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更新日:2024年3月1日

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卒業生のみなさんへメッセージ

「卒業おめでとう」  

 令和6年3月1日(金曜日) 

小田原東高等学校長 塩浦 健吾 

 小田原東高等学校第5期生、総合ビジネス科89名、普通科97名、合わせて186名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。 

 また、ご家族の皆さま、本日は誠におめでとうございます。皆さまには、いつも温かいご支援、ご協力を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。この3年の間には、大変なご心配やご苦労もあったかと思いますが、こうして高校卒業を迎えたお子様に感慨もひとしおのことと存じます。心からお祝い申し上げます。 

 そして、本日、この晴れの卒業式に、PTA会長・小松崎様、同窓会長・高田様をはじめ、多くのご来賓の方々にご臨席を賜り、高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。 

また、保護者の皆さま、そして在校生の皆さんとともにこうして卒業式を実施することが出来ましたこと、大変うれしく思っています。 

さて、卒業生の皆さんが手にする卒業証書は、皆さんの努力の賜物であることはもちろんですが、そこには多くの方々が、皆さんに託した希望や夢が込められています。 

振り返れば、3年前、1年遅れの「東京オリンピック」が開催される年に皆さんは、本校に入学してきました。私もその年に前任校から異動となり、この場所で皆さんをお迎えしました。当時は、新型コロナウイルスの影響で入学式は、皆さんと保護者1名のみ出席での開催でした。私は皆さんに、この時代の転換点に、ここ小田原東高校で学び、自らの進むべき道を切り開いていくために、何を学び、何を行うかの目標をたて、その達成のために大いに頑張ってもらいたいという話をさせてもらいました。そこから3年間「誠意」「向上」「自立」の校訓のもと、学習や学校行事、生徒会活動、部活動に取り組み、クラスメートや仲間たちとの友情を育み、貴重な青春時代を送ってきたことと思います。私が皆さんと顔をあわせるのは、体育大会や文化祭などの学校行事や授業参観などに限られていました。しかし、そこで見る皆さんの明るい表情は、いつも私を励ましてくれるものでした。 

皆さんにとって、この3年間は、今振り返るとあっという間の出来事ではなかったでしょうか。この3年間、皆さんはたくさんの挑戦と失敗を経験できたでしょうか。今、この場で心の内に去来するものはなんでしょう。私が、今でも強く印象に残っているのは、皆さんが入学して間もない6月に行われた体育大会です。私も皆さんも初めての体育大会でしたが、そこでの上級生たちの整然とした素晴らしい大会運営に感動したものです。閉会式では、皆さんにこの素晴らしい小田原東高校の伝統を記憶にとどめ、自分たちが上級生となったときに、しっかりと引き継いでほしいとお願いしました。皆さんはその約束を守り、昨年の体育大会、そして文化祭などの学校行事を素晴らしいものに仕上げ、大きな成果を残してくれました。それは校長としても大変誇らしいものでした。 

皆さんは本日、めでたく卒業の日を迎え、次のステージへと歩を進めていきます。大学や専門学校へ進学し、より専門的な勉強をする人、就職して社会人となり、経済的にも精神的にも自立する人、その道は様々です。皆さんは、これからもいろいろな課題に直面するはずです。困難に遭遇した時、誠実な心で現実から逃避することなくその壁に立ち向かうためには、常にいろいろなものを学んでおく必要があります。どうか立ち止まることなく、日々物事を学び続ける人になってください。そして、目まぐるしく変化する社会状況のなかでも、自分を見失うことなく、自分と同じように相手を尊重し、共に生きていこうとする姿勢を大切にしてほしいと願っています。人は一人では生きていけません。様々な人間関係の中で生きています。困難にぶつかった時、人との出会いや、触れ合いで解決することも多くあります。人への思いやりは、他の人を幸せにするだけでなく、自らも幸せにします。皆さんには、かけがえのない仲間といつも皆さんのことを気にかけ、幸せを願っている人がいることを忘れないでください。  

最後になりましたが、186名の新しい卒業生の限りない発展を心からお祈りするとともに、皆さんの前途に幸多からんことを祈念し、お祝いのことばといたします。 

本日は誠におめでとうございます。