更新日:2023年11月21日

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学校長挨拶

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令和5年4月

校長 七海 勝浩

 

 

 

 

 伊勢原高校ホームページをご覧いただきありがとうございます。

 本校は、昭和3年に私立伊勢原実科女学校として創立し、翌年に伊勢原町立伊勢原女学校として開校しました。昭和23年に学制改革により、県立伊勢原高等学校と改称し、同時に定時制課程も併設されました。平成30年11月に伊勢原市民文化会館で90周年の式典を開催いたしました。この歴史と伝統のある伊勢原高校は、風光明媚な丹沢山系を望み、日本遺産に認定された「大山詣り」の玄関口〔※1〕でもあり、地域の方々に愛され〔※2〕発展してきた学校です。〔※3〕

 本校の校訓は「自立」「友愛」です。社会のグローバル化が加速し、AI等身辺の電子化が急速に進む時代となりました。多様な情報を活用しながら自分の価値観を持ち、考えをしっかり人に伝えられる「自立した大人」へと成長を促し、他者を思いやる「友愛(人間力)」を育み、社会に貢献できる人材の育成を行っています。

 学習面では、令和4年度から神奈川県より「ICT利活用授業研究推進校」として指定を受け〔※4〕、ICT機器を用い生徒が自ら主体的に、時代に合わせた学びができるよう教員は授業研究に取り組んでいます。 

 また、令和2年度から、「インクルーシブ教育実践推進校」の指定を受けました。知的障がいの有無、国籍や人種、性別、言葉の違い等にかかわらず、共に学ぶ環境を創り、「共生教育の実現」を推進していきます。具体の行事としては、生徒主体の明鏡祭(体育祭部門、文化祭部門)〔※5〕等があげられ、盛大に行われています。

 部活動も盛んであり、令和4年度はライフル射撃部が全国大会で個人10位、関東大会団体で準優勝、県大会優勝、女子バレーボール部は県5位で関東大会出場、弓道部は県予選4位、関東大会個人5位、男子ソフトボール部は県大会準優勝、女子サッカー部は高校リーグで県1部5位となりました。令和4年度定時制でバトミントン部員が神奈川県代表選手として選ばれ、団体で全国優勝をしました。

 過去にはソフトボール部全国優勝や、女子バレーボール部全国春高バレーに17回出場などの実績もあります。平成30年度は定時制バドミントン部女子団体、定時制陸上部男子800mでは全国優勝を果たしました。

 未来が容易に予測できない時代ですが、人のつながりを大切にすることで、新しい人とつながっていきます。その中で、多様な人たちと協力し一緒に課題を解決していくことは、豊かな社会づくりで大切であると考えます。今後も、歴史と伝統を継承し、充実した学校生活を送っている伊勢高生にご期待をいただき、地域とともに伊勢原高校を共に創っていただければ幸いに思います。

 

〔※1〕 大山への参拝は、大きな木の太刀を運び、奉納と山頂を目指すものでした。今でも、首都近郊に残る豊かな自然とふれあいながら歴史を巡り、山頂から眼下に広がる景色を楽しむことができます。江戸の人口が100万人の頃、年間20万人もの参拝者が訪れたとされる人気のスポットでした。学年遠足での「大山ウォーク」は人気の行事です。

〔※2〕 太平洋戦争中、神奈川県の「高座海軍工廠(こうざかいぐんこうしょう)」で学徒動員の伊勢原高校生徒と台湾出身の少年工がともに勤務したことがきっかけで、日本と台湾の青年交流が始まりました。現在も「高座日台の会」として交流を続けられています。関係の同窓会顧問の方のご支援があり、本校女子バレーボール部の台湾遠征が5回実現しました。

〔※3〕 生徒が開発した「大山ウォーク」という弁当は、地元の方のご協力で伊勢原駅の駅弁として商品化されました。地域の方々の温かいご支援は、伊勢原高校の財産です。

大山ウォーク弁当

現在は販売されていません

 

〔※4〕 神奈川県より平成28年度から3年間「授業力向上推進重点校」として指定を受け、生徒が自ら主体的に学ぶことができるよう職員は授業研究に取り組んできました。令和元年度から追加の3年間、同指定を受けたことにより、さらに「主体的・対話的で深い学び」を推進し、「生きる力」を育む教育の地盤を作りました。

〔※5〕 本校では学校祭を明鏡祭とよび、体育祭部門(初夏)と文化祭部門(秋頃)に分け、行っています。