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更新日:2026年5月12日

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校長だより Vol.14<文芸誌を創刊する図書委員の生徒に聞く> 令和8年5月13日

 七里ガ浜高校の図書室はすべての窓から相模湾の青い海が見渡せるオーシャンビューです。校内で最も絶景が楽しめる場所で図書委員会の生徒たちは様々な活動をしています。今回、9月の七高祭(文化祭)に向けて文芸誌の創刊号を発行することになったと聞き、3年生の委員長、2年生の役員二人、計三人の図書委員の生徒にインタビューをしました。

 

はじめに、七里ガ浜高校の図書室について紹介してください。

「私は海が一望できるところがとても気に入っています。江の島も見えてすごく開放的に感じるので実際の図書室の広さより広く感じます。本を選んでいるときも海を見ながらできるので魅力的だなぁと思います。悩んでいるときなんかも図書室から海を見ていると少しずつ前向きな気持ちになれます。」

「七里の図書室の魅力は、五感で楽しめるところだと思います。視覚はもちろんオーシャンビューです。聴覚では練習している吹奏楽部の楽器の音が遠くから聞こえてきます。嗅覚も海が近いことで本の匂いにも影響を与えているように思いますし、触覚は潮風を肌で感じるところです。」

「窓から見える景色は、海の端から端まで見える雄大な眺めで、他のどの高校を探してもないものだと思いますし、自分でも誇れる図書室です。教室からも海は見えますが、図書室から眺める海は、舟とかを眺めていても罪悪感がないです(笑)。七里の図書室は生徒にとっても先生にとっても力が抜ける大事な場所なんだと思います。」

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本を読むことは生活の中でどんな位置づけになっていますか。

「私は本を読んで作者の言葉の表現だったり考え方だったりを知ることができるので、それが自分もこうなりたいとか、こういうふうに考えられるようになりたいとか、そういう多角的に物事を考えることにつながって、高校生という大人に近づいていく年齢の自分にとって、本を読むことは大切なことだと思っています。」

「僕は他人より本を読んでいるという自覚はないんですけど、本を読むときはしっかり集中して、その本が持っている物語に没入して、その本の世界に行ったつもりで読むことによって、自分の中の世界を広げられて、自分の価値観や感じ方を深められて、その本の中の世界を生きたような経験をしています。そして本を読むことは、せわしない日常から一瞬でも離れてリフレッシュできる時間になっています。」

「自分は正直に言うと本はあまり読んでこなかったんです。読み始めるようになったのがちょうど七里に入学した頃だったと記憶しています。図書委員会に入ろうかなと思ったときに、図書委員なら本を読んでおかないといけないと思いました。今でも本を読むのが習慣といえるほど読書家ではないし、まだまだ程遠いと思っています。本は読み続けないといけないと思いますけど、手が出しづらいという感覚もあります。私は高校生なので、本を読むということは勉強の時間を割くことだと思ってしまうんです。いつも読み始めるときに、勉強と読書を天秤にかけて葛藤しちゃうし、まだ自分に人生経験が少ないからだと思いますけど、読書より勉強の方が大切なんじゃないかなと思っちゃうんです。でも人生を学ぶために、そして自分をつくっていくために読書が勉強になるとも思っているし、そういう葛藤というか悩みの種みたいなものがあります。」

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どんな文芸誌をつくりたいですか。

「個人が制作した小説とかイラストとか、そこに込められた『思い』みたいなものを、来場して読んでくれた人たちが感じてくれる文芸誌にできればいいなと思っています。」

「生徒たちが歌とか詩とか作品を寄せて文芸誌を作るわけですけど、七高生のオリジナリティというか、七高生ならではの感覚というか、七高生の感性や思いみたいなものを、文化祭に来てくれて読んでくれた人たちが感じとってくれたらいいなと思っています。」

「七高って50周年じゃないですか。学校として50年歩んできたんですけど、文芸誌は今までなかったんです。だから今回は第1巻・創刊号なわけで、だからこれから歴史をつないでいく1年目と見て、自分たちで何か作っていくというか、図書委員として何か作っていく、というワクワク感があります。高校生が書いた作品なので、プロが書いたものとは程遠いですけど、でもそこに光る個性とか才能とかが見えたりするものを作りたいです。」

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いまいる七高生に、そしてこれから入学してくる中学生に、メッセージをお願いします。

「在校生に対しては、たぶん図書室を自習室として使っている人は多いと思うんですけど、本を読んだり借りたりする目的で来ている人はそんなに多くないと思うんです。なので、七里ガ浜高校の図書室で本を読む人が増えたら嬉しいなと思います。中学生に対しては、七里には明るくて元気な人が多いから、そういう人たちのおかげで学校も明るくなっているので、頑張って勉強して入学してきてほしいと思います。」

「入学を希望している中学生たちは、七里ガ浜高校を受験したいと思う理由として、海が近かったり、海の景色がメチャクチャ綺麗だったり、そういうことがあると思うんです。図書室は七高の中でいちばんと言っていいくらい七里ガ浜の海を一望できる一番景色がいいところだと思っているので、ぜひ七高に入ったときは、七里ガ浜の海の美しさを図書室で見てほしいです。欲を言えば、図書委員会に入ってほしい(笑)と思います。」

「委員長が言っていたことと一緒なんですけど、図書室は自習する人は多いですけど、利用する生徒はやはり少ないなと思うんです。静かでいい面もあるんですけど、どこか物寂しいところもあるので、単純に来てくれたら嬉しいです。図書委員ってカウンター席に座って本の貸し出しなんかをするわけですけど、カウンター席ってやはり特権で、江ノ電が走っている音とか聴きながら海を眺めて本を読んだりするのは粋だなと思います。そういうところを楽しんでほしいです。」

 目の前に広がる海を眺めながら本のページをめくる。それが七高図書室の醍醐味です。今回、そうした場所から文芸誌を創刊しようという考えが生まれてきました。七高祭(文化祭)までにどんな文芸誌が出来上がるのか、楽しみに待つことにしたいと思います。