBチームのメンバーを発表し、ゲームが始まります。記念すべき最初の数字は30。ゲーム係が時間の許す限り、回しては発表を繰り返し、合計42個の数字を発表しました。ゲーム締めくくりの最後の数字は52でした。ビンゴした舎生は、7名。Aチームからは1名、Bチームからは6名がビンゴになりBチームの勝利となりました。
プレゼント係が、勝利したBチームのなかで早くビンゴした舎生へ順番に景品を届けてくれました。全員に景品が配られるとビンゴ大会は終了です。

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(ビンゴ大会)
一度、舎室に景品を持ち帰り、最後は花火です。
準備ができたところで、今度は外に集まります。今年の花火は、匂いと音で楽しもうと、チョコレートやイチゴの匂いのする花火も準備し、毎年恒例の花火ではありますが、工夫を凝らしたものとなりました。
楽しい時間は、まさに花火のようにあっという間に過ぎてしまうものです。花火も燃え尽き、睦会会長の終わりの言葉で、寮祭は終了となりました。会長のあいさつの後は、みんなで作り上げた寮祭への達成感からか、大きな拍手が起こりました。
新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、まだまだ、制約が多い中での寮祭ではありましたが、こうした状況のなかでも工夫を凝らし、初めてのビンゴ大会、今までにはなかった香り花火やドラゴン花火、へび花火やこま花火など、舎生のアイディア満載の寮祭となりました。
新型コロナウィルス感染症拡大防止をきっかけに新たなアイディアが生まれ、寮祭では小学部生から保専部の大人までみんなの笑顔が広がる。これも、平塚盲学校寄宿舎の魅力です。

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(花火 舎生が撮影しました)
 

 

『開校記念日』

 

令和4年6月8日(水曜日)。

平塚盲学校は112回目の開校記念日を迎えました。開校記念日なので学校はお休み。

中間試験真っ最中のため、寄宿舎では多くの舎生が試験勉強に取り組んでいました。

開校記念日の寄宿舎は、ゆっくりとした時間が流れています。

起床後の健康観察は、通常であれば6時45分ですが、休校日は、7時30分に行います。朝食の時間も7時50分からです。いつもであれは、登校前の準備で慌ただしい時刻です。

朝食が終わると、舎生は舎室に戻り、昼食の時間、夕食の時間、入浴の時間以外は舎生それぞれの予定で過ごします。

 

senntaku  乾燥室にて

 

一日中学習に集中している舎生もいれば、学習の合間に散歩に行ったり、買い物に出かけたりする舎生もいて、メリハリをつけて有意義に過ごしている様子でした。

 

bennkyo 試験勉強中

kaimono 買い物へ外出

 

試験期間中のせいなのか、一日を通して、誰も居ないのではないかと思ってしまうような静かな寄宿舎でした。

kisyukusya 静まり返った寄宿舎

 

試験は金曜日まで続きますが、それぞれの目標に向けてやり切ってほしいと思います。もうひとふんばりです。

 

『寄宿舎避難訓練(火災)』

5月12日木曜日

平塚盲学校寄宿舎では、年に6回避難訓練を行っています。4月は地震を想定し行いましたが、5月は火災発生を想定した避難訓練です。
今回の訓練は、日にちのみ舎生に伝え、開始時間は知らせずに行いました。
20時。
食堂から火災が発生したとの一報を舎監の先生が放送で流す予定でしたが、放送設備が使えなかったため、指導員が急いで一部屋一部屋声をかけ、火災発生を伝えました。
避難準備を指示し、出火場所を連絡し、避難経路を伝達し、1階にいる舎生は、居室から廊下に出て玄関へと避難しました。2階にいる舎生は、居室を出て廊下を通り、西階段を下りて玄関へと避難しました。
安全に避難が終わった後、避難場所では密を避けるために、舎生は名前と部屋番号を舎監に伝え、ソーシャルディスタンスを保ち待機しました。
訓練後、舎監の先生から、
「放送機器が使えない状況でしたがとてもスムーズに行動することができていました。実際の場面では、雨が降っても外に避難することになります。」
とのお話がありました。
当日は、学校でも避難訓練があり、2回の訓練となりましたが、皆、真剣に取り組んでいました。

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写真は、ソーシャルディスタンスを保って、訓練後の舎監の話を聞いている舎生の様子です。

 

『新入舎生歓迎会』

4月11日月曜日。

平塚盲学校寄宿舎では、寄宿舎生の自治組織である睦会主催の『新入舎生歓迎会』が開催されました。

今年度の新入舎生は、小学部1名、中学部1名、高等部普通科2名の合計4名です。

睦会の役員を中心に、新年度が始まってからすぐに準備に取り掛かり、短い準備期間ではありましたが、歓迎会を一日でも早く開催したいという舎生の思いで、舎泊4日目に開催することができました。

