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小口色々 楽しみ方もイロイロ 2013/1/25更新 【チームひつじさん #7】

『ラデュレのお菓子レシピ 『ラデュレのお菓子レシピ』
フィリップ・アンドリュー【著】 
世界文化社
(2010/10 出版)
      <外箱>              <表紙>

 最近は凝った装丁の本が多く、生徒との会話のきっかけにもなって楽しいですね。
本校の蔵書にも小口が派手な本がいくつかあります。“虹色に犬の足跡模様”、“1冊でカエルとオタマジャクシ、二通りの絵が浮かび上がる“、”鮮烈な赤一色“など、それぞれ個性的です。
その中から、シンプルながら存在感のある一冊をご紹介します。
『ラデュレのお菓子レシピ』は、手触りの柔らかな布張りの表紙でブッカーをかけるのがもったいないくらいです。分厚い小口は、ピカピカの金色。豪華ながらパステルカラーで小ぶりなサイズに仕上がっています。箱入りで3千円近くするので、購入を迷った方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そんな本を買うことにしたのは、赴任して半年頃でした。来館者が男子生徒に偏ってしまった時期があり、女子好みの内容で見た目にも魅力的なものを、意図的に“ジャケ買い”しました。
「ラデュレ」はマカロンで有名なフランスの老舗菓子店。看板商品のほか、本格フランス菓子の作り方が惜しげもなく披露されています。
調理手順を追った写真はありませんが、ポイントを押さえたレシピに作業時間や特に必要とする道具が明記され、中上級者におすすめです。美しい写真やイラストがふんだんなので、見ているだけでもうっとり。可愛いものが好きな女子生徒に見せると夢中になります。
ちなみに2012年2月に出た『ラデュレのお料理レシピ』の小口は輝く銀色。こちらもお洒落な装丁です。

<三浦 礼子>
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