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校長より
学校再開にあたって
令和2年6月3日
生徒の皆さんへ
百合丘高等学校長
学校再開にあたって
長く続いた臨時休業がやっと終わり、いよいよ学校が再開しました。この間、生徒の皆さんは外出を自粛し、各教科から出された課題等に取り組んでいたことと思います。自分で学習計画を立て、一人で取り組み、仕上げまでもっていくことはさぞかし大変だったろうと思います。その苦労もまもなく終わります。少しずつですが、来週から学校で学習することができます。教室という空間で集団で学習することの楽しさを実感できることと思います。もう一人ではありません。これまでの課題で理解できなかったことやもっと詳しく知りたいことなどもあるかと思います。その場合はそのままにせず、ぜひ、先生方、または友だちに質問して解消してください。
さて、今日というこの日を迎えるために、先生方は、校内の消毒、教室整備、密にならないための時間割の工夫、教材準備などを進めてきました。安心して登校してください。ただし、皆さんも学校内において、「ソーシャルディスタンスの確保」「マスクの着用」「手洗いの徹底」など基本的な感染防止策を継続し、「新しい生活様式」を実践してください。私たち一人ひとりの実践が、コロナウイルスの第二波、第三波の感染拡大を防ぐことにつながっていくはずだからです。一日も早く通常の学校生活が取り戻せるよう皆で力を合わせてがんばっていきましょう。
また、日常生活や学校生活で、または進路等のことで不安や悩みがあるかもしれません。その場合は一人で抱え込まずにご家族や先生方に相談してください。ゆっくりと一つひとつ解決していきましょう。これだけの未曽有の事態なのですから、不安はあって当たり前です。あせる必要はありません。
今回のこの経験は、皆さんがこれからの将来を生きていくうえできっと役に立つはずです。皆さんはどうしたらコロナウイルスに感染しないか情報を集め、分析し、考え、実行したと思います。その時、正しい情報を入手することの大切さなどさまざまなことを学んだことと思います。そして、その情報にしたがっていかに行動するか、考え、工夫をしたことでしょう。自覚はないと思いますが、皆さんは自ら「生きる力」を育んでいたのです。将来、今回のような非常に大きな困難に直面したとき、この経験は必ず生きてきます。また、これから日本や地球はどうなるのか、考えた人も多いと思います。それは、総合的な学習（探究）の時間のテーマの一つ「持続可能な社会をいかに築くか」に通じるものがあります。今回の事態を分析しながら「持続可能な社会」について広く深く考えてみてください。
最後に物理学者アインシュタインの言葉を紹介します。「昨日から学び、今日を生き、明日へ期待しよう。」