今回の内容は、自己紹介、その後、2チームに分かれてのボウリング大会です。

18時。舎生全員が食堂に集まりました。

密にならないように、ソーシャルディスタンスを保ちつつ、席に座ります。

睦会会長のあいさつで、『新入舎生歓迎会』が始まりました。

まずは、自己紹介。

睦会会長、副会長、在舎生の順番で、自己紹介が始まりました。趣味を熱く語る舎生もいて、みんなは真剣に耳を傾け、終わった後には、大きな拍手が食堂全体に響き渡りました。在舎生の自己紹介が終わると、新入舎生の自己紹介です。緊張した様子も伝わってきましたが、自己紹介が終わると、食堂はさらに大きな拍手に包まれました。

自己紹介が終わると、次はボウリング大会です。

ボウリング大会も密にならないように、事務室前と、食堂前の2か所に分かれ、3投ずつ投げました。

ピンが倒れる音がしないぞ、と他のチームの様子も気にしながら、ストライクを狙います。レーン(廊下)が歪んでいるのか、なかなかピンにヒットしませんでしたが、みんなで、声を掛け合い楽しみました。

あっという間の1時間ではありましたが、在舎生と新入舎生が、『新入舎生歓迎会』を通して、自己紹介、ボウリング大会を楽しみ、親交を深めることができました。

新入舎生4名を迎え、寄宿舎というキャンバスに日々新しい風景が描かれます。平塚盲学校寄宿舎の新年度がスタートします。

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卒業生を祝う会

 3月14日(月曜日)、卒業式の前日、寄宿舎では、『卒業生を祝う会』が開催されました。今年、卒業を迎える舎生は、中学部1名、高等部本科普通科2名の合計3名です。送り出す側の舎生は、2月の節分行事が終わると同時に、睦会を中心に準備を始めました。睦会の役員会を開催し、当日に向けてどんな係が必要かというところから話し合いが行われ、今年は、司会・進行係、会場準備係、記念品係の三つの係に分かれ、準備を進めることになりました。学生ですので、途中、期末試験にも全力で取り組みつつ、また、係での打ち合わせも、曜日泊の舎生同士では、寄宿舎で顔を合わせることがないため、そういった場面では、全泊の舎生がうまく伝達をし、それぞれの係の準備がスムーズに進むように取り組んできました。

 卒業生を祝う会当日。まずは、食事会です。新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、黙食ではありましたが、卒業する舎生のリクエストメニューです。リクエストしたのは、唐揚げ、フライドポテト、煮物、シューアイスです。
卒業していく舎生にとっては、より思い出に残る最後の食事になりました。
食事会が終わるといよいよ卒業生を祝う会の始まりです。
卒業生が入場します。今年は、入退場のピアノ演奏も舎生が行いました。
生演奏と舎生の温かい拍手に迎えられ、卒業生が席に座ります。睦会副会長の始めの言葉で式が始まり、会場準備係から装飾された会場の詳しい説明がありました。その後、今年1年を振り返る思い出動画を視聴し、観ながら、聴きながら、会場から笑い声も聞こえてきます。
続いて、卒業生には、サプライズ企画。保護者からのビデオレターが流されました。保護者の方からの温かい気持ちが、スクリーン越しに伝わってきます。動画視聴の後は、記念品贈呈・在校生からの言葉です。記念品は、これからの生活でも活躍する秘密の品です。在舎生からそれぞれ卒業生へメッセージが朗読され、その後、記念品が贈呈されました。
記念品贈呈が終わると、卒業する舎生から今までの寄宿舎生活を振り返っての言葉がありました。在舎生は、卒業する舎生の言葉に真剣に耳を傾けて聴いていました。
最後に、睦会会長からの終わりの言葉があり、卒業生が退場します。
最後は、在舎生で花道を作り、拍手で送りだしました。卒業する舎生が会場を後にしても、拍手はしばらく鳴りやみませんでした。
送られる舎生も、送る舎生も、それぞれが輝ける担当を持ち、キラキラと輝く。それも、寄宿舎の魅力です。

卒業生を祝う会式次第
一、 卒業生入場
二、 始めの言葉
三、 会場説明
四、 思い出動画の視聴
五、 保護者からのビデオレター(サプライズ)
六、 記念品贈呈・在校生からの言葉
七、 卒業生の言葉
八、 終わりの言葉
九、 卒業生退場

動画はこちらです(工事中) ※ 約2分15秒ほどの動画は、上記式次第の流れに沿って編集してあります。

節分

2月3日。
寄宿舎では、節分の豆まきが行われました。今年の節分は、節分に使う豆の買い物から舎生が行ってきました。
2月3日、節分当日、事前の予告通り(笑)、時間になると鬼が3匹現れました。
「悪い子はいないかぁ~」
舎生たちは、鬼の声がどこからしているのか耳を澄まし、南駐車場の方から声がしていることがわかると、部屋の窓を開け、鬼めがけて豆を投げ出しました。
『鬼は外~鬼は外』
鬼に投げるはずの豆をムシャムシャ食べている舎生もいましたが、最後に鬼たちは「やられた~!また、来年!」と言い残し退散していきました。
来年は、恵方巻も食べたいなぁ~という要望もあり、既に来年の節分が楽しみな一日でもありました。
新型コロナウィルス感染症の拡大により、色々な行事が延期または中止される中、感染防止対策をしながら、何とかして行事の実行に向けて取り組んで行くのも寄宿舎の魅力です。

