ひとこまコラム バックナンバー

トントン拍子  2015/05/25更新  【チームつながる輪〜 #35】

『自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心』 『自閉症の僕が跳びはねる理由
―会話のできない中学生がつづる内なる心』
東田 直樹【著】
エスコアール
(2007/02発売)

 ある日、家庭科の先生から「この本ある?」と質問されました。探してみると、続編だけがあり、1巻目は所蔵していませんでした。1巻目も入れてほしいという要望を受け、すぐに発注しました。このシリーズはぜひいろんな人に読んでもらいたいと思います。
 『自閉症の僕が跳びはねる理由』、題名の通り自閉症についての説明本・・・なんてものではありません!出版当時、中学生だった筆者が自閉症児の頭の中をわかりやすく書いてくれています。続編は筆者が高校生の時のもの。筆者の伝え方のそれはすごいこと。
 自閉症関係の本は色々と出版されていますが、これほどまでに自閉症について分かりやすく、理解しやすい本はなかったのではと思うほどです。自分は自閉症について知っているつもりだったのだと気付かされます。先の先生ももちろん大絶賛。すぐさま授業へ取り入れる計画も立てました。また、福祉系に進学する生徒にもおすすめしたところ、みんな読みやすくて勉強になった、と喜んでくれました。中にはこれを読んで福祉系に興味をもったと言ってくれた生徒もいます。司書として嬉しい瞬間ですね。
 校内研修にも扱われ、この1冊の影響力は大きいものでした。今では英訳もされ、話題になっていますが、先生の一言から事が進んでいき、様々なものを結んでくれたこの本には感謝しています。

<川俣 顕子>
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