横浜翠嵐高等学校 全日制 > 学校生活 > 姉妹校交流 > 令和6年度訪問
更新日:2025年11月28日
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3月11日(火曜日)から3月21日(金曜日)まで、20名の生徒が米国メリーランド州にある姉妹校:エレノア・ルーズベルト高校を訪問し、現地の高校生と交流を深めました。以下は、この訪問で生徒が経験してきたことの概要です。

【日本からアメリカへ】
朝早くに起きて、時間に間に合わせなきゃと心配しながら羽田空港へ。第3ターミナルは国際線乗り場なだけあって、空港内の飾り付けも和を感じさせるものだった。空港へはバスや京急を利用して集まった。最後に電池がスーツケースの中に入っていないか確認したり、wifiを受け取りに行ったりする人もいた。
飛行機内ではリラックスして過ごせた。様々なドラマや映画が見られた。字幕版で見るのも楽しいかもしれない。
約13時間のフライトを終え私たちはついにアメリカの地を踏んだ。エレノア・ルーズベルト高校(以下ルー校)へ向かうバスがカッコよかったり、ガイドさんの話に驚いたり、初めて見るアメリカの景色に興奮しっぱなしだった。ホストはどんな人だろうか、みんなの期待が高まるのを感じた。
そして、とうとうルー校に到着した。敷地の広さに感嘆し、出迎えに集まった生徒たちに感動した。すっかりお腹の空いた私たちへ昼食が用意されていた。ナゲットにケチャップと、文化の違いを感じさせる楽しい食事だった。ホストの子だけでなく、様々な人と挨拶して、これから1週間への期待に満ちた日であった。
【学校について】
ルー校は1976年にアメリカ合衆国メリーランド州グリーンベルトに設立されました。日本の東北地方と同じぐらいの緯度であり朝昼の寒暖差がすごくありました。教室に窓はなくずっと校内に教室にいるといつの間にか外の景色が変わっているなんてこともありました。
約2500人もの生徒が在籍しており授業も自分が取りたい科目を取る日本では大学のようなスタイルでした。翠嵐高校と姉妹校協定を結んでいる公立高校で、1989年から30年以上にわたり交流を続けてきました。毎年3月には翠嵐高校の生徒が訪問し、6月に翠嵐高校に来てくれます。
【生徒について】
ルー校の生徒たちはとてもフレンドリーでした。積極的に話しかけてくれる人が多く、そうでない人も、私が話しかけるとみんな優しく接してくれました。「Kawaii」や「Konnichiwa」と声をかけてくれることも多く、日本語を知ってくれていることがとても嬉しかったです。また、自動販売機の使い方に困っていたときに助けてくれたり、お別れの日に手作りのブレスレットをプレゼントしてくれたりした人もいました。私が英語をうまく聞き取れなかったり、言葉に詰まったりしても、辛抱強くコミュニケーションを取ろうとしてくれました。プレゼンテーションのときも、真剣に聞いてくれて、質問までしてくれました。さらに、Asian Invasionや歓迎式典の準備をしてくれた皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
これらのイベントでは、日本よりも生徒たちの盛り上がりが大きく、とても楽しい時間を過ごすことができました。このように、彼らの優しさと明るさのおかげで、素敵な1週間になりました。
【プレゼンテーション】
ペアを組んでそれぞれが決めたテーマのもと、様々なクラスに参加してプレゼンテーションを行なった。クイズを入れたり、実際に自分たちの動画や写真をスライドにいれるなどして、楽しんで聞いてもらえるように各チームが工夫して臨んでいた。
私はマクドナルドなどの有名チェーン店の日本とアメリカでの違いについて発表した。各ペアでいくつかの教室を周り、4回ほどプレゼンを行なった。初めてプレゼンをしたときは緊張でいっぱいだったが、アメリカに来るまでにしっかりと準備をしていたためなんとか乗り切ることができた。しかし、自分ではできたと思っても他のペアの発表を見ると改善できる点がたくさんあることに気づき、2回目からは聞いている人に話しかけてみるなどして興味をもってもらえるような工夫をした。4回ものプレゼンを通して自らを客観視して調整する力を身につけることができた。
【カルチャーショック】
2日目の放課後には「カルチャーショック」と題した、様々な生徒が様々なパフォーマンスを行う催しを計画してくれた。お互い、ダンスや歌を披露しあった。ルー校生には、ピアノやバンド、また、翠嵐でいうところの花鳥風月のパフォーマンスがあった。人数は翠嵐より多く、集団での動きが多くて見ごたえがあった。こちらでは、J-POPを歌ったり、恋ダンス、ソーラン節、可愛子のパフォーマンスをした。
