更新日:2025年7月25日

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校長通信

令和7年4月に神奈川県立光陵高等学校第21代校長として着任しました蘇武和成(そぶかずなり)と申します。

本校ホームページをご覧いただいているすべての方に向けて、私から光陵高校の魅力について随時発信していこうと思います。

よろしくお願いします。

学び続ける教師たち(その2)(令和7年7月25日)

暑い日が続いていますが、令和7年7月18日(金曜日)の全校集会を最後に本校の生徒は夏季休暇に入りました。この時期、生徒は夏季休暇ですが、教師たちにとっては大きな学びのチャンスです。さて、令和7年7月24日(木曜日)に横浜国立大学教育学部附属横浜中学校で行われた小中高合同研修会の模様をレポートしたいと思います。この研修会は横浜国立大学教育学部と県教育委員会による中高大連携事業の一環として毎年実施されているもので、特に横浜国立大学教育学部附属横浜小学校の教職員の皆さんも一緒に行うということが大きな特徴となっています。小中高の教職員が一堂に会して研修会を行っている例は全国的にも稀であり、参加者にとって大変貴重な経験となっています。小中高の12年間をそれぞれの校種における児童・生徒の発達段階に応じてどのような過程で学習活動を含めた教育活動を展開していけばよいのか、3校で総勢76名の教師たちが集まり、熱くかつ非常に大きな学びのある時間を過ごしました。

はじめに横浜国立大学教育学部准教授の鈴木雅之様から「主体的に学ぶ力とその育成」と題したご講演をいただきました。

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非認知能力と社会情動的コンピテンシー等に関する話から、「学び方」の支援の必要性など主体的な学習を促すための方策等について、これからの教育にとって大変重要な考え方や知見を学ぶことができました。

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また、その後の分科会では、「発達段階に応じた探究学習の実際について」というテーマで各学校の探究的な取組の内容や児童・生徒の学習状況について情報共有を行い、子どもたちの学びの接続について考え、話し合う機会となりました。教師たちは皆熱心に研修会に参加していました。

このように、光陵高校独特の教師による学びの土壌は、光陵高校の教育を支える原点となっているのです。

学び続ける教師たち(令和7年7月14日)

本校の教師は常に学び続けています。令和7年7月10日(木曜日)に行われた校内研修会の模様をレポートしたいと思います。今回の研修の内容は、探究的な学びを支える生徒によるテーマ設定を教師がどのように支援していくべきかというものでした。

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研修会の様子がこちらです。今回は講師も本校教職員であり、まさに教職員全員で学び合っているという様子です。

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本校は、「心やさしき社会のリーダー」という育みたい生徒像の実現のために、突き抜ける力、探究する力、協働する力の育成を目指していますが、そのための最も有効な手立てとして「探究的な学び」の充実を図っています。

さて、この探究的な学びとは何でしょうか。シンプルに表現すると、課題を自ら見付けその解決を図るための一連の取組の過程を通した学びということでしょうか。それでは、探究的な学びの推進は、どのような「いいこと」をもたらすのでしょうか。他者から与えられた知見ではなく自ら獲得した知見は、人が自らの足で歩いていくいわゆる主体的でウェルビーイングな人生を歩むために最も必要なものだと思います。実はこの自らの足で歩くということがとても重要なのです。探究的な学びの充実を図ることにより、生徒は3年生となり本格的な受験シーズンを迎えても、自らの足で歩くことにより多くの生徒が大きな成果を得ることに成功しています。

本校にとっては、勉強、学校行事、部活動と何事にも100%全力で取り組む生徒だけでなく、日々たゆまぬ研鑽を重ねている優秀な教師陣も大きな自慢の一つなのです。

体育祭インタビュー(令和7年6月27日)

去る5月28日に行われた光陵高校第58回体育祭における体育祭実行委員会の委員長である2年8組(光陵高校では「28HR」と言いますので以下このように表現します。)の吉野弘子さん、副委員長である25HR眞山美來さんと26HR堀越海来さん、各色団の応援団長である22HR石沢歩さん(青団)、25HR大沼結凛さん(白団)、23HR山田実弥子さん(黄団)、26HR滝本泰己さん(赤団)の計7名に、インタビューを行いました。本日はその模様をご報告します。

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左から順に、副委員長の堀越さん、実行委員長の吉野さん、副委員長の眞山さん

