秦野総合高等学校 定時制 > 令和元年度卒業式校長あいさつ

更新日:2020年3月1日

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卒業式 校長あいさつ

~学校長のことば~ 令和2年3月1日 定時制卒業式

 

秦野総合高等学校長 塩浦 健吾

 

 定時制第12期生、12名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 また、ご家族の皆さま、本日は誠におめでとうございます。

 皆さまには、いつも温かいご支援、ご協力を賜りましたこと、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。

 ここまでの間には、大変なご心配やご苦労もあったかと思いますが、こうして高校卒業を迎え感慨もひとしおのことと存じます。心からお祝い申し上げます。

 さて、卒業生の皆さんが手にする卒業証書は、皆さんの努力の賜物であることはもちろんですが、そこには多くの方々が、皆さんに託した希望や夢が込められています。

 高校を卒業するというのは、普通のことだと思われていますが、実は普通のことではありません。自分がやらなければならないことをしっかりと最後までやり続けないと、卒業することはできません。皆さんは、そうした苦労をしてきたからこそ、今こうしてこの場にいることが出来ています。この12名の中には、昼間働いて、疲れた体をひきずって、夕方からの授業に出席していた人もいると思います。また、様々な理由で定時制高校で学ぶことを自ら選択し、ここまでコツコツと努力を積み重ねてきたのだと思います。そうした日々の中で皆さんの心の支えになったのは、同じ定時制の仲間たちであり、何かと面倒をみてくれた先生方や職員の方々だったのではないでしょうか。校長である私自身は、皆さんと普段接する機会はあまりなかったですが、体育祭や文化祭、授業観察に行った時の皆さんの頑張りを間近で見て、本当にたくさんの元気をもらいました。皆さんの頑張りに負けないよう、自分も頑張ろうと思わせてくれた皆さんには、大変感謝しています。

 令和も2年目を迎え、新しい時代を生きていく皆さんが、今日こうして胸をはって卒業していく姿は、我々教員にとって何物にも代えがたい喜びであります。今後、新たな出会いを迎える皆さんには、この学校で学んだ「ともに生きる」ことの大切さをいつまでも忘れずにいてほしいと願っています。人間がかかわる問題を解決できるのは「やさしさ」だけです。「やさしさ」は「思いやり」であり「愛」です。また「温かな心」です。人間は一人では生きられません。人との出会いや、触れ合いを大切にし、豊かな心を持ち続けてください。

 最後になりましたが、12名の新しい旅立ちの時を迎える皆さんを心から祝福し、卒業生へのお祝いのことばといたします。本日は誠におめでとうございます。