カルチャーショック後、様々なゲームや写真撮影などが催された。たくさんのルー校生たちと交流し、カルチャーショックでのパフォーマンスについて「よかった」「かわいかった」と感想を言ってくれたルー校生もいた。仲良くなったルー校生とはインスタを交換した。
ルー校生は、すべてのパフォーマンスに歓声をあげて思いっきり楽しんでいた感じだった。雰囲気に慣れず最初は戸惑っていたが、徐々に私たちも全力で楽しめるようになり、ルー校生たちとの距離が縮まった気がした。
【ウェルカムセレモニー】
3日目の午後には、ウェルカムセレモニーと称して、私たち横浜翠嵐高校の姉妹校訪問団の訪問を歓迎する式典を開催してくださいました。私たちからは、お土産として持っていった食品サンプルの紹介と、GReeeeNのキセキの合唱を行いました。アメリカの朝食はベーグルなど比較的軽めのものが一般的だそうで、白米、焼き魚、かぼちゃの煮物、味噌汁という日本の伝統的な朝食の品数と整い方、食品サンプルという日本の技術の精巧さに現地の生徒はとても驚いているようでした。また、キセキの合唱の後には会場が大きな拍手に包まれ、言語を超えたコミュニケーションが取れたように感じました。他にも、ピアノでの日本の曲の演奏など、ルーズベルト高校の生徒による企画も多く、その中に、アメリカ、日本両国の国歌を歌うという一幕がありました。ある生徒が前に立っていたのですが、彼女は日本国歌も私たちと一緒に歌ってくれたのです。全く違う言語であるにも関わらず、歌詞も見ず、真っ直ぐ私たちの方を見て会場に響かせてくれた彼女の歌声に大きく胸を打たれました。ルーズベルト高校の副校長先生や、メリーランド州教育委員会の方によるお話の中では、私たち訪問団を心から歓迎してくださっていることがひしひしと伝わってきてとても嬉しかったです。
【Japanese Culture Demonstration】
ルーズベルト高校の生徒に、茶道、書道、かるた、福笑い、羽子板の体験をしてもらいました。茶道体験では、目の前でお茶を点てる様子を見てもらい、完成した抹茶を実際に味わってもらいました。抹茶が口に合う生徒は思っていたよりも多く、嬉しい驚きがありました。
書道体験では、簡単な漢字や、自分の名前を漢字で書いてもらいました。初めて書くとは思えないほどの見事な仕上がりに、思わず驚かされました。かるた体験では、ルールの変更はせず、翠嵐生も一緒に参加しました。皆日本語を理解していて、すぐに札を取れる生徒も多かったのが印象的でした。福笑い体験では、一般的なおかめのセットに加え、ピカチュウやマリオのセットも用意しましたが、意外にもおかめのセットが一番人気でした。羽子板体験では、二人一組で羽を打ち合いました。最初はなかなか続かなかったものの、何度も挑戦するうちに三回、四回と続くようになり、大いに盛り上がりました。
【P.E class】
P.E classは、日本でいう体育にあたる授業です。まず初めに基礎運動を行ったあと、ルー校生と翠嵐生が大勢混じってバレーボールをして楽しみました。広い体育館で、私達がバレーボールをやっている傍らバスケをしている生徒や壁際に座っている生徒など、同じ空間内で様々なことをしている様子が印象的だったのを覚えています。また、本格的なスポーツのルールに親しむ、というより、皆で体を動かすことを楽しもう、といった雰囲気を感じられる時間にもなりました。
他にも、私がホストとまた別のP.E classに参加したときは、スポーツに関する映画を見てその映画についてのレポートを書く授業が行われていて、いずれも生徒主体であるのが特徴であったと思います。日本との共通点・相違点を感じ、とても興味深かったです。
【Cooking class】
3月14日(金曜日)にCooking classに参加しました。広々とした部屋の中にキッチンが5つほどあり、5班にわかれてメキシコ料理のタコスを作りました。肉を炒めて野菜たっぷりの具材を作り、トルティーヤに包み込んで出来たてホカホカのタコスを食べました。チーズとスパイスの効いたタコスにサワークリームをトッピングして食べました。班員で協力して作ったタコスは、とてもおいしかったです。デザートにルー校生が作ってくれていた、ガトーショコラを美味しくいただきました。お弁当を間違えて持って来てしまった生徒もいて、お腹いっぱいになりながらもホストマザーの作ってくれたお弁当を美味しそうに食べていました。どの班もルー校生と写真を撮ったり、日本から持ってきたお菓子を配ったりして楽しみました。各班、ルー校生2人と一緒に英語でコミュニケーションをとりながら、楽しく作ることができて思い出がまた一つ増えてよかったです。