寄宿舎節分1

 

寄宿舎節分2 

 

寄宿舎節分3

寄宿舎成人式

1月12日。寄宿舎では、成人式が行われました。今年新成人を迎えた舎生は1名。

新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、例年とは異なり、放送での成人式となりました。

まず、新成人を迎えた舎生と関わりの深い指導員の先生方からのお祝いのメッセージが伝えられました。

その後、新成人を迎えた舎生から「入舎して約8年、今後もみなさんの力をかりて成長していこうと思います。」と、お礼の言葉と新成人としての力強い抱負が語られました。

共に過ごしている舎生からの歓迎や舎生の自治組織である睦会からの記念品の授与もあり、短い時間ではありましたが、心に残る成人式となりました。

これから数年後に成人式を迎える舎生も、数年前、はたまた2回目、3回目の成人式を迎えた舎生も一緒になり、心から今年の新成人をお祝いしました。このような形で中学部から高等部、保専部の生徒までが成人式に関わり、一緒にお祝いできるのも寄宿舎の魅力です。

令和3年度寄宿舎成人式01

 

令和3年度寄宿舎成人式02

 

令和3年度寄宿舎成人式03

クリスマス会

12月20日(月曜日)寄宿舎では、自治組織である睦会主催のクリスマス会が開催されました。

舎生は、1か月以上前から司会進行係、会場係、レクリエーション係、プレゼント係の各係を担当し、途中、期末試験等もありましたが、打ち合わせを重ねて準備をしてきました。

新型コロナウィルス感染症拡大防止の観点から、様々な行事が今年も思うようにできず、できたとしても制約が多い中ではありましたが、密にならない工夫を凝らしたクリスマス会にしたいと舎生全員が取り組んできました。

寄宿舎は、会場係の装飾で寄宿舎全体がクリスマスの雰囲気です。

時間になり、司会進行係の進行により、睦会会長のはじめの言葉でクリスマス会が始まりました。まずは、舎生全員で食事です。食事は、リクエストメニューです。黙食ではありましたが、より楽しい時間にと舎生がリクエストしたBGMも聴きながらの食事となりました。

食事の後は、レクリエーション係が企画したお楽しみ会です。今回は、2チームに別れてボウリング大会が開催されました。

密にならないように、寄宿舎の1階と2階にわかれて1人2投ずつ、チーム合計の本数で競います。Zoomを使うことにより1階と2階の様子を実況中継しながらの勝負となりました。熱戦を繰り広げた結果、2階チームが勝利しました。表彰式では、トロフィーの授与が行われた後、勝利したチームには、プレゼント係が準備したクリスマスプレゼントの優先選択権が与えられ、勝利したチームのメンバーから番号が書かれたカードを選びました。

楽しい時間は、あっという間に過ぎてしまうものです。睦会会長の閉会のあいさつでクリスマス会は終了となり、舎生はそれぞれの部屋に戻っていきました。

しばらくすると、サンタクロースに扮したプレゼント係がスレイベルの音とともにお部屋を訪ね、煙突からではありませんが、礼儀正しくお部屋をノックしプレゼントを届けました。

冬らしい寒い夜ではありましたが、舎生の笑顔でいっぱいの暖かい寄宿舎となりました。小学生から専攻科の大人まで、学年男女を問わず絆が深まるのも寄宿舎の魅力です。

令和3年度寄宿舎クリスマス会01

 

 

令和3年度寄宿舎クリスマス会02

 

 

令和3年度寄宿舎クリスマス会03

 

 

令和3年度寄宿舎クリスマス会04

 

令和3年12月 『冬の日の放課後』

 冬の日の放課後。寄宿舎のまわりの木々はきれいな紅葉です。舎生が学校から帰ってくると舎生同士で誘い合い、校庭にくりだしました。イチョウの葉を両手いっぱいに集めて空高く飛ばし、紅葉を感じます。寄宿舎からちょっと外にでると季節を感じられるのも寄宿舎の魅力です。
 紅葉を感じた後は、キックベースが始まりました。バッターは、足でホームベースを確認し耳を澄まします。ピッチャーは、ホームベースをめがけて音の出るボールを投げます。空振りをしたり、当たって大きく飛んでいったり、ピッチャーとバッターの真剣勝負です。舎生は寒さも忘れ、日が暮れるまでキックベースをしていました。こうした活動を通して、小学部、中学部、高等部と学年を問わずに自然に交流が深まるのも寄宿舎の魅力です。

 

令和3年12月今月の寄宿舎01

 

令和3年12月今月の寄宿舎02

 

令和3年12月今月の寄宿舎03