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パワースポットで癒されたい  2015/10/27更新  【チームひつじさん #40】

『スピ☆散歩 ぶらりパワスポ霊感旅 2』
( HONKOWAコミックス)
『スピ☆散歩 ぶらりパワスポ霊感旅 2』
( HONKOWAコミックス)
伊藤 三巳華【著】
朝日新聞出版
(2013/11発売)

 生徒の男女比が1:9という専門学科の高校ゆえなのか、蔵書チョイスは女子校目線である。特にまんがは少女誌連載もの、映画化されたものが棚を占め、男女問わず人気のある『テルマエ・ロマエ』『銀の匙』『聖☆おにいさん』はあるけれど『ドラゴンボール』『スラムダンク』はない状況だ。最近「ナルトやマギは〜?」という生徒もいるのだが、生徒数ひとりあたりの図書費も少ない我校では、巻数の多いものはとても購入してあげられない。
 まんがとは少し視点をかえたコミックエッセイの冊数も多く、専門学科としての医療、看護、福祉、介護などのテーマは当然であるが、グルメ、恋愛(同性愛系も)、性、心霊もの……とけっこう幅広く棚にある。
 そんなコミックエッセイの棚からおすすめしたいのが本書である。流行りのスピリチュアルなパワースポットに"視えてしまう"人が訪れると……何か視える……かな?というコンセプトで心霊実話コミック誌に連載されているものだ。パワスポのガイドブックというよりも体験記色が強い。毎回、訪れたその場所で著者一行がどのように感じたか、何か視えたのか、それはどんなものか等々を描いている。絵は恐くないので、普通のコミックエッセイとしても読みやすい。(現在3巻まで)
 私は"視えない人"で、パワースポット巡りもしないけれど、この本にある明治神宮や江の島、箱根、高尾山には意識せずに訪れていた。改めて読むと身近にパワースポット的なところが存在するんだなぁと再確認したしだいである。  

<浜野 美由貴>
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