【Class visits】
Class visits では、自分のホストと一緒に授業を受けることができた。この時間では、普段通りのルー校生の生活を体験できた。
授業の内容としては、リーディング、化学、歴史など様々な授業を受けた。リーディングではロミオとジュリエットの話をしていて、化学ではDNAの話、歴史はよく聞き取れなかったのでわからないが、毎授業パソコンを使っていた。先生の話を1時間ずっと聞くという授業はひとつもなく、毎回生徒自ら作業をさせるようにしていた。よりアクティブだと感じた。
【放課後について】
放課後は、それぞれのホストファミリーと過ごすので、過ごし方が異なりましたが、みんな各々のホストファミリーと有意義な時間を満喫しました。私は、観光地へ行ったり、ホストの友達の家に遊びに行ったりして過ごしました。その中でも、メリーランド州の州都であるアナポリスに連れて行ってもらったことがいちばん記憶に残っています。アメリカの中でも歴史の長い地域だそうで、その町並みや雰囲気が素敵でした。また、夕食もアナポリスで食べました。アナポリスは蟹が有名なようで、私の友達も美味しそうに頬張っていました。ホストファミリーが私たちを楽しませようといろいろなことを計画してくれていたことが伝わり、とても嬉しかったです。
【休日について】
休日の予定は基本的にホストファミリーが決めるため、人によって過ごし方が異なります。私はショッピングモールやワシントンD.C.以外にも、さまざまな場所に連れて行ってもらいました。ある日曜日には、海軍学校を訪れ、アメリカの戦争の歴史を紹介する展示館を見学した後、港町を散策しました。港町にあった古本屋は、壁一面に本がぎっしりと並んでいて、わくわくしたのをよく覚えています。その日は大きなクレープもご馳走になり、ホストファミリーとの時間を満喫しました。
その後、別のショッピングモールに行き、大きなハンバーガーを食べてから、別のホストファミリーと合流し、一緒にカラオケに行きました。アメリカではカラオケ文化はあまり浸透していないそうで、初めて行くと言っていたホストも多くいました。洋楽はもちろん、日本の曲も披露して大いに盛り上がりました。ルー校の人たちも日本の曲を歌ってくれて、「本当にアメリカに来てよかったな」と改めて感じました。
【アランデルミルズモールについて】
土曜日はショッピングモールで買い物を楽しみました。縦に長い日本と違い、一つのフロアに沢山のお店が並んでいて、横に広い建物でした。一周するのにとても時間がかかりました。服屋、本屋、雑貨屋、お菓子屋などお土産向けのお店から、実用品を買うことのできるお店まで様々で、フードコートなどもあります。私はここで初めて自分のお金で買い物をしました。小銭の計算が少し厄介で、もたついてしまうこともあったので、カードが便利だなと強く実感しました。会計が終わると店員さんが「Have a nice day」と言ってくれることが多く、嬉しかったです。2時間ほどルー校生とホストの子達と共に行動した後、解散となりました。私はそのあとモール内にある広いゲームセンターで遊びました。指定されたゲームを行う事でポイントを貯めることができ、そのポイントと引き換えにお店の商品を受け取ることができ、とても楽しかったです。
【ワシントンD.C.】
多くの訪問団員が、週末にアメリカの首都であるワシントンD.C.に連れて行ってもらったようです。ルー校のあるメリーランドからは高速道路に乗って約1時間の近さでした。私はリンカーン記念堂、ワシントン記念塔、自然史博物館、航空宇宙博物館などの有名どころを巡らせてもらいました。ホストたちに豆知識を教えてもらうなどして、楽しく散策しました。自分達が行った日は風がとても強く、ときより立っていられないほどで、星条旗もばたばたと靡いていました。同じ首都とはいえ、東京とは全く違う雰囲気をもっており、全ての規模が大きくて、歴史もありながら非常に現代的な街並みが印象的でした。個人的な後日談ですが、帰りの飛行機の中で見た映画に、たまたまリンカーン記念堂とワシントン記念塔が登場してきて、とても興奮しました。それだけ有名で素晴らしい場所に連れて行ってもらったのだと改めて実感しました。
【最後のピクニックについて】
