ひとこまコラム バックナンバー

ここにもドア 2013/1/25更新 【チームやまゆり #7】

『世界のドア』 『世界のドア』
ベルンハルト・M,シュミッド【著
ピエ・ブックス
(2005/4 出版)

 本校の図書館には、ピエ・ブックス(パイ・インターナショナル)の『世界の橋』〜『世界の広場』までの『世界の・・・』シリーズ15冊(ほぼ建築がらみ)の写真集が揃っています。『世界のドア』『世界の窓』と出版された時には、ドアだけ、窓だけで一冊の本ができるのか、と軽い驚きがありましたが、外国の建築物デザインの新鮮さと、写真の美しさに惹きこまれました。これらのシリーズには、生徒の固定客が5〜6人いて、新しい本を入れると、喜んで借りていきます。シリーズ最新の本は『世界の美しい鳥』となっており、とうとう建築物のネタが尽きたかな、と思われますが・・・。
 ところで、この固定客のうちの一人が、これらのシリーズがきっかけで建築への興味を掻き立てられたのか、はたまた、もともと興味があったのか確かめてはいませんが、『世界の建築1000の偉業』(クリストファー・E.M.ピアソン著 二玄社)という厚さ5cmほどの本格的な本を何度か借りていくようになり、やがて『建築家になるには』(菊岡倶也編著 ぺりかん社)を借りていきました。
 控えめながらも芯のしっかりしていそうな印象の彼女は、きっと夢をかなえて、やがて建築関係の世界のドアを開けることでしょう。そうなることを念じつつ、読書のための本ではなく、眺める本を選ぶことの楽しさを感じています。多くの学校図書館にも所蔵されていると思いますが、まだ、のところにはぜひおすすめします。

<ピエファン>
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