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左から順に、青団応援団長の石沢さん、白団応援団長の大沼さん、黄団応援団長の山田さん、赤団応援団長の滝本さん

【蘇武】

体育祭が無事に終わりましたが、皆さんお疲れ様でした。素晴らしかったですね。生徒の皆さん全員が真剣に取り組むことにより、大変大きな盛り上がりを見せ、このことが大成功につながったのではないかと思います。それでは、早速インタビューを開始します。まずは、本番を迎えるに当たって苦しかったことはありましたか。

【応援団長(4名)】

人に指示し動かすということがこれほど大変なこととは思いませんでした。これまでどちらかというと指示されている側だったので(笑)。どのように後輩(1年生)に教えたらよいのか、効果的な伝え方など、答えが見つからず悩みました。

【蘇武】

どのように乗り越えたのですか。

【応援団長(4名)】

一人で抱え込まず、仲間に相談するなど他者を頼ることが大事だと思いました。あと、1年生に教える際には、最初はその場で思いついたことを話していましたが、途中から、一旦自分で考え、次に仲間と共有し一緒に考えるなど、十分な準備をしてから1年生に教えることにしました。

【蘇武】

協働的な取組を通して課題解決を図ったわけですね。何か変化はありましたか。

【応援団長(4名)】

1年生との関係が一層良好になり、満足のいく演技を行うことができました。

【蘇武】

それはよかったですね。終わった今だから話せる裏話やエピソードはありますか。

【応援団長】

2年生を中心にマスゲームを創作する際、自己主張する友人が多く、険悪な雰囲気の期間がしばらく続きました。しかし、とにかく話合いの機会を増やすことが大事だと思い、徹底して話合いを行ったところ、意見を変える友人も増え、最終的には思いを一つにして取り組むことができました。

【蘇武】

それは素晴らしい。納得がいくまで皆で対話を重ねるということが大事ということですね。さて、それでは今回の体育祭で何を学んだかについてお聞きします。

【滝本さん(赤団応援団長)】

私は人前に立つのがあまり得意ではなかったのですが、応援団長を経験することにより克服できたと思います。この体育祭で、チャレンジすることの大切さを学びました。

【山田さん(黄団応援団長)】

私は心があまり強くなく、他者から何か言われるとすぐに落ち込んでしまいます。しかし応援団長という立場だと、自分で考えて他者を説得する必要があり、落ち込んでいる場合ではありませんでした。応援団長の経験を通して、自己のメンタル面が強くなった気がします。

【大沼さん(白団応援団長)】

私は光陵高校入学時分から応援団に入ろうと思っていました。中学校時代は様々な組織でリーダーをやっていたので、特段苦労はないと思っていました。しかしそれは大きな間違いでした。中学校時代は先生が道を作ってくれたのでその道の先頭を歩けばよかったわけですが、高校はそうはいきませんでした。生徒自らで考え発信する必要があり、あらゆることに目を配らないと成功にはつながりません。この体育祭を通して広い視野を持つための実行力が身に付いたと思います。

【石沢さん(青団応援団長)】

物事に全力で取り組むことに大きな価値があるということを再確認しました。全力で取り組めば、負けて悔しい思いが次のアクションへのエネルギーへとつながるし、次に何かをやろうというモチベーション向上にもつながります。

【堀越さん(副委員長)】

本当に様々なことを考えなければいけなかったです。特に種目決めは、一から考えたので大変でした。成功につなげるためには様々な事象を見て適切に判断する力が必要でした。そのような力がついたと思います。

【眞山さん(副委員長)】

何もないところに、一から作り上げる過程が大変楽しかったです。創造力の向上につながったと思います。また、副委員長をやってよかったと思っています。またやりたいです。

【吉野さん(実行委員長)】

学んだことは数え切れません。特に、一つのことを達成するにはたくさんの人の支えが必要だということに気付いたことが最も大きな学びでした。本当に多くの方に助けていただきました。生徒会、仲間、先生、先輩方、そして全校生徒、関わった全ての皆さんに感謝しかないです。

