ひとこまコラム リターンズ

 毎月1回、会員が書くコラムが復活しました!
 本の紹介や本と人、人と人とをつなげるエピソードなど、学校図書館の日常の一コマを切り取ったコラムです。
 学校図書館の様子を覗いてみてください。

☆コラムで紹介している書籍の表紙画像は、 出版社の許可を得て掲載しています。


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ひとこまコラムリターンズ 第81走者

レンズをのぞくと…… 2025/07/01更新

『3Dで見る!世界の不思議14景』
『3Dで見る!世界の不思議14景』
  【著】クレア・バンプトン 【訳】みた かよこ
 大日本絵画
 (2015.03)

 ある日の朝、書架を整理していると、ふと、この本に目が留まりました。本についているレンズを通して世界各地の写真が載っているページを見ると、写真が立体的に浮き上がって見えるという、しかけえほん。「これは面白いに違いない!」わくわくしながらのぞいてみたところ……とび出ない。立体にならない。
 そんなはずはない!と焦りながら、「3Dになった方、見方を教えてください!!」というメモとともに、職員室の司書の机の上に置いておきました。数時間後、職員室に立ち寄ると、通りがかった先生に「3Dすごいですね!」と声をかけていただいたので、見方を教えていただくと……無事、とび出ました! あまりの立体感に、「おお! とび出てる!!」と職員室で声をあげてしまいました。(ちなみに、見方のポイントは距離感でした!)
 これで生徒にも「この本面白いからのぞいてごらん」と言える! 満を持して、貸出カウンター横に置いておくと、初めて見る本に、最初は使い方が分からず戸惑う生徒たち。「これ、どうやって見るんですか?」と司書に話しかけてくれる子も多く、コミュニケーションのきっかけにもなっています。
 「おお! すごい!!」と代わる代わるのぞいて楽しんでいる様子を見て、文字を読むだけではない本の楽しみ方を知ってもらえていたら嬉しいなと感じています。


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