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更新日:2025年6月20日

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校長だより Vol.3  <韓国姉妹校の受入を終えて~ホストファミリーの七高生に聞く~> 令和7年6月20日

韓国の姉妹校である水原(スウォン)外国語高校の生徒28名と引率の先生2名による訪問団が、5月9日~10日、七里ガ浜高校を訪問しました。今回はホストファミリーとして韓国の生徒を受け入れた4名の七高生に話を聞きました。

 

 

 

 

韓国姉妹校の受入を終えて1ヶ月が経ちました。今の気持ちを教えてください。

「たった2日間でしたけど、お互いすぐに会える状況ではないので、いつも会っている友だちより、離れてしまっているからこそ悲しい気持ちになりますし、また会ってみたいなと思います。」

 

「今回は日本のことをたくさん知ってもらえたので、次は私が韓国に行っていろいろ知りたいなと思うようになりました。」

 

「一泊二日で短かったですが、結構仲良くなれたので、すごく会いたいですし、もともと私は韓国のことが好きで、今回友だちができていろいろ韓国のことを知ることができたので、これからも韓国の人と関わったり、韓国に行ったりしたいなと思っています。」

 

「もともと受入の予定はなかったのですが、先生に勧められて受入を決めました。交流の前日はめちゃ不安でとても心配だったのですが、バディの子も含めていろいろな人と交流したり、泊まったりして、別れるときにはメチャ泣いてしまいました。それほど楽しい思い出になったと思います。」

 

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歓迎会の様子

 

5月9日と10日の2日間、各ホストファミリーで過ごした時の様子を教えてください。

「自分は辻堂に住んでいて、テラスモールが近くにあるので、そこで一緒におそろいのキーホルダーを買ったりしました。バディの子はアニメが大好きで、アニメのグッズがいっぱい売っているところに連れていったらすごく楽しそうでした。それから別のバディの子と合流して、お昼ご飯を食べました。韓国の人は辛いものが好きみたいで、辛いものを足して食べていましたけど、量は多かったみたいでした。」

 

「放課後に一緒にドン・キホーテでお菓子を買いに行って、その時、日本はグミの種類が多い!ってびっくりしていて、楽しそうに爆買いしているのが面白かったです。その日の夜、バディの子の韓国の家族とビデオ通話をすることになって、みんなで盛り上がって楽しい時間でした。」

 

「私は二人を受け入れたのですが、二人ともキレイな写真を撮りたいと言っていたので、放課後に江の島に行ってシーキャンドルに上りました。その日は曇っていてあまりキレイな写真は撮れなかったのですが、いろいろ写真を撮りました。二日目は、鎌倉に行って、小町通りで食べ歩きをしたあと、鶴岡八幡宮に参拝に行きました。相手の方はそんなに日本語がしゃべれなくて、自分も韓国語を全然しゃべれないので、韓国語をしゃべれる友だちがクラスにいたので、その子に来てもらって一緒に回りました。」

 

「初日は夕食のとき、いろいろとしゃべるようになって、そのあと自宅に行って、犬を飼っているので、犬と遊んだり、たくさん話したりしました。二日目は鎌倉の小町通りに行って食べ歩きをしました。相手は日本に来るのが13回目だったので、不安なく安心して2日間を過ごせたと思います。」

 

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茶道の部活動体験

 

体育館で歓迎会をしたり、一緒に七高の授業に参加したりしましたが、どうでしたか。

「歓迎会では、スウォン高校の生徒たちがダンスを披露してくれたり、七高も吹奏楽部の演奏があったりダンス部のダンスがあったり、注目を集めるものになっていてよかったと思います。特に1年生は、来年は自分たちも受入をしてみたいと思うような、いい歓迎会だったと思います。生物の授業を一緒に受けましたが、言語の壁もあまり感じずに理解できたみたいです。クラスでも明るい子が多くて仲良くなれて良かったと言ってくれました。」

 

「私はバディの生徒と一緒に英語の授業を受けたのですが、隣の席で英文をスラスラ書いているし、発音もすごく良かったので、こちらが焦りました(笑)。すごかったです!」

 

「歓迎会では、私たちも韓国の生徒たちも盛り上がって楽しめてよかったんじゃないかなと思います。授業は化学の授業だったのですが、ちょうど用語が複雑になるところだったので、先生も配慮して英語で説明してくれたり、みんなも簡単に自己紹介などしたりして、七里ガ浜らしい明るい雰囲気の授業を体験してもらえたかなと思います。」

 

「歓迎会では、お互いのダンスを観たり、お互いの学校の魅力やよさを伝えあったりすることができて良かったと思います。授業ではバディの生徒と英語の授業を受けたのですが、お互いに英語でコミュニケーションをとることができました。」

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各ホストファミリーで過ごした時の様子

 

今回の受入を終えて、姉妹校交流で大切なことは何だと思いますか。

「国は違っても仲良くなれると思うし、言語がわかればもっと距離も近くなってくると思います。また、日本に来て日本に興味を持ってもらえれば、それは日本にとっても七里ガ浜にとってもいいことだと思います。今度自分たちが韓国に行くときになったら、いろいろな人たちと仲良くなりたいなと思います。」

 

「コミュニケーションを取ろうとする姿勢、それが一番大事だと実感しました。それは話を聞いたり質問に答えたりするだけでなく、自分の方から紹介をしたり質問をしたりすることが、お互いに話が広がって、本当の意味で交流ができると思いました。」

 

「お互いの言語がわからなくても、がんばって意思疎通を図って、理解しようとする姿勢が大事だと思います。私は人見知りでなかなか初対面の人としゃべれないんですけど、やはり最初に一言しゃべりだすと、お互いの文化を知りあったり、話をどんどん広げたりすることができたので、日本の人と話すときも他国の人と話すときも、勇気を出して自分から話しかけるということが大事だと思いました。」

 

「相手の言語や文化を理解してあげるということが大切だと思いました。今回の交流では、自分から自分の話をするというよりも、相手に質問して相手の話を聞くということを優先しました。相手は韓国から来て、ストレスだったり疲れだったりを抱えていると思ったので、自分たちが話を聞いて相手を理解してあげることが大切だと思いました。言語の面では韓国語を勉強しておけばよかったなぁという少し後悔があります。少しでも話せるようになれば、もっと楽しくできたんじゃないかと思いました。」

 

近々、今回交流した韓国の生徒が私的に再来日して交流する予定もあるそうです。

歓迎会の挨拶でも話しましたが、国と国とは、時としてギクシャクした関係になることがあります。しかし、そうした時も、そこに住む人と人とは厚い友情で結ばれている、そうしたことが私は大切だと思います。