【蘇武】

皆さん、この体育祭で多くのことを学んだようですね。さて、最後の質問となりますが、ズバリ、光陵高校の魅力を教えてください。

【滝本さん(赤団応援団長)】

生徒も先生も皆が同じ方向を向いています。また、学校行事にしても勉強にしても光陵生は決して手を抜きません。だから充実した高校生活を送ることができます。

【山田さん(黄団応援団長)】

伝統が確実に受け継がれている点です。さらに、この伝統をしっかりと受け止める光陵生はすごいと思います。

【大沼さん(白団応援団長)】

思っていることややりたいことをそのまま形にすることができる学校だと思います。思いがあれば理想は実現します。夢の実現につながる、そんな魅力あふれる学校です。

【石沢さん(青団応援団長)】

非常にメリハリのある学校だと思います。定期テストに向けて勉強する時も集中して取り組みます。真面目な時と楽しむ時のメリハリがあります。

【堀越さん(副委員長)】

生徒主体の学校です。また、生徒の行動力が非常に優れていると思います。

【眞山さん(副委員長)】

生徒同士の団結力(つながり)が強固です。ここが光陵高校の大きな魅力だと思います。

【吉野さん(実行委員長)】

光陵生は何事にも真剣で、最後まで全力で取り組みます。体育祭だけでなく、光陵祭(文化祭)はクラスで団結しますし、学芸音楽祭(合唱コンクールと部活動による演奏会)は最後までやり切ろうという気持ちが強いです。何事に対してもとにかく熱量がすごいです。

【蘇武】

皆さん今日はありがとうございました。素晴らしいお話をたくさん聞くことができました。皆さんのこれからのご活躍を期待しています。

いかがでしたでしょうか。光陵生たちは、光陵高校という学び舎の中で、様々な経験を通して多くのことを学んでいます。そして、こんなにも輝ける高校生活が送れることが光陵高校の最大の魅力かもしれません。

速報!本日は第58回体育祭が行われました(令和7年5月28日)

本日は、晴天の中本校の三大行事の一つである体育祭が行われました。これまで体育祭実行委員会の生徒の皆さんを中心としながらも全生徒が一生懸命準備をすることにより、「最強の体育祭」を作り上げることができました。今年度のテーマは「一蓮托生」です。勝っても負けてもお互いを認め合い、たたえ合う、そんな心温まるシーンを見ることができました。生徒の皆さん、大変お疲れ様でした。そして多くの保護者の方、来賓の方がご来校され見守ってくださったことに感謝の意を表したいと思います。

さて、本校の体育祭は、4つの色団に分かれ競い合うというものですが、中でも応援合戦とマスゲームは大きな特徴となっています。応援合戦では代々受け継がれてきた伝統の型をしっかりと守りながら迫力ある応援を展開し、マスゲームではオリジナリティあふれるダンスが繰り広げられます。以下、各色団の披露の様子です。aoao

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そしてもう一つ、本校の学校行事の特徴は、生徒たちの自治により行われているという点です。

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このようにスタッフ(体育祭実行委員会の生徒たち)が様々な場面で集まり、自分たちで話し合いながら考え判断し、根拠を持って他の生徒に説明します。そしてどうしたら問題が解決できるか、どうしたらもっと素晴らしい体育祭になるかを探究し続けています。体育祭も学びの場となっているのです。

次回は体育祭を盛り上げた生徒たちにインタビュー形式で少し突っ込んだ話を聞き、その模様をレポートしようと思っています。どうぞご期待ください。

光陵高校とはどのような学校なのか(令和7年5月14日)

今年度が始まり約1ヶ月が過ぎました。春から夏へと移り変わるこの季節ならではの心地よい風を感じながら、光陵生(光陵高校の生徒)は、元気一杯の高校生活を過ごしています。この校長通信は、生徒の姿や学校での出来事などから分かる光陵高校の様々な魅力を紹介することにより、より深く光陵高校を知っていただくことを大きな目的としました。

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さて、ご覧いただいている画像は光陵高校の正門前と校舎の一部です。一見静かな佇まいのこの学校の中では、実は毎日様々なドラマが繰り広げられています。一体どのようなドラマなのでしょうか。そして光陵高校とはどのような学校なのでしょうか。これから順を追って紐解いてまいります。

seitozou光陵高校のめざす生徒像は「次代を担う『心やさしき社会のリーダー』」です。この心やさしき社会のリーダーとは一体どのようなリーダーなのでしょうか。このことについても、この校長通信を通してこれから紐解いていきましょう。