更新日:2025年8月6日

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教職を目指す高校生のためのQ&A

教職を目指す高校生のための情報をQ&A形式で掲載しています。

 

学校の先生にはどうしたらなれますか?

希望する教員免許状取得に必要となる「教職課程」の単位を取得し、「教員免許」を取得し、「教員採用試験」に合格することが必要です。なお、神奈川県では、採用試験に合格すれば、4月から学校で教師として勤務することになります。

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採用試験はいつ受験をしますか?

教員免許を取得し、採用試験に合格するタイミングを確認しましょう。

例1:大学の教職課程を履修し、卒業と同時に教諭として採用されるケース

Aさんは、大学に入学したら教職課程を履修し、4年生の夏に、採用試験を受験しています。4年生の秋に、採用試験に合格し、4年生の3月に必要な単位を取り終わり、教員免許を取得します。そして4月から採用されて、教師として勤務しています。

また、小学校のみ、夏の採用試験とは別に、秋にも採用試験が実施されます。一般選考と一部の特別選考を行い、最終的には12月(令和7年度予定)に合格発表が出ます。ここで、合格した場合も同様に翌年の4月から教師として勤務します。

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例2:大学3年生で大学推薦制度を利用して受験し、卒業と同時に採用されるケース

大学3年生から大学推薦制度を利用して受験ができ、令和7年度からは早期チャレンジ選考も実施されます。Bさんも大学に入学したら教職課程を履修し、3年生の冬に、大学推薦制度を利用して採用試験を受験します。大学3年生の冬に合格し、4年生の3月に必要な単位を取り終わり、教員免許を取得します。そして4月から採用されて、教師として勤務します。ただし、大学推薦制度を利用できる校種と教科が決まっていますので注意してください。

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採用試験の合格倍率はどのくらいですか?

令和6年度実施 神奈川県教員採用試験(夏期)の倍率

区  分 受験者数 合格者数 合格倍率
小学校 599 304 2.0
中学校 813 206 3.9
高等学校 1,313 387 3.4
特別支援学校 252 129 2.0
養護教諭 231 28 8.3
栄養教諭 令和8年度(令和7年度実施)から採用開始予定

 

採用試験はどのような日程ですか?

例として令和7年度夏期試験実施の日程が以下の表になります。

項  目 日  程
出願期間 4月16日(水)~5月8日(木)
第1次試験 7月6日(日)
発表 7月24日(木)
第2次試験(面接、模擬授業) 8月4日(月)~15日(金)
第2次試験(実技) 8月11日(月)~18日(月)
発表 9月18日(木)

なお、小学校のみ秋期試験が実施されます。

 

好きなことが学べる学科のある大学か、教育学部かで悩んでいます。どちらがよいとかありますか?

あなたがこれからの人生で一番やりたいことは何か。それに合わせて進学先を決めてはどうでしょうか。教員免許は教職課程のある大学で取得することができます。教員になってからのスキルについては、その人の人間性によって大きく左右されるため、どの大学に行ったから良い先生になれるというものではありません。自分が学びたいことが学べる大学に進学して教員を目指すと良いと思います。

 

 

 

授業の準備は大変ではありませんか?

授業の準備については、校種や教科、単元によって進め方やかかる時間に違いがあります。例えば、まずは教科書をよく読んで指導する内容について確認します。その次に、授業の計画を立てますが、単元全体を見通して計画を立ててから、それぞれの授業ごとの計画を立てていくやり方があります。教科書だけを使うのではなく、単元の目標に合わせて教材を選び、その教材に合わせた単元計画を立てることもあります。重要なポイントとなる授業の前には、何時間もかけて準備することもあるため、授業の準備は大変なこともありますが、子どもたちの姿を思い浮かべながら授業の準備をすることは、教師としての大きな楽しみの一つと言えます。

これからどのように部活動は変わっていきますか?

子どもたちにとって部活動は、スポーツ、芸術文化等の幅広い活動の機会となっています。また、体力や技能の向上に資するだけではなく、教科学習とは異なる集団での活動を通じた人間形成の機会として、とても重要な役割を担っています。多くの先生方は、子どもたちの体力や技術だけでなく心の成長のため、日々の指導に取り組んでいます。子どもたちの成長を実感する場面も多く、そこに大きな魅力があるといえます。また、部活動を通して、担任するクラスや授業を行うクラスとは違う関わり方ができることも、部活動顧問の魅力の一つと言えます。一方で、部活指導のために放課後の時間や休日の時間を多く費やし、教材研究や事務作業に取り組む時間との調整が上手くいかず、結果的に長時間労働になってしまうといった課題もあります。現在、県や各市町村において部活動地域移行に向けて様々な取組を行っています。

【公立中学校における部活動の地域クラブ活動への移行】

https://www.pref.kanagawa.jp/docs/cy3/gkt/chiikiikou.html#houshin(外部サイトへリンク)

【公立中学校における部活動の地域移行に係る神奈川県の方針(PDFファイル)】

https://www.pref.kanagawa.jp/documents/104258/houshin_honpen1.pdf(外部サイトへリンク)

 

学校の先生のお給料はどのくらいもらえますか?

新規卒業者の初任給は、概算で大学卒業は297,000円、短大卒業は277,000円です。この金額には、給料・教職調整額・地域手当・教員特別手当が含まれています。その他に、通勤手当、扶養手当・住居手当などが支給されます。

 

【令和7年度実施 神奈川県公立学校教員採用候補者選考試験採用案内、実施要項等について】

https://www.pref.kanagawa.jp/documents/119405/r7jisshiyoukou.pdf(外部サイトへリンク)

 

【採用案内「未来(ひと)を育てる仕事 かながわで」表紙、採用までの日程等(PDFファイル)】

https://www.pref.kanagawa.jp/documents/119404/kyouin-saiyou_01.pdf

(外部サイトへリンク)

 

先生は何年かで転勤(異動)になりますが、周期や異動先などに何らかの決まりはありますか?

校種によって異なりますが、例として小・中学校では、基本的には市町村や地区内での転勤(異動)になります。また、市外で勤務したい場合には希望を出すこともできます。

 

将来教員になろうか迷っています。教員の魅力って何でしょうか?

教員の魅力は教員の数だけあると言えます。総合教育センターの研修に参加した教員をはじめ、様々な方から聞いた教員の魅力についてまとめた資料を掲載しています。参考にしてみてください。

【「教職の魅力」を考える

https://www.pen-kanagawa.ed.jp/edu-ctr/gaiyo/miryoku.html(外部サイトへリンク)

  • 「教員の魅力」を考える1~センター所員や教職員の声から~
  • 「教員の魅力」を考える2~中学生のための教職セミナーから~
  • 「教員の魅力」を考える3~「これからの学校を考える」校内研修から~
  • 「教員の魅力」を考える4~かながわティーチャーズカレッジ1~
  • 「教員の魅力」を考える5~かながわティーチャーズカレッジ2~
  • 「教員の魅力」を考える6~中学生のためのための教職セミナー~

 

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