ひとこまコラム バックナンバー

小さな本から広がる世界  2014/2/25更新  【チームやまゆり #20】

『めからかいこうせん』 『めからかいこうせん』ほかパラパラブックスシリーズ
もうひとつの研究所【著】
青幻舎
(2010/3出版)

  この本は、いわゆるパラパラブックです。大きさは、高さ4センチ、長さ10センチほどのとても小さな本です。 本校では、「めからかいこうせん」、「ばくだんむし」「階段のふり」「客の多い穴」の4冊を所蔵しています。 おすすめは、「めからかいこうせん」です。本をパラパラすると、不思議な生き物の目からビームがでるのです。 このシンプルさがいいのですが、好みは人それぞれです。
 現在、この4冊の本は、貸出・返却カウンターの上においてありますが、当初は、この本をどこに置こうかと悩み、 何度か場所を移動した結果、このカウンターの上におちつきました。
 理由は、コンビニのレジのところに、ちょっとしたお菓子などがおいてあって、つい会計を待つ間に買いたくなってしまうように、 貸出・返却の手続きをしているときに、ちょっとパラパラしていってくれたら、嬉しいなと思ったからです。
 思惑通り、「これなーに?」、「おもしろーい」、「たかーい!」、「どこに売ってるの?」などと言いながら 、パラパラしている生徒が多いです。全部制覇した生徒は、友達に「これがいいよ」とすすめたり、その日の気分でパラパラしたりしています。
 最近、NHKのテレビ番組で、この本がとりあげられたらしく、「あっ、これテレビで紹介されてた本だ」という生徒もいて、 また、パラパラしていく回数が増えたような気がします。 
 この本は、本校の図書館にある一番小さいサイズの本ですが、その小さな本から、いろいろな会話がはじまるとても魅力的な本です。

<和田 章子>
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