ひとこまコラム バックナンバー

連想ゲームと選択のセンス     2013/9/26更新 【チームひつじさん #15】

『絵封筒をおくろう』 『絵封筒をおくろう』
きたむらさとし【編著】 松田素子【編著】
文化出版局
(2007/12出版)

 「封書にイラスト!?かわいい♪」
 絵封筒に出会ったのは「asta」(ポプラ社)だったと思います。漫画家やイラストレーターの方の作品が毎号紹介されていました。筆まめではないものの手紙を出すときは相手によって柄を考え、記念切手を貼って出したい。時間があれば郵便局へ行き風景印を押してもらうことも。「絵が描ければ封筒に描くのもありなんだ・・・」最初の印象はその程度でした。
 先日とある店でみかけた絵封筒は和装バックの柄の80円切手が先頭車両になった汽車でした。切手の使い方のセンスに感心し即購入350円なり。「asta」で紹介された封筒は絵のうまさから遠い存在でしたが切手から連想して何か足すなら作れるかもとぐっと身近に感じられました。
 そこで調べて買ってみたのがこの本です。絵本作家の絵封筒ギャラリー、作り方、切手の貼り方や封筒の素材で遊ぶ方法などに加えて実際に出す際のマナーなどが紹介されています。この本を読むと誰かに絵封筒を「贈り」たくなります。手紙と切手と絵封筒の組み合わせを考えるのはどこかブックトークにも似ています。
 司書ならではの絵封筒、作ってみましょう!

<岩崎 加都美>
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