更新日:2026年1月28日

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令和7年度Scuolaセミナー・Scuolaキャンプ

Scuolaセミナー

第1回「製薬会社研究員の仕事_中外製薬株式会社」

第2回「博物館で学ぼう_生命の星・地球博物館」

第3回「東京大学_大気海洋研究所訪問」

第4回「つくばサイエンスツアー」

第5回「千葉大学_ハドロン宇宙国際研究センター訪問」

第6回「サイエンス・ダイアログ」

第7回「国立極地研究所訪問」

第8回「東京大学農学部」

第9回「理化学研究所」

第10回「アマゾン・ウェブサービス」

第11回「天体観測」

第12回「香りの科学」

第13回「小惑星のデータ分析」

第14回「東京海洋大学越中島キャンパス」

Scuolaキャンプ

Scuolaキャンプ「宇宙の神秘を探る-最先端研究施設訪問-」

 

過去の取り組み

令和6年度令和5年度令和4年度

Scuolaセミナー

Scuolaセミナーは、放課後や土曜日、日曜日等に大学や企業から講師を招き、講義・ワークショップ・実験等を通した体験的な学びの場として実施しています。

第14回「東京海洋大学越中島キャンパス」

東京海洋大学越中島キャンパスにある、海洋工学部・海事システム工学科・情報通信工学研究室を訪問し、その研究内容や研究に対する姿勢などを学びました。主に久保信明教授にGNSSについて原理や活用方法・これからの研究について講義していただきました。また、高校生一人一人から質問を受け付け、それに応える内容を盛り込んでいただき、生徒たちも興味を深め、かつ自分だったらどのように研究するか思索する様子が見えました。また、大学生・院生からも自分の研究について発表していただく時間があり、生徒にとって年齢の近い研究者たちがどのような思い、姿勢で研究しているかを感じることのできる時間となりました。

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第12回「香りの科学」

高砂香料工業株式会社から二人の研究員に来校していただき、香料について学ぶ機会を設けました。様々な香料が化学的にどうできているのかや、さまざまな香料をかいでどのような匂いがするのか。食品などに含まれている香料にはどのようなものがあるかなど、実体験を交えながら学ぶことができました。

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第10回「AmazonWebService」

1.プログラム概要

先日、アマゾンウェブサービス(AWS)を訪問し、最先端のクラウド技術や生成AIについて学ぶ特別なワークショップと、社員の方々との交流会を実施しました。

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2.当日の様子

1.講義:AWS(アマゾンウェブサービス)とは?

まずは、「AWS」の基本理念についてレクチャーを受けました。

2.社員3名によるパネルディスカッション

現場で活躍する3名の社員の方々に登壇いただき、具体的な仕事内容や、どのような経緯でAWSに入社されたのか、学生生活に考えていたことなどを伺いました。

3.施設見学

クリエイティブな発想を生むための工夫が随所に凝らされた空間を見学しました。

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4.オリジナル生成AI作成ワークショップ

実際にAWSのツールを使い、自分たちで生成AIを構築する体験型ワークショップを行いました。プログラミングの知識がなくても、簡単にオリジナルの生成AIができて驚きました。

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5.キャリアと未来に向けたメッセージ(印象に残った言葉)

  • 「学歴」よりも「歩み」を大切に

    「どんな学歴なのかは重視されない。大切なのはどんなキャリアを積んできたか、自分が好きなことをどれだけ深めてきたかだ」という言葉に、自分自身の『好き』を磨く大切さを感じました。

  • AI・ロボットとの「共存」

    「仕事を奪われると考えるのではなく、共存が重要。マニュアル化できない事象や、正解のない問題への対処こそが人間の役割」という視点は、今後の仕事を考えるうえで、人ならではの価値をどう発揮していくべきかを見つめるきっかけとなりました。

