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更新日:2025年7月14日

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校長だより Vol.4 <七高サッカー部が大切にしてきたもの> 令和7年7月14日

 七里ガ浜高校サッカー部は、学校創立とともに創設された伝統ある部活動です。過去にはインターハイ出場やJリーガーの輩出など、輝かしい歴史も持っています。

 今回は七高サッカー部がこれまで大切にしてきたもの、そして、これから大切にしていきたいものを中心に、部長・二人の副部長・マネージャー計4人の部員にインタビューしました。

 

 

 

 

 七高サッカー部はどんな部ですか。

「七高サッカー部は現在プレイヤー58人、マネージャー4人の計62人で活動しています。去年は最高学年が10人しかいなくて、他の学校から大きな部活とは見られていませんでしたが、今年から60人を超えて、人数という面でも、強豪により近づいたと思います。また、気持ちの面でも、強豪に向けて頑張る、という思いがあり、同学年の間も他学年の間も壁がなくて仲の良い部活だと思います。」

 

「これは僕の偏見だったのですが、サッカー部って、学校行事とか面倒くさい!、みたいなタイプの人が多いと思っていました。でも、七里のサッカー部の人は、行事もメッチャ楽しむ、みたいな、メリハリをつけられる人が多いです。遊ぶときは遊ぶ、部活のときはしっかり集中してやる、みたいなことができます。他の部活にはない明るい一面を持っていて、集中するときはどの部活よりも本気で!、みたいなことができる人が多いです。」

 

「僕は小学校のときからずっとサッカーをやっていますが、その中でも、七里ガ浜高校のサッカー部は、自分たちで意見を出し合ったり、後輩も先輩も含めて意見を出し合ったりして、学年間の壁がなくて、いちばんいい雰囲気だなと思います。」

 

「楽しむときはめいっぱい楽しむし、やるときはやるといった人が多いです。誰か一人のモチベが下がっちゃったようなときも、他の人が支えている、そんなところがあると思います。」

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七高サッカー部がこれまで大切にしてきたもの、そして、これから大切にしていきたいものを教えてください。

 「三つあります。一つめは、応援されるチームであることです。そのために、僕たちはサッカー部である以前に七里ガ浜高校生であることを忘れずに、先生方や生徒のみんなに、心から『サッカー部頑張ってね。』と応援してもらえるよう、日ごろから日々の取り組み方についてみんなで意識してやっています。二つめは、思ったことをチームで発言できることです。練習中も試合中も試合後も、時間をわざわざとってでも、みんなが思っていることを話し合えるという環境を大切にしています。また、顧問の先生ともしっかり話せる環境があることを大切にしています。最後に三つめですが、これは顧問の先生もよく言われていることですが、『あたりまえのことをあたりまえに』、『凡事をどれだけ徹底することができるか。』ということを大切にしています。それを日常にも置き換えて、サッカーを通じて人としてどれだけ成長ができるか、ということです。この三つをサッカー部ではこれまで大切にやってきていて、これからも大切にしていきたいと思っています。」

 

 「自分が思うのは、サッカー部って最近強くなったわけではなくて、これまでずっと、走るとか、体力づくりとか、ハードな練習メニューとかがあって、時には前向きな気持ちになれない人がいても、他の人が、やろうよ!みたいに声をかけて、勝つためにみんなで試行錯誤しながら、こうした方がいいんじゃない?みたいな、どんどん意見を出して、試合が終わったあとも、みんなでどこが悪かったかを反省して次の行動につなげる、みたいな、そうしたことを大切にしてやっています。」

 

 「ほとんど前の人に言われちゃったんですけど(笑)、最近いちばんいいなと思ったのは、試合が終わったあとに、部長を中心にみんなが集まって、自分はこうしてほしい、みたいなことを言い合っているので、これはこれから先も続けていけたらなと思います。」

 

 「私もほとんどみんなが言っちゃっている感じなのですが、やはり仲間とか、そういう支え合いができる仲間が大切だし、周囲に対する感謝で成り立っている面があると思うので、そういうのが大事だと思います。」

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インタビューに答えてくれた部員。一番右は顧問の戸川先生

 

サッカー部の今後の目標を聞かせてください。

 「今後の目標は、全国高校サッカー選手権大会の神奈川県2次予選が9月末から始まるのですが、いま3年連続で出場することができていて、今度は、出場してその1回戦にちゃんと勝てるように、という目標で今までやってきました。この夏もそれに向けてみんなで頑張っていきたいです。」

 

 七高に入学してサッカー部に入部を考えている中学生にメッセージをお願いします。

 「自分が最初に七里ガ浜高校を選んだときは、サッカーを目当てに入ったわけではなくて、そのロケーションとか、合唱祭や文化祭などの祭り事の楽しさを目当てに入ってきました。七里ガ浜はやはり魅力的な学校なので、そういう楽しさを求めてくる子が多いと思うのですが、最後までみんなが全力で物事に取り組むというのは、高校生で多分いったん終わりになると思うので、サッカーをとおしてみんなで一緒に青春やれたらな、と思います。」

 

 「七里ガ浜高校は他の公立高校と比べて誘惑が多いというか(一同笑)、行事がメチャ楽しかったり、海がメチャキレイだったり、他の友だちと遊ぼう!みたいな感じですけど、その中で、サッカーという一つのことに本気で3年間やったら、ぜったい達成感とかすごいと思うし、実際サッカー部も勝てる指導者・選手・先生たちが揃っているので、学校生活と部活動どっちも両立できるし、何も後悔しないと思います。サッカー部に入れば(笑)」

 

 「僕が中2・中3のときは、七里ガ浜高校のサッカー部はあまり強くないと思っていて(笑)、入ったら1年目から余裕でスタメンになれるかなと思っていたんですけど(笑)、全然そんなことはなくて、先輩も強いし、他に僕の友だちも1年目からスタメン余裕でしょ、みたいな人がいたんですけど、全然そうではありませんでした。だから、いまの中2・中3の子も、当時の僕たちみたいに考える人がいるかもしれないけど、まぁ、そんなになめて入るのではなくて(一同笑)、1年目とかはスタメンで試合に出られないかもしれないけど、3年間頑張る覚悟を持って入れば、3年間が終わったときに入ってよかったなと思うと思います。」

 

 「私は最初七里に入ったとき部活を何にするかまったく決まってなかったのですが、サッカー部を見学していたら、やっていた先輩方がとても雰囲気がいいし、一緒にいて楽しそうだなと思いました。今まで続けてきてみんなと一緒にいて楽しかったし、メチャいい思い出になることがたくさん起こると思います。思い出をつくりたい!と思ったら、サッカー部に入ったらいい思い出ばかりできると思います。」

 

「あたりまえのことをあたりまえに」「凡事をどれだけ徹底することができるか」、それが今のサッカー部の合言葉になっていると話してくれました。またこの言葉の実行は、サッカーだけでなく、人としてどれだけ成長できるか、ということにもつながっていると話してくれました。これからも、みんなが思っていることをしっかり話せるチーム、校内外から応援されるチームであり続けてほしいと願っています。応援しています。