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昼休みの図書室では・・  2012/12/21更新 【チームひつじさん #6】

昼休み「10分朗読会」 *毎月一度のイベント、昼休み「10分朗読会」の様子。
(2002/01)

 今年、リニューアル三年目で蔵書数は約1万冊の図書室。
 昼休みの利用者は30〜50人。ほとんどが、書架と書架との間に入りこみ、立ち読みと立ち話に興じている。
 雑誌架を囲む女子達と隣の赤本低書架を囲む男子達のコントラストが妙によい。もちろん、その逆の時もある。
 「どこの学校にでもあるありふれた昼休みの光景もいいけど、たまには違う光景も見てみたいな。昼休みを利用して図書室からの情報発信ができればおもしろいかも。」と独り言。
 そこで、図書委員を巻き込み、一策を企てた。
 「昼休みの図書委員はカウンター仕事だけではつまらないでしょ!」と司書。
 「いやァ〜、そうでもないですけど」と図書委員。
 総勢30名がシフトを組み、3、4人づつカウンターに入っている。シフト以外で毎日来ている図書室大好き委員も加えると常に10人近くがカウンター内を占領している。
 この図書委員の情熱(?)を利用しない手はないのである。
 昨今の高校生は本を声にだして読むことは皆無に等しいし、人の話を聞く集中力もない。
 「そうだ、朗読だ!」という訳で、昼休みを利用した『10分朗読会』が幕を開けた。
 昨年、図書室で貸出数ベスト1の「謎解きはディナーのあとで」や王道の「怪人二十面相」に、今夏話題になった絵本「地獄」など。最近は『10分落語会』と題し、「じゅげむ」に挑戦した。また図書委員の中から、教科書に載っていない歴史を語りたいと『10分ヒストリー』を催した生徒もいる。おかげで、毎月一度のこのイベントは、生徒のみならず、先生方にも周知の通りとなった。
 今後は図書委員だけではなく、広く生徒や先生にも発信者となって、昼休みの図書室を利用してほしいです。
 『昼休み10分○○会』只今募集中!!

<浦澤 志津代>
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