  • 技術の先にある「発想力」

「誰でもシステムが作れる時代だからこそ、重要になるのは『何を作るか』。発想力がなければ何も生まれない」という言葉は、私たちが今磨くべきスキルであると感じました。

6.生徒の感想

「AIを作ることの難しさを体験して、自分たちが普段使っている分にはとても簡単だけれど、その裏ではこんなに大変なものが組み込まれているんだと驚いた。」

「企業に勤めるようになる際に、どんなことを考えて仕事をすればいいのかなど、これから将来を考えるにあたって大切なことを学びました。」

「AIの良い使い方と共存していくための方法と知識、特にAIの特徴である、ある意味で忠実すぎる点をどのような命令で生かすのかを学んだ。」

第9回「理化学研究所」

理化学研究所横浜キャンパスを訪問し、研究所の役割や研究の歴史、内容について説明をいただきました。そのあと生命医科学研究センターにおいて、伊藤美帆高度研究支援専門職に遺伝子解析施設を、NuclearmagneticResonance(NMR)施設を長嶋嘉代子専門技術員に案内・説明をしていただきました。見学や機械などの仕組み、どのような研究に使われているかなどの詳細な説明を受け、生徒たちへの事前レポ―トにおける質問や疑問などに丁寧に答えていただきました。生徒たちは日本の科学をリードしてきた研究所の理念やその使命を感じ取る機会になりました。

写真は所の撮影規定もあり、掲載を控えています。

第8回「東京大学農学部」

講師を東京大学農学生命科学研究科の井ノ口繭氏、前島健作氏にお願いし、魚類生理学研究室および植物病理学研究室での研究を中心にその研究の意義や手法について講義していただいた後、実験や施設見学、大学生の研究紹介をしていただきました。魚類生理学では塩類細胞での浸透圧調節の研究を中心として話をしていただき、魚の解剖による内臓の観察、共焦点レーザー顕微鏡による観察や飼育室の紹介をしていただきました。植物病理学ではLAMP法の実験や研究室での植物の研究の仕方、病気の判別の仕方について説明していただきました。大学院生という年の近い者がどのように研究に興味を持ち研究生活を送っているかについても触れ、生徒の科学への興味に良い刺激があったと思います。

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第7回「国立極地研究所訪問」

第7回「研究所訪問_国立極地研究所」

令和7(2025)年8月29日(金曜日)地球の極地における研究を学ぶため、国立極地研究所に赴きました。このセミナーで極地のイメージは覆されるのでしょうか。

【講義】講師は宙空圏研究グループの江尻省教授です。地球上空はどこが空と宇宙の境界でしょうか、という問いかけから始まりました。今まで漠然とした知識しかなかったものが講義により明確になります。南極観測は、夏隊と冬隊の絶妙な仕事の割り振りで順調に行われていることは驚きでした。また、江尻教授は次回の冬隊に参加されます。日本初の冬隊女性隊長として南極に赴かれるとのことです。

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【低温実験室見学】-20℃、-30℃、-50℃などの極低温で、極地からのサンプル等を保存および実験する実験棟を見学しました。南極の積もった氷を奥深く掘り出したアイスコアの展示がありました。深いところほど古い時代にできた氷で、その当時の空気を含んだものになっています。見た目や感触が深さ(年代)によりずいぶんと違いがあります。アイスコアからどのように気体成分を取り出して、年代を推定するのか丁寧に説明をしていただきました。-50℃の気温では油もカチコチに凍ってしまうため、機械用の油などは特殊なものを使います。各温度の部屋で凍らせた、油やしょうゆのサンプルを見て、身の回りの環境との違いを実感しました。たった20分という短い時間にもかかわらず、呼吸した息で鼻毛が凍るという、経験したことのない寒さを十分に味わいました。低温実験室から出た時の暖かさに思わずほっとしてしまいます。(入室前はあんなに暑さに辟易していたのに。)

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【南極-北極科学館】最後は、「南極・北極科学館」を自由に見学しました。生徒たちは限られた時間のなかで、展示されているものや解説を熱心に見学していました。科学館はいつでも無料で見られるので、興味をもって何度も通ってほしいとのことです。

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南極で活躍した犬たちの石像の前で記念写真を撮影し、帰路につきました。

第6回「サイエンス・ダイアログ」

令和7(2025)年7月29日(火曜日)に、昨年度に引き続き「サイエンス・ダイアログ」を本校で実施しました。講師は、東海大学のDr.JoãoFilipePapelです。

