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美しい異国の絵本 2014/09/24更新  【チームひつじさん #27】

『紙のむすめ』 『紙のむすめ』
ナタリー・ベルハッセン【文】 ナオミ・シャピラ【絵】 もたいなつう【訳】
光村教育図書
(2013/8出版)

 それはもう、夢のように美しい切り絵の絵本です!
 白い紙でできた白い家に、白い紙から生まれた娘がたったひとりで住んでいます。娘は、どこかからとんできたまっさらな紙から様々なものを切り抜いていきます。乗りたかった大きな気球、帆かけぶね。でも、たのしさをわけあえる相手はいない。レースかざりのドレスを着てパーティーをひらいてみたけれど、だれも来ない。あまいもも、大好きな動物たちをたくさん切り抜いてみたけれど、なにかだいじなものが足りない。残った紙はあと2枚、そこで娘は…?
 娘の手から生み出されていく世界は、すべて彼女の夢。最後にいちばんだいじな夢が叶います。
 繊細な、流れるような切り絵の美しさ。それを台紙から3cm浮かせて撮影しているそうで、そのため影ができて立体感を生み出しています。イスラエルの絵本、というのも珍しいですよね。すばらしい手仕事を、ぜひ味わってください。
 季節に合わせて、切り絵のモビールを作ってくれる図書委員がいるのですが、この絵本を見てモチベーションアップ!図書館入口に、金魚がひらひらと泳いでいます。これがほんとうになったら、美しいだろうなぁ。

<すずき きよみ>
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