ルー校の最終登校日の放課後、ホストスチューデントたちが、学校の近くの湖のある大きな公園でのピクニックを企画してくれていました。まずピクニックで食べるものを調達するため、ホストスチューデントと会話をしながらみんなでスーパーマーケットに向かいました。スーパーマーケットでは、私たちがお土産を探している間に、ホストスチューデントたちが飲み物やお肉、お菓子をたくさん買ってくれました。中には、前日の夜にみんなのためにご飯を作って、持ってきてくれたホストスチューデントもいました。公園に向かう段階から感謝とワクワクでいっぱいの幸せな気持ちでした。公園に着くと、ホストスチューデントがお肉をその場で焼いてくれ、手作りのハンバーガーを全員に振舞ってくれました。私たちは、お皿を並べたり、みんなが飲みたいジュースを聞いてコップに注いだり、みんなでにぎやかに準備をしました。ハンバーガーを食べたあとは、焼きマシュマロをしたり、一緒に写真を撮ったり、バレーボールをしたり、ホストスチューデントたちと自由な時間を過ごし、まさに私たちの思い描いていた「アメリカの放課後」を体験することができました。ルー校で1週間過ごしてきたこともあり、私たちとホストスチューデントたちの間には友情が芽生え、会話と笑いの絶えない、本当に忘れられない幸せな時間でした。
【ルー校生とのお別れ】
7日間の交流を終え、迎えた8日目の朝。こころなしか訪問団のみんなの表情はいつもより暗かった気がします。人数が集まってくると、「これにサインして!」と、ルー校生から木の板が渡されたので順番に書き込みました。自分の番が回ってきたのは中盤の方だったのですが、サインだけでなく、「Thank you!」などと一言を付け加えて書いていた人も多かったのが印象的でした。集合後、写真撮影をしてから出発までの時間は本当に短くて、みんなギリギリまでルー校生と、特に自分のホストの生徒と話していたりお別れのハグをしたりしていました。7日前は挨拶をするのが精一杯だったりしたのに、最終日になってこんなふうに別れを惜しむ気持ちが大きくなっていたことにはとてもびっくりしました。自分もバスに乗ろうとしてもなかなか足が動かず、ホストと離れるのに一苦労でした。バスが動いてからも追いかけて手を振ってくれた生徒もいて嬉しかったです。本当に素敵な交流でした。
【自由の女神】
ルー校を出発してバスで4時間ほど移動した後フェリーに乗って自由の女神を見に行きました。保安検査が厳しくて日本との違いを感じました。フェリーからは小さく見えた自由の女神も島に着くととても大きく見えて感動しました。今まで画像の中でしか見たことのなかったものが目の前にあるのが夢みたいでした。土台の中まで階段でのぼったりそれぞれ写真をとったりお土産を買ったり楽しく過ごすことができました。
【ニューヨーク観光感想】
メリーランド州にあるルー校から、バスでニューヨークへ向かいました。バスからマンハッタンのビル群が見えてきたときには皆大興奮。ニューヨークは人がとても多く、風景も周囲の音も賑やかだったのが印象的でした。タイムズスクエアに向かう途中でブロードウェイを通り、ガイドさんが有名な建物などの説明をしてくれました。また、お土産屋さんやM&M’S、アメリカのTargetというスーパーなどでたくさんお買い物をすることができました。ニューヨークについて興味のある場所をあらかじめ調べておくと、とても充実した観光ができると思います。聞いたことしかなかった有名な場所に実際に足を運ぶことができ感動しました。また、ワールドトレードセンターでは同時多発テロにまつわる歴史も学び、平和について真剣に考えるきっかけになりました。
【ニューヨークでの団員との交流】
アメリカに滞在できる最後の三日間、私達はニューヨークにあるホテルに泊まりました。夕食は外のレストランで、朝食はホテルで食べました。夜になったニューヨークの雰囲気を感じつつレストランからホテルへと歩くのは少し不安もありましたが、何事もなくことを終えました。夕食で行ったレストランの料理は少々多めでした。中華料理を食べることが多く、その円卓でみんなと会話し、ルー高での話に花を咲かせました。もちろん料理はとても美味しかったです。大きなエビも出てきて驚きました。ホテルでは同じ部屋の人と雑談をしたり、時には他の人の部屋に行ったりして交流を深めました。恋バナをして盛り上がっていた部屋もあったようで、みんな高校生活を楽しんでいるなと思いました。
【大学交流について】
9日目、私達はニューヨーク市立大学スタテンアイランド校を訪れ、主に四つのグループに分かれて活動しました。大学生と「机にあるもので5フィート以上の風に強いタワーを作る」というお題のもと、皆で協力してタワーを作りました。タワーはグループそれぞれの個性が出ていて楽しい時間でした。その後は大学生の大学での生活のプレゼンを聞いたり、それぞれの国の文化について紹介したりしました。また、キャンパスツアーも行いました。アメリカならではの広大な土地を利用した様々な施設がありました。