サイエンス・ダイアログとは、日本学術振興会のフェローシップ制度により、世界各国より日本の大学・研究機関等へ研究のために滞在している優秀な若手外国人研究者(JSPSフェロー)を、講師として高等学校等に派遣し、自身の研究や出身国に関する講義を英語で行うプログラムです。

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先生には「すべての学生が学べる世界を作る―AIとIoTとともに」というテーマで講演していただき、研究者としての経歴・理由と、研究内容の概要・要点を英語で説明して頂きました。

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人工知能(AI)やモノとインターネット(IoT)といった最先端技術が、言語の壁を越えたり、視覚や聴覚に障がいのある学生を支援したりする事例が紹介され、また実際にその技術に触れることで、生徒たちは研究内容に対して実感を持ちながら体験することができました。

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貴重な時間をつくってくださったDr.JoãoFilipePapel、本当にありがとうございました。また、講師の手配・助成を実施していただいた、日本学術振興会へお礼申し上げます。

第4回「つくばサイエンスツアー」

第4回「つくばサイエンスツアー」

令和7(2025)年8月1日(金曜日)筑波研究学園都市の研究施設を3か所見学しました。

筑波研究学園都市とは、高水準の研究と教育を行うための拠点として東京等の過密地域から研究施設を計画的に移転して作られた場所です。今回はその中の『筑波大学ギャラリー』『JAXA筑波宇宙センター』『NIMS物質・材料研究機構』の3か所を巡りました。

【筑波大学ギャラリー】

筑波大学に関係するノーベル賞受賞者の展示や、オリンピックで活躍した選手をはじめとする体育・スポーツの展示があります。物理学の朝永振一郎博士をはじめ,白川英樹博士及び江崎玲於奈博士の研究ノートや当時の実験器具などが必見に値します。

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【JAXA筑波宇宙センター】

入口のロケット広場ではH2ロケットの実機が横たわり、一昔前の実機ですがその大きさに圧倒されます。通常の見学ツアーに加え、今年度から再開された展示室『スペースドーム』の見学もできるため期待が高まります。

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見学ツアーは宇宙飛行士となるための訓練施設とISSの業務と管理の現場の見学です。宇宙空間の滞在に必要な訓練装置やISSでの実験内容についての展示は非常に興味深いものでした。また、ISSの監視・管理を行うオペレーションセンターを業務中にもかかわらず見せていただき、実務の緊張感も味わうことができました。この訪問の日の未明に大西宇宙飛行士がISSでの滞在を終え、油井宇宙飛行士が交代するはずでしたが天候のため延期になったのも話題に上りました。2508tukuba062508tukuba07

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昼食は職員も使用する食堂にていただきました。JAXAらしい特別メニューもあります(事前予約が必要)。その後、各自『スペースドーム』で自由に見学をしました。歴代の静止衛星やロケット模型、ISSの日本実験棟『きぼう』のレプリカ、宇宙食の展示など、様々で一度では見切れないボリュームです。

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【物質・材料研究機構NIMS】

NIMS(ニムス)は、国内で唯一、物質・材料科学の研究に特化した国立研究開発法人です。講義は物質と材料の違いから始まり、研究所の行う検査や社会への貢献などについて説明を受けました。

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講義の後に研究室の見学となります。金属の疲労耐久性を検査する施設は、普段目にすることのない場所です。そのデータ蓄積の量にも圧倒されました。大きく重い材料の次に小さいものを見る電子顕微鏡を用いる研究室に伺いました。電子顕微鏡の説明と、デリケートな環境下でのきめ細やかな研究が行われている現場を見せていただきました。

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今年度のツアーは上記の施設でしたが、ツアーとしては様々な組み合わせが可能で、より学習効果のある、また興味を持てる内容に改良しつつ、毎年の催行を図っていきたいと思っています。乞うご期待。

