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有川浩って多才 2012/09/27更新 【チームつながる輪〜 #3】

『三匹のおっさん』 『三匹のおっさん』
有川浩【著】
文藝春秋
(2009/03発行)

 1年の図書委員の生徒が「先生、『三匹のおっさん』を購入してください」と言ってきた。
 昔、流行った「ズッコケ3人組」のその後の話なのかなと思ったが、著者が有川浩さんという事だった。有川さんはわが校の図書室では別置してあるぐらい大変人気がある。
 「三匹のおっさん」が図書室に入ったら、生徒たちが次々と借りてゆき、少しおさまって読んだらとても面白かった。なんといっても主人公3人のキャラクターがとてもいい。
 還暦を迎えた3人はそれぞれ、剣道の達人、柔道の達人、機械いじりの達人で頭脳明晰。剣道の達人の孫の男子高校生がいまどきの現代っ子で高校生の読者に共感を呼ぶだろう。
 5つの話に分かれていて、それぞれ完結している。警官による痴漢騒動、詐欺事件、動物虐待、恋愛、催眠商法、サギ商法、いろいろなことが絡み合いながら話が展開していく。
 副主人公の二人の高校生の恋愛模様も気になるところだ。続編も出て、また件の図書委員がぜひ購入をという事で購入し、また貸出中。
 私も60歳になったが、まだまだこの三匹に負けてはいられないぞ。

<松山玲子>
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