更新日:2025年11月20日
ここから本文です。
皆さんお久しぶりです。地歴・公民科の井上渚沙です。
3年生の皆さんは11月に入り、大学入試に向けて大詰めでしょうか。
1・2年生も説明会、大学訪問。模試などが開催され、
進路について考える機会が増えたと思います。
今回は第3回、アメリカの大学の様子を少し紹介します。
ボストンは市内だけで27校の大学があり、「学生の町」と称されます。
世界のトップ大学である、「ハーバード大学」「マサチューセッツ工科大学(通称MIT)」や、
ジャズやポップを学べる「バークリー音楽大学」など、様々な分野の大学がそろっています。
|
左)ハーバード像。 足を触るとご利益があるらしい |
右)マサチューセッツ工科大学(MIT)のドーム。 世界最高峰の理系大学です。 |
Q ハーバード大は27% マサチューセッツ工科大学(MIT)は31% 何の数字?
アメリカは世界中から留学生が集まっており、全米で100万人の留学生が学んでいます。
もちろん、すべての大学に留学生が多いのではなく、難易度の高い大学ほど留学生は多い傾向。
冒頭の数字は全校生徒に対する留学生の割合です。
Qなぜアメリカには 「留学生」 が多いのか?
アメリカにはグローバルな大企業、また世界最高峰の医療機関も多数あります。
人々が求めるサービスや技術は、多様な意見や英知が結集した結果にあるのだろうと感じます。
磯高生はオーストラリア研修や、留学生の存在など、「留学」という単語を耳にすることが多いと思います。機会があればぜひ留学にも挑戦してみてください。
しかし、昨今は留学費用も高く、ハードルが高いのも現状です。でももし機会に恵まれなかったとしても、磯高にいる留学生に声をかけてみたり、大学進学後に留学生がいる講義に参加することはできます。共に学ぶ経験を通して、新しい発見や気づきを得ることができるはずです。
それでは、次回もまたボストンの日常をご紹介します。また次回お会いしましょう。
(2025年11月14日 井上渚沙)
~コラム~ アメリカの大学事情
今回はせっかくなのでアメリカの大学事情を調べてみました。
1.アメリカには教育機関がたくさん…!
アメリカにはこのような複数の高等教育機関があるため、大学進学率も日本に比べて高いそうです。
2.アメリカの入試の特徴
アメリカの入試期間は8月~1月ごろまでに出願し、2月~4月にかけて合否結果が届きます。
高校の成績、英語試験・数学試験のスコア、推薦状、エッセイ、課外活動の記録を提出する書類選考が基本です。日本のような「一発試験」はありません。
難易度の高い大学は入試倍率も非常に高く、ハーバード大学の合格率は3%~7%だそうです…!
3.学生スポーツ・大学グッズが盛ん
アメリカの大学は学生スポーツが盛んなことで有名です。
特にアメフト・アイスホッケーはかなり盛り上がるため、大学グッズを買って応援しています。
大学の購買はもちろん、一般のスポーツショップでも大学グッズを取り扱っているところもあります。
そのため、有名な選手はスポーツ推薦で大学に入学することが多いようです。
4.大学入試でのアファーマティブアクションの廃止…?
海外の大学入試に詳しい人は「アファーマティブアクション」という言葉を知っているかもしれません。
アファーマティブアクションとは、積極的格差是正措置の意味で、歴史的な差別や不利益を被ってきた特定の社会集団に対して平等な機会を作り、実質的な平等を目指すものです。
アメリカでは、かつて黒人やヒスパニック系の人々が差別され経済的に困窮してきたことから、教育機会に恵まれない背景を考慮し、積極的に大学に入学許可を与えていました。
しかし、2023年に人種を考慮した入試選考が連邦最高裁判決によって「違憲」となったことで、人種を理由とした優遇措置を禁止する命令を出しました。
今後、アメリカの大学入試の様子も少しずつ変わるかもしれません。
以上、簡単ですが日本の大学との違いでした!