ひとこまコラム リターンズ
毎月1回、会員が書くコラムが復活しました!
本の紹介や本と人、人と人とをつなげるエピソードなど、学校図書館の日常の一コマを切り取ったコラムです。
学校図書館の様子を覗いてみてください。
☆コラムで紹介している書籍の表紙画像は、 出版社の許可を得て掲載しています。
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ひとこまコラムリターンズ 第79走者
みんなにやさしい図書館でありたい 2025/05/02更新
![]() 『やさ日まんがJAPANガイド やさしい日本語と楽しいまんがで日本を知る』 小川 清美【著】/Orrin Cummins【英語監修】 IBCパブリッシング (2022.07) |
新学期が始まり、先生が新入生を連れて図書館にやって来ました。「タイトルを忘れてしまったけれど、前にここにあったやさしい日本語の本ありますか?」と笑顔のままで先生は新着図書コーナーを指さしました。
「あれですね」と本の表紙を思い浮かべながら言語の分類の棚に慌てて向かう私。
提供した本はタイトルのとおり、やさしい日本語と漫画で日本を紹介したものです。とても実用的な内容で生活の様々な場面において役立ちそうです。似たような日本語で間違いやすいものを並べて意味の違いも説明しています。この本を先生から渡された生徒は頁をパラパラとめくり、すぐに借りていきました。
外国につながりのある生徒が在籍しているため、わかりやすい日本語の本や様々な分野の本でルビの付いたものを収集するようにしています。この日もSDGsの本のコーナーでどれがルビ付きの本か尋ねられ、頁を開いて確認しながら、提供しました。後日、先生からの提案もあって、生徒がルビ付きの本をすぐ見つけられるように「ルビ」と書いたシールを新着本の背に貼るということも始めました。
次年度も先生に連れられて新入生が図書館にやって来ることでしょう。少しでも使いやすいと思ってもらえるように小さなことからコツコツと取り組んでいきたいと思います。
<こもれび>