更新日:2023年5月9日

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校長挨拶

2022kouchou

令和5年度神奈川県立相模原弥栄高等学校 校長の五十里 雅子(いかりまさこ)と申します。校名変更に至る時期の令和元年から2年間、本校の副校長として務め、校長として3年目に入りました。伝統ある相模原弥栄高校の発展のためより一層精進して参ります。どうぞ宜しくお願いいたします。

新校のスタート

本校は、去る令和2年4月1日より、神奈川県の県立高校改革実施計画I期により、相模原青陵高等学校と弥栄高等学校が再編統合し、新校、相模原弥栄高等学校としてスタートしました。新型コロナウイルス感染症防止対策による臨時休業下での静かな始動でしたが、現在は「生徒の学力育成とともに、豊かな人間性や社会性を培い、社会的・職業的自立をめざす。」とのミッションのもと、希望をもって明るい未来を切り拓く人材の育成を図っているところでございます。

沿革

歴史を紐解きますと、相模原青陵高等学校の前身は、昭和54年開校の相武台高校であり、後に統合する新磯高等学校(昭和61年開校)です。一方、弥栄高等学校の前身は昭和58年開校のツインスクール、弥栄東高等学校と弥栄西高等学校であり、こちらの2校も平成20年に統合され弥栄高等学校となりました。相模原弥栄高等学校初代校長の伊原伸一郎先生は「6校の魂を継承する相模原弥栄高校としての使命」について常に述べられていました。本校は、6校の歴史を受け継ぎ、次のステージに向け、更なる歩みを進めて参ります。

特色

本校は、普通科と音楽科、美術科、スポーツ科学科の3つの専門学科が併置されている県内唯一の県立高校です。入学者選抜では、在県外国人等特別募集と海外帰国生徒特別募集も導入されていることから、全6種類の選抜により、多様な生徒達が、個性豊かに自己実現をめざす場となっています。生徒の皆さん一人ひとりが将来を見据え、学びを深めていくことが出来るようしっかりとサポートして参ります。

SAGM Synergy(さがみシナジー)

令和2年度からは、新校の教育方針として「SAGM Synergy(さがみシナジー)」を策定し、「主体的・対話的で深い学び」により学力向上をめざすとともに、各学科間の連携、融合を図った教育活動を展開することとしました。この相模原弥栄高校に共に在ることが生かされ、生徒の皆さんが各学科の枠を越えて交流する。結果、相乗効果として他者理解の精神が育まれるとともに、生徒一人ひとりの見方・考え方の広がりを想定しています。「グランドデザイン」の「SAGM Synergy」は、Sports science(スポーツ科学科)×Visual Arts(美術科)×General(普通科)×Music(音楽科)と表記されています。4学科間の連携、融合による切磋琢磨の意味から、+(たす)ではなくあえて×(かける)を使用しました。4学科併置ならではの豊かな環境を存分に活用し、学科融合による相乗効果を図って参ります。

STEAM教育

さらに、令和3年12月、本校は、神奈川県教育委員会の「県立高校改革実施計画」II期の一部改定により、「STEAM教育研究推進校」として「質の高い教育の充実」を目標に、令和4年度から令和6年度までの3年間の指定を受けました。

令和4年度は、「各教科での学習を実社会での問題発見・解決にいかしていくための資質・能力を育成するため、教科等横断的な教育課程や指導方法、学習プログラム等の研究開発に取り組む」ものとして、学科横断型・教科横断型・教科縦断型授業の開発や4学科連携による「弥栄体操」づくり、教材「エナジード」の活用、「総合的な探究の時間」における探究活動、普通科への「理数探究基礎」の導入等の内容で進めて参りました。

STEAM教育研究2年目となる令和5年度は、「探究的な学び」について1年次「自己理解」、2年次「自己探究」、3年次「自己実現」という目標を掲げました。各教科・科目における教科横断型授業づくりはもとより、「総合的な探究の時間」や「学術探究」・「表現活動」等、更には学校・学科行事や生徒会活動、部活動の場においても、探究の視点をもった教育活動を展開させます。「問い」を見出して課題発見し、「根拠」を積み重ねて課題解決に向かう、この「過程」を重視した活動をSTEAM教育研究における柱の一つに据え、学校教育活動の様々な場面、また、全学科において推進して参ります。

このような相模原弥栄高校で、是非、生徒の皆さん一人ひとりが、その才能を開花させてほしいと願っています。

保護者の皆様、本校関係者の皆様、地域の皆様、今後とも本校の教育活動へのご理解とご協力を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

神奈川県立相模原弥栄高等学校

校長 五十里 雅子