更新日:2020年5月6日

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チームでチャレンジ!
~ 一人ひとりの可能性を広げ、高める上溝南高校 ~ 歴史の糸を紡いで

相模嶺の山並みをはるかに望み、相模川のゆたかな大河に寄り添われ、相模野の大地に抱かれた本校は、昭和51年4月に開校しました。今年度44期生を迎え、「豊かな人間性と望ましい社会性を備え、地域や社会に貢献し、リーダーとして次世代を担う人材の育成」を教育目標に、「知を鍛え、徳を磨き、体を鍛える」教育をさらに深化させ、これからの時代に求められる資質・能力の育成に取り組んでいます。
本校の一番の魅力――それは、明るさ、素直さ、優しさを持ち合わせ、何事にも常に全力投球する「上南かみなん生」たちです。「チームでチャレンジ!」を合言葉に、清新溌剌とした校風の中で、「一人ひとりのためのきめ細かな学習指導」、「活力あふれる部活動と学校行事」、本校ならではの「SFP(サイエンス・フレンドリー・プログラム)」や地域連携活動を通して、一人ひとりの可能性を広げ、高め、日々成長しています。
15,000 名を超える卒業生、在校生は、一人ひとりが「上南」を大切に思うこころ、「上南」を愛する糸でつながれています。それは「上南プライド」を育て、「上南ブランド」を磨き、過去から未来へと、さらなる歴史を紡いでいます。

≪校長挨拶≫
未来創り人(フューチャークリエイター)である皆さんへ
校長 大沢利郎      

今年の春は、異例づくしとなりました。3月から5月にかけて約3か月もの長きにわたり学校が閉じられる事態を今年の1月に予測できた人はいないはずです。今、私たちが経験しているのは、そしてこれから経験することも含め、間違いなく歴史にそして教科書にのこる大事件です。その歴史の現場に今私たちは立っているのです。
今私たちに突き付けられているのは、「正解」のない問題です。ワクチンも決定的な薬剤もまだなく、対処方法は「人的接触を防ぐ」のみ。ハンパに長い潜伏期間や、あいまいな初期症状と急激に重篤化する恐ろしさ。また再燃とも再発とも言われる現象があり、抗体があるからと言って安全ではなさそうだと、病気自体が「謎」に包まれたウィルス。
このため、現在盛んに「ステイ・ホーム」と宣伝されて、あらゆる場面で自粛自粛と求められていますが、それを「いつまで」続ければよいのか、明確に教えてくれる人はいません。
私たちは、ウィルスと戦うだけでは生きられません。病院には、コロナ以外の病気で受診しなくてはいけない人もいますし、何よりもこの「自粛」の中であらゆる経済活動が停止し、それによって生活自体が成り立たなくなっている人もたくさんいます。まさに人類に突き付けられた危機であり、課題です。そして私たちはこれからも想像以上に長く、その影響と戦い続けることになるはずです。
今、教育の世界でも求められているのは、こうした正解のない課題にチャレンジする力です。教室で先生から教えてもらう事柄を暗記し、聞かれた通りに再現する学習の時代は、もう世界中で30年も前に終わったとされています。そしてこの力を身につけるためには、自分から課題を見つけ挑戦(チャレンジ)するしかありません。勿論知識は必要です。しかしそれを暗記に終わらせるか、活用する中で「使える知識」に育てるかは、一人ひとりがどのように日々を暮らすかに関わってきます。現在家庭で学習を進める皆さん。教えてもらうのを待つだけではどんどん周囲から取り残されます。自分なりに答えを出す課程を経て初めて知識は自分だけのものになります。ここにも勇気をもって答えを出す経験が必要です。
カミナンでは「敢えて二兎を追え」と教えます。ことわざでは「二兎を追うものは一兎をも得ず」とあれもこれも手をだすと何一つ得られないと教えますが、今は違います。学校で勉強をするのは当たり前、でも部活で、行事で、地域活動でとそれ以外にも参加し、学校での学びを活用することが、これからはますます必要なのです。大学でも社会でも、学校での勉強はもちろん、どのような課題意識をもってプラスアルファの何をしてきたかが問われる時代です。その経験こそが、これからの未来を創る人(フューチャークリエーター)に必要だからです。
学校生活が平常へとなった時、カミナンではあれもこれも、忙しい生活を期待します。それがこれからの未来創り人に必要だからです。そしてそれが学びになるためには、自分からの勇気あるチャレンジが必要です。校長として、カミナン生のなお一層のチャレンジを期待します。
令和2年5月