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第3回「東京大学大気海洋研究所訪問」

講師を東京大学大気海洋研究所所長で生理学分野教授の兵藤晋様にお願いし、大気海洋研究所における様々な海洋研究の概要について講義をしていただきました。日本という海に囲まれた島国における海洋研究の重要性や意義、また、最先端の研究がどのように行われているかなど、気候変動や黒潮の大蛇行といった例や自身の軟骨魚類研究を題材に織り交ぜながら話していただき、生徒たちは真剣に学んでいる様子でした。また、施設案内として飼育室でのトラザメの卵に触れたり、トラザメにエコーをして卵の状態を確認する体験をしました。また、ナノシムス実験室や分析室、深海生物を飼育する部屋など、国内最高峰の施設に触れ、充実した研究環境を知り、本校生徒にとって貴重な体験の場となりました。

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Scuolaキャンプ

Scuolaキャンプは、科学研究のあり方を学ぶとともに、本校生徒の自然科学に対する興味・関心を深めることを目的に、夏休み中の2泊3日の宿泊研修として実施しています。

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Scuolaキャンプ「宇宙の神秘を探る-最先端研究施設訪問-」

令和7(2025)年8月20日(水曜日)~8月22日(金曜日)の日程で、飛騨高山にある京都大学飛騨天文台、スーパーカミオカンデ(東京大学宇宙線研究所神岡宇宙素粒子研究施設)、カムランド(東北大学ニュートリノ科学研究センター)、KAGRA(東京大学宇宙線研究所重力波観測研究施設)を訪問・見学してきました。

【第1日】

朝7時集合の後、貸し切りバスに乗ること7時間。今年は高速道路の渋滞がひどく、7時間かかりました。宿舎到着後すぐに小型(低公害)バスに乗り換えて、山道を進んだ高台にある京都大学飛騨天文台を訪問・見学しました。天文台のある付近(山全体)は施設の敷地であり厳重に管理されています。許可なしに踏み入ることは不可能です。

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【第2日】

東京大学宇宙線研究所神岡総合研究棟の梶田ホール(ノーベル物理学賞受賞の梶田先生のお名前です)で、東京大学の研究者の方と東北大学の研究者の方からの講義を受けました。

午後より、実験施設スーパーカミオカンデとカムランドを見学しました。神岡鉱山の坑道からこれらの施設に入ります。ひんやりとした坑道の中を進み、スーパーカミオカンデのドームの頂上付近にたどり着きました。壁やドアには各界著名人の訪問記念サインが書かれており、いかに貴重な施設であるかを物語っています。

ここではニュートリノ実験が行われています。他の粒子と相互作用をしにくいニュートリノの軌跡をとらえるための巨大施設です。ニュートリノの性質を調べることは素粒子の標準模型確立とともに、宇宙の理解を広げることに役立ちます。

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旧カミオカンデをニュートリノの他の観測用途に利用したカムランドでは、ドームの中に1000トンの液体シンチレータをためるバルーンがあります。その中を上からのぞかせていただきました。壁際に光センサー、下に作業用の浮きが見えています。

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【第3日】

東京大学宇宙線研究所神岡総合研究棟のSKホールで東京大学の研究者の方からKAGRAの講義を受けました。質量がある物体が動くことで発生する「空間のゆがみ」。そのゆがみは波となって宇宙空間に伝わります。そんな微細な「重力波」を検出する施設がKAGRAです。長い直線距離が必要なレーザー干渉計は正確に水平垂直位置を保つ必要があるため、精密な調整が必要です。限られた時間にしか見学が出来ないために、今回は講義のみの開催となりました。レーザー干渉計の規模や宝石のサファイヤでできた大きな鏡など大掛かりな設備に感動しました。

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【その他】

宿舎では振り返り学習を行い、ポスター作成にいそしみました。

帰りは道の駅「宙ドーム神岡」で量子力学の楽しい展示や、ニュートリノに関するお土産などを購入し、帰路につきました。

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最先端の研究施設を見学し、この神岡鉱山跡を研究に転用しようとした先人の研究者たちのあくなき探究心に圧倒されました。この研究のスケールは現地でしか得られません。非常に濃密な三日間でした。この経験は生徒の今後の学びにつながる、貴重な財産となるでしょう。

 

本校生徒のために、貴重な体験の機会をくださった研究施設の皆さまへ深くお礼を申し上げます。

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