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頑張れば世界を変えられる...かも?!  2016/08/25更新  【チームつながる輪〜 #50】

『声のお仕事』

『声のお仕事』
川端裕人【著】
文藝春秋
(2016/02発売)

 「何かおすすめの本ない?」いつも授業でやって来る3年生の男子生徒に声をかけられて、おすすめしたのがこの本『声のお仕事』です。
 進路コーナーにある職業本の中で、借りられていく職業上位に入り、本校の生徒にもたいへん人気の高い職業の声優。ですが、生活のために副業を行っている方も多く、本業として成功されているのはほんの一握りの方だけ、という難しい職業でもあります。
 『声のお仕事』は、自らを崖っぷちと称する20代後半の主人公、結城勇樹が声優という仕事に正面からぶつかり、昔馴染の仲間や副業先の店長に支えられつつ、仕事仲間たちと共に奮闘する物語です。
 若者の離職率が問題として囁かれ続けている昨今、なりたい職業に就いても仕事でうまくいかずに挫折してしまう方もいると思います。だからこそ、これから就職する学生たちに、苦しい場面で踏みとどまれるように頑張れ!のエールをくれる内容だとおすすめしたいです。
 「声で世界を変えてやる!」主人公が何度となく口にするこのセリフはとても力強く、こちらにも情熱が移ってくるようです。どんな崖っぶちの状況でも、諦めずに立ち向かう勇気を思い出させてくれる、そんな熱い1冊です。

<吉原晶子>
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