更新日:2026年4月6日
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本校は1969年に全日制普通科高校として港北区大倉山(旧太尾町)の地に誕生し、「生徒の優れた能力を見出し、それを伸ばす学校」という教育理念を柱に、明朗で活力のある生徒が集う学校として歴史を重ね、今春、58期生を新入生として迎え、全学年26クラス1,024名で新しい学期をスタートいたしました。これまでに1万9千名を超える卒業生を輩出し、数多くの卒業生が各界で様々な活躍をしております。
生徒たちは鶴見川のほとり、豊かな水辺の環境の中で、保護者の皆様や地域の方々に温かく見守られながら学習活動や学校行事、部活動、委員会活動にと、日々充実した学校生活を送っています。
ホンダの創業者である本田宗一郎氏は、『長い目で見れば人生には無駄がない』と言っています。また、「私の現在が成功というなら、それは過去の私の失敗が全部土台作りをしていたのである。仕事は押しなべて失敗の連続である。99%は失敗の連続であった。そしてその実を結んだ1%が現在の私である。」
人生には時間に限りがあります。生きている時間は無限ではありません。だからこそ、例えば何もせずに一日ぼーっとしていたら、それを意味のある一日に変えていかなければならないのです。
一見失敗とか無駄だと思えることでも、そのことの積み重ねがあればこそ、成功に繋がることもあります。しかし、必ず成功するとは限りません。むしろ成功しない時の方が、多いかもしれません。私たちの人生は一見すると無駄の連続なのかもしれません。それでは何もしない方が利口なのでしょうか。その答えはNoです。どんなに無駄と思える時間でも、長い目で見れば、何かしらの役に立っているはずです。
『人生には無駄はない』という言葉は、自分には無理だと言って、何でも先延ばしにして、結局何もしようともしない人たちに「人に勝つより、まずは自分に負けないように生きなさい」と教えてくれているのかもしれません。
本校の校歌に『やがて大樹になるために』という一節があります。これは、初代校長の「一つでもよい。自分の優れた能力を見出して、その芽を伸ばせる学校にしてみたい。」という創立時の教育理念を大切にし、58年経った今でも本校のスローガンとして受け継がれているものです。
大樹といわれる大きな木も、もともとは小さな苗木だったのです。やがて大地にしっかりと根を生やし、枝葉を付け、強い風にも負けないよう、さらに深く長く根を伸ばし、長い年月をかけて大きく成長するのです。
誰よりも自分自身の可能性を信じ、これだけは誰にも負けないという能力を見つけるとともに、高校生活のあらゆる活動に対し、まずは失敗を恐れず、前向きに挑み続けてください。そうすることで、高校を卒業するころには、一歩でも大樹に近づいているのではないでしょうか。
令和8年4月
校長 坂本 聡志