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ナゾの言葉は事件のカギ  2016/11/25更新  【チームやまゆり #53】

『ラメルノエリキサ』

『ラメルノエリキサ』
渡辺 優【著】
集英社
(2016/02発売)

 いつもライトノベルばかりを読んでいるI君が、国語の授業、POPを作成することになり、「ラノベじゃないもの」を頼まれたので、おすすめした本です。
 ストーリーは、「なにかされたら必ず復讐する」という、現代なのに「ハンムラビ法典」にのっとった生き方をしている女子高校生が、通り魔に刺されたことに憤り、復讐を誓うというもの。でも殺りくシーンやグロいところはまったくありません。
 通り魔事件と、犯人捜し、また、犯人が残した「ラメルノエリキサのためなんですー」という謎の言葉の意味とは?サスペンスをベースに、まっすぐに怒りを表現する主人公のカッコよさ、痛快さが、毎日「空気読めよ」の日々を送る子どもたちにはグッとくるようです。これまで女子には数回貸し出された本ですが、I君がおもしろかったと言ってくれれば、男子にもおすすめしようと思っています。どんなPOPができるか、楽しみにしているところです。

<大西>
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